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2020年12月

2020年12月31日 (木)

ワイヤーメッシュのイノシシ垣を見た

土間コン用の溶接金網(ワイヤーメッシュ)をイノシシ避けに使っていた。ネットによれば安価な獣害防止柵として全国で使い始めているようだ。錆びたようすに独特の趣きがあっておもしろい。鉄筋が細いために風景が透けて見えるのもよいと思う。

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2020.11.21、兵庫県養父市八木

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2020年12月30日 (水)

トランプはなぜ13までなのか

トランプの数字は1から13までだ。13とはあまりにも半端ではないか。黒と赤が陰陽の対になっていることは先に見た。黒が2種、赤が2種ならばそれは四季を示す。陽気の春夏と陰気の秋冬の4つなのだろう。とすると13もまた1年と関係があるのではないか。と考えたところで、なぜ13までなのか分かった。1から13までを足すと91となる。それが4種類なので91×4=364だ。それにジョーカーを加えると365、つまり1年の日数となる。これは偶然ではなかろう。トランプは暦占いとして仕組まれているのではなかろうか。

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2020年12月29日 (火)

エレベーターの社会的距離

同じマークを貼るにしても少しづつ違いが出るのが興味深い。いくつかのことが分かるのでメモしておく。

ひとつは足跡マークをつければ日本人はその上に立とうとする性質があること。小学生からの交通教育の成果だろう。もうひとつは飛沫感染を防ぐためエレベーター内では同じ方向を向くかそっぽを向くことが推奨されていること。

いずれにも致命的欠陥がある。

ひとつはエレベーターに乗ったときには階数表示板を見ているのでそっぽを向くことはあり得ない。もうひとつはそれぞれ大小の持ち物があるので等間隔に並ぶことはないことだ。これらの欠陥から足跡マーク上に立つことは実際にはできない。

そもそも感染予防のための社会的距離は最低2メートルだから1.5メートル角ほどしかないエレベーターのカゴ内では間隔を開けようがそっぽを向こうが無効だろう。

さらに言えば、エレベーター内では日本人はたいがい無口だし換気もされているし乗っている時間はせいぜい1分以内なのだから、さほど神経質になる必要はない。注意喚起するならむしろ階数ボタンを指で触るなということのだろうと思う。

いずれにして実用的ではない足跡マークが社会現象と呼べるほど蔓延した原因にわたしは興味がある。日本人の考える公共やパブリックという概念と関係があると思うのだがまだ考えはまとまっていない。

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2020.10.27、帝塚山大学
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2020.11.13、摂南大学
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2020.12.04、大工大

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2020年12月28日 (月)

三条会館でランチした

奈良の三条通りを歩いていたら古そうなパラペット飾りがちらりと見えた。こんなところに近代建築があったっけ、と近づくとこれがあった。最近再生したそうだ。1階のAIDAでランチをいただいた。漆喰飾りの残る天井の高い店で料理が出るまでのあいだ十分楽しめた。みんなも行くといいよ。

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2020.12.22、奈良市角振町「三条会館」

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2020年12月27日 (日)

隈研吾を初めておもしろいと思った

ガラスの美術館へ行った。吹き抜けをエスカレーターで昇っていくのがとても楽しい。吹き抜けの形が階によって違うのと、上下で斜めになっているのと、最上部にトップライトがあることで、巨大な洞窟を探検している冒険者の気分にひたれる。

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2020年12月26日 (土)

ヤンマー・フライングYビルのドライエリアは必見だ

特にがんばるところでもないのになぜか気合が入っている。建物の角に丸いドライエリアがあって地下へ降りる階段がある。昼間は不思議な影が落ちておもしろいが夜はまた別の風情がある。雨のときも雪のときも独特の趣きがあって映画のロケに使えそうな魅力がある。

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2020.12.24、大阪市北区茶屋町、日建設計設計、竹中工務店施工、2014年竣工

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2020年12月24日 (木)

3枚続きのスケッチを初めて描いた

はがきサイズを3枚並べて描いた。こうした方法があるのは師匠から教わっていたが描くのは初めてだ。パノラマ風の景色が描けてなかなかおもしろいぞ。
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2020.12.19/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.1、固形透明水彩/ 養父市八鹿「長寿の里」にて

