2020年12月14日 (月)

【色と五行説14】もうひとつの黒と白

黒と白の組み合わせは陰陽を示すことは(5)でみた。黒と白にはもうひとつの意味がある。それは九星図における黒と白だ。黒は二黒土星の地、白は八白土星の山を示す。ふたつ合わせて地山謙となり先に見た紅白の天沢履と対になる易である。地山謙は謙譲の心を持った王の軍隊は敵国を征伐するという意味がある。

天が天神であるのに対して地は大地の女神だ。大地の女神とはイザナミのような死の国の女神である。一方、山には小男の意味がある。天沢履に天神と少女のイメージがだったのに対し地山謙は大地の女神に仕える少年のイメージがある。古来より英雄が少年の姿なのはそのためだと私は思う。ヤマトタケルや牛若丸など事例をあげればきりがない。

だから黒と白は葬礼の色使いとなる。葬礼の場が死者の領域であることを黒で示し、魔を祓う少年を白で表して聖域を護るのであろう。

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