2020年11月29日 (日)

【色と五行説7】初雪の日には境内の大松に天神が降りるという

北野天満宮には影向(ようごう)の松がある。影向とは神が降りることだ。前回、白は天の色であることを見たので雪をかぶった大きな松に天神が降りるのはふさわしいことは分かるだろう。なぜ松なのか。これは吉野裕子が「五行循環」(人文書院1992)で明らかにしたように松は土気なのだ。松は木偏に公と書くが、公の旧字(異字体か?)にムのところが白となる字があるという(辞書で探したが見つからなかった)。それが八白と読めるので松は八白土星の土気だということになる。雪の金気は土気の作用(土用)によって強められ、天神を降ろすほどの効果を示すというわけである。

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