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2020年12月23日 (水)

雪をかぶった茅葺き屋根をスケッチした

兵庫県立但馬長寿の里にはふるさと庵という民家建ての研修施設がある。茅葺き寄せ棟の大きな屋根がかっこいい。雪をかぶった姿もとてもいい。

雪の描きかたは線描きでふんわりした雪を描いて青っぽいインジゴで影を入れた。いつもは空は塗らないことが多いが白が目立つようにグレーを薄く塗ってみた。雪景色は難しいわけではなく誰でもすぐに描けると思う。教室のみんなも描けていたしね。

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2020.12.19/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.1、固形透明水彩/ 養父市八鹿「長寿の里」にて

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2020年12月22日 (火)

2020年の養父スケッチ教室の終わり

大雪の後だったので雪景色をスケッチすることができた。最後にみんなの作品で作ったカレンダーをいただいた。なかなかかわいいぞ(非売品)。

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2020.12.19、兵庫県養父市八鹿「長寿の里」にて養父スケッチ教室
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2021年カレンダー

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2020年12月21日 (月)

生れてはじめて雪を描いた

12月の養父スケッチ教室は雪だった。雪は描いたことがなかった。雪を描くのは難しいという先入観があった。でもやってみたら案外簡単にできた。スケッチは風景画ではないのだから、雪と向かい合えばなんらかの絵が描けるわけだ。とりあえずやってみるのがよい。
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2020.12.19/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.1、固形透明水彩/ 養父市八鹿「長寿の里」にて

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2020年12月20日 (日)

旧四高も描かずにはいられない性

今回初めて近づいてみた。焼き過ぎレンガと白レンガを混ぜ貼りにしていて思っていた以上に華やかな建物だった。旧四高の校舎であることも初めて知った。山口半六と久留正道のゴールデンコンビの初期作のようだ。立面のプロポーションに幾何学的な美しさがある。旧四高の展示室で見たバンカラ学生生活もおもしろかった。
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2020.12.13/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/ 旧四高校舎

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2020年12月19日 (土)

旧第六旅団司令部をスケッチした

五十間長屋の菱がほんとうにひし形をしているのか外から見ておこうと石垣をまわりこんだら、木立のあいだからこの屋根が見えた。見えたとたんに近代建築だと分かった。屋根の一部が見えただけでそう分かるのは特殊技能ではないか。洋館がわたしを呼んでいたのかもしれない。というわけでスケッチした。

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2020.12.13/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/ 金沢城、旧第六旅団司令部

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2020年12月18日 (金)

金沢の尾山神社をスケッチした

金沢に行くことになった。鈴木喜一さんが尾山神社の御神門のスケッチを思い出して、自分も無性に描きたくなったので描いてみた。これで20分くらい。

ちょうど石段下に黒塗りの車が着いて新郎新婦が降りてきた。ふたりだけでゆっくりと石段を登っていく。そのぎこちなさが微笑ましいというか恥ずかしいというか。それを見送ったあとでスケッチしたので、どこか落ち着きのない絵になった。落ち着かないときには、落ち着かないときにしか描けないスケッチがある。ということだ。

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2020.12.13/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/金沢市尾山神社「御神門」

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2020年12月17日 (木)

ヤンマー・フライングYビルの猫耳

前のヤンマービルが硬派でかっこ良かったので、軟派なこのビルに建て替わったときには情けないと思ったものだ。それも最近見慣れてきて 、これはこれでおもしろいかもと思い始めた。交差点から見上げると猫耳に見える。かわいい。

最近、新しいものに対する反発心が薄れてきている。以前ならただのええかっこしいと思っていた隈研吾なんかもおもしろいと思うようになってきた。60歳になったのでモウロクし始めたのかも知れないとおののいている。

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2020.12.17、大阪市北区茶屋町、日建設計設計、竹中工務店施工、2014年竣工

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2020年12月16日 (水)

【色と五行説16】トイレの男女の色分け

トイレの男女表示は女が赤で男が黒か青だろう。他色はあまり見たことがない。そしてこの配色はおそらく東洋限定だろう。なぜならこれは九星図の配色だからだ。

碧(青)

