2020年11月
2020年11月30日 (月)
2020年11月29日 (日)
【色と五行説7】初雪の日には境内の大松に天神が降りるという
北野天満宮には影向(ようごう)の松がある。影向とは神が降りることだ。前回、白は天の色であることを見たので雪をかぶった大きな松に天神が降りるのはふさわしいことは分かるだろう。なぜ松なのか。これは吉野裕子が「五行循環」(人文書院1992)で明らかにしたように松は土気なのだ。松は木偏に公と書くが、公の旧字(異字体か?)にムのところが白となる字があるという(辞書で探したが見つからなかった)。それが八白と読めるので松は八白土星の土気だということになる。雪の金気は土気の作用(土用)によって強められ、天神を降ろすほどの効果を示すというわけである。
2020年11月28日 (土)
2020年11月27日 (金)
2020年11月26日 (木)
2020年11月25日 (水)
2020年11月24日 (火)
2020年11月23日 (月)
スケッチ教室の実演のようす
スケッチ教室では最初に実演を行う。スケッチは斜め描きより正面描きのほうが簡単だと言って描き始める。建物の全体を入れる必要はないが、入れたいのなら最初にタテヨコ比をみて当たりをつけるとよいと言いながら線描きを進める。スケッチには細密派と省略派があってわたしは省略派だから全部は描かないといいながら線描きを終える。そこまでで10分。色塗りも個性がでると話しながらパレットを取り出す。窓は黒、緑は点々描きなどと多少テクニックを紹介する。いつもは空は塗らないといいながら青空を入れる。天気がよくて気持ちがいい。そんな感じでできあがり。そこまでで20分。いずれスケッチライブをするつもり。お楽しみに。
2020.11.21/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/養父市、八木城交流館
2020年11月22日 (日)
養父スケッチ教室が楽しい
用水の流れる街道筋はとても気持ちがよかった。11月にしては暖かくて絶好のスケッチ日和であった。最近はメンバーとも顔なじみになってきたこともあり楽しい時間を過ごしている。この教室は養父のみなさんのボランティアで運営されている。いつもありがとう。
今回の八木は城下町がそのまま残っているのに驚いた。尾根沿いの城跡から寺町、街道筋を経て川筋へ至る城下町の構成が和田山の竹田城下とまったく同じだ。秀吉によって八木氏が滅ぼされた後に別所氏が城下町を開いたそうだ。時代も竹田と同じである。400年前の地割の上に今もそのまま人が住んでいるのがとても不思議だ。 15分ほどの実演を始めるところ。
実演中
八木の史跡公園
今回の収穫。豊作である。
2020.11.21、兵庫県養父市八木にて
2020年11月21日 (土)
【色と五行説6】なぜ神使いは白いのか
いなばの色ウサギがそうだが神の使いは白いのが定番だ。なぜ白いのか。それは九星図において天が六白金星であるからだろう。天神は数字では6、色なら白で示されるのである。
ちなみに金星とは金気の意味だ。五行説では金気の色は白なので天神が白いことは五行説、九星図とも共通している。陰陽で見ても黒が大地、白が天だ。五行説と九星図の色は必ずしも一致していないので、陰陽、五行、九星のいずれも天が必ず白いのは稀有なことだ。それほど白は天にふさわしい色だということだろう。わたしは昼間の太陽が白く見えることからそうなっていると思っている。
2020年11月20日 (金)
【色と五行説5】白黒つけるとはなにか
これは簡単で陽気が白、陰気が黒と定まっている。理由は分からないがそうなっている。白黒つけるとは陽気なのか陰気なのか判別するという意味だ。陰陽の別がついていないと物事を判断することもかなわない。そういうどっちつかずの状態をグレーゾーンという。灰色決着たブラック企業といういいかたも同じだ。いずれにしても白黒灰色という色は陰陽五行説によってイメージつけられている。だから海外では日本人のような白黒灰色のイメージはなかろうと思う。
2020年11月19日 (木)
2020年11月18日 (水)
【色と五行説4】なぜ白が清潔なのか
五行説でいえば白には殺菌効果がある。なぜなら木気である病気を金気は駆逐するからだ。金気の色が白なのである。白が清潔であるという観念は五行説が作り上げたものではなかろうかと思う。海外にも果たして日本人が持っている白に対する清潔感と同じような感覚があるのだろうか?
