知恩院の多宝塔は近代建築だった
スケッチ教室で多宝塔を描きたくなったのでネット検索したら知恩院が近かった。ここに多宝塔があったことも知らなかったが、これが相当秀逸な近代建築だったのでテンションあがった。そんなテンション高めのスケッチである。
どこがすごいのかメモしておく。2層目の組み物が法隆寺風の雲形ヒジキになっており着彩された流水模様が美しい。軒裏を白く板状に作り反射板とすることで雲形ヒジキの彩色をきれいに見せている。1層目上のマンジュウをことさら小さく作り多宝塔にありがちな力強い印象を避けている。鉄筋コンクリート製の近代建築なのだが、様式そのままではなく、かといって規範から逸れることもない。相当できるかたの設計とお見受けした。
「コンクリート造の寺院建築」によれば、共立建築設計、宝建設施工、1959年11月竣工。
2020.08.08/ヴァフアール紙粗目F3、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/京都市、知恩院「七百五十万霊塔」
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