赤と青は九星図2段目の左右の配色だ。青は陽気なので男性、赤は陰気なので女性を示す。青と赤の組み合わせが本来の配色である。

黒は青の代用として使われているのだろうが、それだと意味が通じない。九星図だと黒は土気なので陽気ではない。五行説でもおかしい。

   
   

五行説だと赤と黒の配色はあるが、赤は陽気なので男性、黒は陰気なので女性を示す。男女の配置が逆になるのだ。これは青赤の配色が九星図によることを知らないものが勝手に書き換えてしまったのだろう。みんなもデザインするときには色の意味をよく考えてね。

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2020年12月15日 (火)

【色と五行説15】形容詞化する色名は古い

色の名前のうち形容詞化するものがある。赤いとか白いなどだ。それほど多くなさそう。

名詞が直接に形容詞化するのは赤い、白い、青い、黒いの4つほどしかない。これは日本語として古いと思う。古代日本人の使っていた色名のうち現代まで生き残っているのがこの4色なのだろう。

ほかに黄色いと茶色いがある。これは黄や茶のあとに「色」という言葉を挟んだうえで形容詞化している。ただし緑色いとか紫色いなどはない。黄色と茶色限定の形容詞化だ。

とりあえず五行の赤、青、黄色、黒、白の5色はすべて形容詞化できる。黄色いという言葉ができた時代に五行説は一般化したのではないか。それがいつごろなのか。飛鳥時代の冠位十二階に黄色は入っているのでそれ以前であることは確かだろう。わたしは古墳時代までさかのぼるのではないかと思っているが確かめたわけではない。

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2020年12月14日 (月)

【色と五行説14】もうひとつの黒と白

黒と白の組み合わせは陰陽を示すことは(5)でみた。黒と白にはもうひとつの意味がある。それは九星図における黒と白だ。黒は二黒土星の地、白は八白土星の山を示す。ふたつ合わせて地山謙となり先に見た紅白の天沢履と対になる易である。地山謙は謙譲の心を持った王の軍隊は敵国を征伐するという意味がある。

天が天神であるのに対して地は大地の女神だ。大地の女神とはイザナミのような死の国の女神である。一方、山には小男の意味がある。天沢履に天神と少女のイメージがだったのに対し地山謙は大地の女神に仕える少年のイメージがある。古来より英雄が少年の姿なのはそのためだと私は思う。ヤマトタケルや牛若丸など事例をあげればきりがない。

だから黒と白は葬礼の色使いとなる。葬礼の場が死者の領域であることを黒で示し、魔を祓う少年を白で表して聖域を護るのであろう。

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2020年12月13日 (日)

【色と五行説13】赤と白

いわゆる紅白だ。これは九星図による配色だろう。白は六白金星の天、赤は七赤金星の沢(たく)。天と沢との組み合わせはトラの尾を履んでも大丈夫という最上の予祝となる。これは数字の組み合わせだと8と9で聖徳太子はこの予祝を使って17条の憲法を作ったことを吉野裕子は明らかにしている。つまり8と9を足して17とすることで憲法に天と沢による予祝を盛り込んだわけだ。おめでたいときに紅白の幕を張るのも日の丸が紅白の配色なのも同じ理由からだとわたしは思う。

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2020年12月12日 (土)

【色と五行説12】赤と黒

これはルーレットとトランプの色の取り合わせだ。いずれも西欧起源のもので五行説とは関係がない。ないはずだけど、これも五行説にぴったりと当てはまる。これは五行説の色配置に従っている。五行説の色配置は次のとおりだ。

   
   

赤と黒は表の上下に位置している。赤は火気、黒は水気だ。この色配置は四神相応と同じだから、それで考えたほうが分かりやすいかもしれない。赤は南方の朱雀、黒は北方の玄武である。朱が赤、玄が黒の別名だ。赤は極陽、黒は極陰なので陰陽のセットとしてふさわしい。