2020年11月17日 (火)
高橋礼子・円満字亜矢子ふたり展「ガラスと糸、やわらかな時間」
設営を手伝った。わたしはショーウインドーの飾りつけ。高橋さんから糸と落ち葉を渡されて、これで飾ってねと言われたので工夫してみた。室内は高橋さんとかみさんのふたりで楽しそうに飾り付けていた。やはり落ち葉や枯れ葉を使ったものでおもしろい。
会期は11月17日から3日間、場所は京都市役所近くのギャラリー「テイクツゥー」 。
高橋礼子・円満字亜矢子ふたり展「ガラスと糸、やわらかな時間」
2020年11月17日(火)~19日(木)
12時から午後6時30分まで(最終日は5時まで)
会場 ギャラリーテイクツゥー(HP/http://www.gallery-taketwo.com/)
京都市中京区御幸町通り御池上ル亀屋町399
地下鉄東西線京都市役所前駅下車徒歩5分
2020年11月16日 (月)
京都スケッチ教室
11月の京都スケッチ教室は2名が参加。10時集合12時解散。ライブハウス「磔磔」の元酒蔵を描いた。実演をしたあと(参照)小1時間ほど各自でスケッチ。その後喫茶店で講評会。次回は集合場所の町家カフェ「満月の花」向いの小祠を描く予定。
スケッチは酒蔵から振り返ったところ。なにかの工場のように見える。酒蔵関連の施設なのかも知れない。
2020.11.14、京都市中京区
2020年11月15日 (日)
2020年11月14日 (土)
2020年11月13日 (金)
2020年11月12日 (木)
【色と五行説3】身の潔白はなぜ白いのか
きのう上手い説明を思いついたと思ったが忘れてしまった。というわけでもう一度考えてみた。これは九星で説明できる。
潔白と書くと難しそうだが、ようするに清いことだ。清いと対になる言葉は汚いだろう。穢(きたな)いと書いたほうがよいだろう。清めと穢れは対になる。
清めのイメージが白であるのに対しケガレは黒だろう。清い人が白ならば穢れた人は黒いと呼ばれる。これでもう答えが出たのと同じだ。九星において天は白で地は黒だ。大地がケガレているというわけではない。陰陽のイメージが黒白になっているということだ。
潔白とはやましいところがないこと、つまり隠し立てがなく後ろ暗いところがないという意味だ。暗さは大地の属性である。ひるがえって天は明るくてすべてが明るみに出て恥じるところがない。それが潔白だろう。だから潔白は天の色である白となる。
2020年11月11日 (水)
【色と五行説2】真っ赤なウソはなぜ真っ赤なのか
真っ赤なウソという言葉も五行説で読める。
前回、赤と明らかは同じ意味だということ確認した。見る行為が火気に分類されることから火気の色である赤は見ることと結びついている。だから真っ赤なウソとは明らかなウソというくらいの意味だろうとは容易に想像できる。でも、それなら真っ赤なホントという言い方も成り立つのだろうか? 実はそれはない。なぜならホントは赤くないからである。
ウソが陽気なのか陰気なのか考えてみた。五行説的にはウソは陽気だろう。ウソのようなよこしまなものが陽気なのは納得いかない向きもあろう。実はわたしもそう思う。しかし状況証拠から考えるとウソは陽気となる。
状況証拠その1、ウソのさんぱち。語源については諸説あるが、とりあえず3と8がウソを表わすことだけ見ておく。他にもウソに関わる言葉には千三つとかウソ八百などばある。いずれも3と8が入っている。なぜ3と8なのか。五行説では3と8は木気を示す数字だ。もちろん陽気である。ウソに関わる数字に3と8が使われるのはウソが陽気だからだろう。
状況証拠その2、虚実。二字熟語はほとんと上が陽気で下が陰気だ。虚実もそうだとすれば虚(ウソ)が陽気で実(ホント)が陰気となる。たしかにウソは漂っているがホントは大地のように動かない。やはりウソは陽気なのだろう。
以上の状況証拠からウソは陽気であると推定できる。陽気には木気と火気があり色は青と赤だ。木気よりも火気のようが陽気は強い。だからウソは火気の赤をまとうのだろう。
2020年11月10日 (火)
【色と五行説1】火を見るより明らかな火気
見る行為は火気である。熱い視線という言葉もここからきたのだろう。見る行為が火気の発現だというのは分かる気がする。視覚は明暗を見分ける働きだが、明るさにより反応することから考えても見る行為が陽気側なのが分かる。聴覚が暗闇と対応していたのと対照的だ。