トランプは14世紀、ルーレットは19世紀には今のかたちになったという。これはわたしの想像だがイスラム文明のなかに五行説が紛れ込んでいたのではないか。イスラム文明がヨーロッパに流れ込んだゴシックの時代(12‐15世紀)にそれが伝わったように思う。

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2020年12月11日 (金)

【色と五行説11】青と赤と黄色

青、赤、黄色は信号の色の取り合わせだ。西欧の信号機をモデルにして取り決めたらしい。赤や黄色は人類共通の危険色として知られている。そうした生理的な反応を踏まえたうえで決めたと説明されることが多い。だから五行説と関係がない。ないはずなのだがぴったり当てはまっている。これは九星図の色配色に従っている。九星図の色配色は次のとおり。

碧(青) 黄色

この2段目の配色と同じだ。碧は陽気、赤は陰気、黄色は陰陽中立だ。青で動き赤で止まるという行為も陰陽のとおりだ。黄色が中立というのも当てはまっている。

実は西欧の色や数字の使いかたに陰陽五行説と共通のものがある。偶然にしてはよくできているので、なにかしら関係があるのではないかと思っているがよく分からない。誰に聞けばよいのかも分からない。

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2020年12月10日 (木)

大仏様は庇がおもしろい

東大寺南大門をスケッチして幾つかのことが分かったのでメモしておく。

まず、南大門の屋根の1層目と2層目の軒の出が同じである。こういうデザインは日本建築でほかに見たことがない。普通は1階のほうを大きく作る。それは法隆寺以来の日本建築の伝統だ。それがそうなっていないのはこの建築の最大の特徴だといってよい。なぜそうしたのかは分からない。理由についてはもう少し考えてみたい。

もうひとつ気づいたのは1層目の庇の取り付け方がシンプルであることだ。内側から見ると庇は壁に突き刺さっているだけだ。それが下から丸見えなのも珍しい。普通は軒裏はフェイクである化粧垂木が見えていてその上に本当の垂木がある。そのすきまには跳ね木が仕込んであるのだが大仏様に跳ね木はない。跳ね木のかわりに七手先斗栱が頬杖の役目をはたすという不思議な構造になっている。考え方が通常の日本建築とは根本的に違うのだ。とてもおもしろい。

実は法隆寺も同様の構造となっており、大仏様と関連があるのかないのか分からない。そのあたりも今後よく考えてみたい。

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2020.12.08、東大寺南大門

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2020年12月 9日 (水)

東大寺南大門、2回目のスケッチ

スケッチは2回目がいい。なぜなら1回目を踏まえた上の工夫ができるからだ。今回は接近して描いてみた。前回は遠目に描いたのも細部がよく見えなかった。どこかぼんやりしたスケッチになったのは遠すぎたからだろう。ここまで寄れば細部がよく見える。よく見えるので前回よりも時間がかかったが建築と対話しているようで楽しく描けた。

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2020.12.08/ヴァフアール紙粗目F3、グラフィックペン0.1、固形透明水彩 /奈良市、東大寺南大門(1191) 

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2020年12月 8日 (火)

【色と五行説10】なぜ囲碁は黒が先手なのか

碁石が白と黒なのは陰陽に合わせているのだと思う。もちろん白が陽気で黒が陰気だ。囲碁は陰陽の交合を碁盤の上に再現している。上位者が白、下位者が黒を持つのも陰陽に合っている。強は陽気で弱は陰気だからだ。ところが陰気である黒から石を置く。先に打つ行為は陽気なので陰陽に従うならば白が先手となる。そうしないのは陰気が先手を打ったほうが陰陽が混じりやすいからだろう。

先に打たれた黒は本来の位置である後手に戻ろうとする。だから黒は白の後で必ず石を置かねばならなくなる。3手目で黒はようやく後手の位置に戻ることができるのだ。ただしこれでは黒のほうが1個多い。数を揃えて陰陽のバランスを取るために白はもうひとつ盤上に置く。これだと黒はまた先手に戻ってしまう(実は永遠に黒は先手なのだが)。そこで黒は白の後で石を置く。するとまた数が合わないので白を置く。この繰り返しで陰陽が交合するのだ。囲碁とはそういうゲームだろう。