明るいという言葉には「あか」が入っている。赤はもちろん火気の色だ。ここで断っておかねばならないのは火は決して赤くないこと。赤は五行説によって火気の色に選ばれた。なぜ赤なのかは分からないが、明らかにする行為は見る行為と密接に関係していることは分かる。火を見るより明らかということわざはこのことを前提としているのだろう。
2020年11月 9日 (月)
寝耳も水気
「寝耳に水」ということわざは寝も耳も水気で揃えられている。眠りも耳もどちらも水気なのだ。だからどうしたというわけではないが、寝耳に火とか寝耳に風とかほかの言い回しもあっただろうにわざわざ水としたのは、やはり五行説の範疇で考えていたからかも知れない。以下、眠りと耳がなぜ水気なのか考えたことをメモしておく。
眠りは水気だ。季節で言えば冬だ。植物は種となって冬を越える。種は植物の眠りのように見える。
耳も水気だ。よく聴くためには静かにせなばならぬが、それは眠りのような静けさでもある。また、眠りにつくときには目を閉じ口を閉じるが耳は閉じない。音は最後まで聞こえている。聴覚は眠りにつながる機能なのだ。やはり聴くことと眠ることは同じ水気なので親和性が高いと言える。
さらに耳は平衡感覚の器官でもある。平衡とは釣り合っていること、つまり水平であることだ。水平とは水が平らになることだからやはり水気の作用と言えるだろう。
寝ることによって三半規管も横になり機能しなくなる。耳を休ませることで眠りにつけるわけだ。眠るときにわざわざ横になるのは眠りと聴くこととが密接に関係している証拠だろう。
2020年11月 8日 (日)
2020年11月 7日 (土)
2020年11月 6日 (金)
2020年11月 5日 (木)
D・C・グリーンのゴシック
有終館は壁厚の違いを外部で処理しているのがおもしろい。レンガ造りは上階ほど壁が薄くなるが、その段差をデザインに利用しているのだ。また、焼き過ぎレンガの模様貼りで飾り楽し気な趣きに仕上げている。グリーンは構造を見せるデザインと構造体であるレンガを使ったシンプルな装飾に特徴がある。それは当時のプロテスタントによるアメリカンゴシックの特徴でもあったとわたしは思う。
アメリカ人宣教師のグリーンは神戸居留地で活動を始めたという明治初期キリスト教布教の先駆者のひとりである。兵庫県政府に弾圧されて日本人信者のひとりを失っている。そうした苦難を乗り越えて同志社の灯のもとに集まった有志者のひとりだった。教学史的にも建築的にも彼はもっと評価されていい。
2020.11.04、京都市同志社大学、有終館
2020年11月 4日 (水)
ガーディナーのゴシック
最近この立面がよく見えるようになって喜ばしい。以前は木がたちはだかっていてまったく見えなかった。ご覧のようにポインテッドアーチを使ったゴシックリバイバル様式だ。
花柄をあしらったどこか和風っぽいステンドグラス、アーチの左右上にある正方形の花柄レリーフ、最上部のクジラの尻尾のような花弁飾りなど「花」をモチーフにしていることが分かる。それは女性の守護聖人アグネスをイメージしたものだろう。
装飾が少なく質素な印象を受けるのは、これが新教系のアメリカンゴシックだからだろうと思う。新教系はカトリック系よりも質素さを好むのではないか。
ガーディナーのゴシックは他に明治村に移築された聖ヨハネ教会がある。どちらもレンガ造と木造のハイブリッドになっているところがすごい。聖アグネス(1898)は身廊に2筋の柱列を配置しその上に大屋根が載っている。両サイドのレンガ壁のなかに木造の教会堂がはまりこんでいる。
聖ヨハネ(1907)も同様の構造だが、さらに大屋根の登り梁をバットレス(付け柱)で受けているところが合理的だ。そうした構造的な明快さと控えめながらも密度の高い装飾に飾られたのがガーディナーのゴシックの特徴だろう。
建築には人柄が出るのかも知れない。彼は立教大の初代学長を務めたが、合理的でありながら美と調和を重んじるかただったのではないか。ガーディナーのゴシックを見ていてそう思う。
2020.10.22、京都市、聖アグネス教会
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