陰陽の交合は世界の流転そのものだから、元は世界の流転を読むための占いだったのではないか。相撲のようなスポーツがもとは神事であったように囲碁もまた神事の一種だと考えられる。

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2020年12月 7日 (月)

マジョリカタイルを探せ

ここの黒タイルは前から知っていたがマジョリカタイルが混じっていたことには気づかなかった。建物が大正時代に見えるのでそのころのタイルなのだろう。そうなると国産初期のマジョリカタイルというわけになる。コロマン・モーザーの分離派ポスターを思わせる四隅の点がかっこいい。緑色が鮮やかで100年たっているとは思えない。

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2020.11.14、京都市下京区

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2020年12月 6日 (日)

楽しい扉のデザイン

たぶん竣工当初のものだろう。長楽館の南側の塀の勝手口だ。塀は新しいタイルが貼られているがやはり古いものに見える。扉は鉄扉に見えるが木製だ。糸ノコで切り出した板を張り付けて模様を作っている。なるほどこれなら鉄で作るより安上がりだ。さすがガーディナー先生である。

扉の上にボルトが2本残っていた。照明器具を取り付けていたのだろう。付いていた器具を想像で描いてみた。

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2020年12月 5日 (土)

ガーディナーの長楽館を描いた

正面を描くつもりでイメトレして行ったのだが木が大きすぎて描けない。そこで南側の道路から描いた。これまでこちらから見たことがあまりなかったがなかなかおもしろい。ガーディナーは平安女学院の聖アグネス教会や明治村の聖ヨハネ教会を何度かスケッチしているあいだに少しづつ分かってきた。宣教師にして立教大の校長を務めた教育者だった経歴通りの合理的で優しい設計をする建築家だったと思う。長楽館も彼らしい愛らしい建築であった。
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2020.12.05/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.1、固形透明水彩/京都市東山区円山公園

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2020年12月 4日 (金)

【色と五行説9】太陽は赤いのか

朝日と夕日はたしかに赤く見える。でも日中は赤くない。直視できないがたぶん黄色味がかった白色だろう。しかし日本人はこどものころから太陽を赤く描く。なぜか。それは五行説において火気の色が赤だからだろう。実は焚火の炎も赤くはない。これも黄色っぽい白色だ。ときに青く見えることもある。でも赤くはない。それでも日本人のこどもは火を描くときたいてい赤く塗る。火気は赤で示すという五行説に従っているとしか考えられない。五行説は一般教養ではなくなったが、それでも根強く社会通念として現代に生きているのであろう。

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2020年12月 3日 (木)

【色と五行説8】富士の雪冠と神降ろし

影向の松の雪の白さは天神を表わすことを前回見た。土気である松に金気の天神が降りれば土用によって天神が強められる。同じことが富士山の雪冠にも言える。富士山は大いなる土気であることは論を俟たない。山は八白土星の土気だが、富士山ほどの大山になればその土気は計り知れない大きさとなるだろう。その土気によって雪冠の金気は強められるわけだ。この場合の雪冠はもちろん天神である。

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2020年12月 2日 (水)

東大寺南大門をスケッチした

なんだか元気のないスケッチだ。おなかが減っていたのと少し寒かったせいだろう。大きすぎて全体を見渡せないこともあると思う。スケッチには失敗はないからそんなときにしかないスケッチになったというわけだ。

それでも線描きの途中から夢中になって線を追っていた。出講前で時間がないのだが集中し始めるとそんなことは一切忘れてしまう。そこがスケッチの楽しいところだ。これで50分くらい。今度は裏側から描いてみたい。

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2020.11.24/ヴァフアール紙粗目F3、グラフィックペン0.5、固形透明水彩 /奈良市、東大寺南大門(1191) 

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2020年12月 1日 (火)

さっきの風景の手前だけスケッチした

大工大スケッチ大会終了まで15分くらいあったので描いてみた。さっきのスケッチ(参照)の手前だけ描いたらこうなる。人は通り過ぎるのをスケッチしている。描いているあいだにに動いていくのでこれは数分間の集積である。まあ適当なのだ。それでも人が入ることでにぎわいが描ける。

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2020.11.26/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/大阪市北区梅田

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