2020年8月
2020年8月31日 (月)
2020年8月30日 (日)
2020年8月29日 (土)
建築探偵タイル配信が決定!
まいまい京都のライブ配信に出演する。スタジオから阿比留さんとの掛け合いで配信する。写真をご覧に入れながらタイルの歴史や見どころなど建築探偵魂炸裂のトークライブとなる。事前に視聴者から写真を募集し、番組でご紹介するコーナーも用意している。ぜひぜひご参加を。
10月11日(日)1400-1600頃 建築探偵と美しき建物タイルの世界へ!
参加費2000円、要予約(決済後に配信URLを告知)
配信後1週間ほどは見逃し配信を視聴できる
ZOOMウェビナーまたはVimeoで視聴可能
https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky20d069/
2020年8月28日 (金)
2020年8月27日 (木)
2020年8月26日 (水)
まいまい京都「七条コース」受付あと少し
まいまい京都の建築探偵ガイドの定番七条コースに空きがある。京都駅の空中回廊から始めて七条通りをたどり伊東忠太の伝道院から増田清の顕道会館まで至る。2キロほどを2時間かけてゆっくり歩くコース。建物の中へは入らず外観ばかりだが、それでもさまざまな見どころを紹介する。建築好きのかたはぜひ。
2020年9月6日(日)10時ー12時、京都駅集合、3000円(要予約)https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky20d012/
2017.09.10 、顕道会館
2020年8月25日 (火)
2020年8月24日 (月)
勝尾(かつおう)寺へ初参詣した(3)
二階堂のカメの懸魚。二階堂は開祖であるふたりの僧を祀っている。法然上人が籠ったことでも有名だそうだ。カメは玄武だとか霊亀などと呼ばれるが水を示すことが多い。やはりこここは水の霊地なのだろう。
二階堂と言えば鞍馬寺の転法輪堂を思い起こす。これは斜面に建つ舞台づくりのお堂で大きな阿弥陀様を安置する。阿弥陀様が大きいので須弥壇が半地下となり仏像の胸から上を拝するようになっている。わたしはこれがもともとの二階堂だろうと思う。
ミロクは西方浄土の仏、西方は金気の世界なので「金生水」の相生(そうしょう)の関係により水気を生む。二階堂の存在はここが水の聖地であることを語っているように思えてならない。
2020.08.09、大阪府箕面市勝尾寺
2020年8月22日 (土)
「京町家と家相の勉強会」で家相を分析した
家相の勉強会の講師をしたのでメモしておく。
家相を本格的に分析したのは初めてだった。この図はカマドや井戸など住宅設備の配置や向きについての方位グラフだ。思っていた以上に五行説に従って作られていることが分かった。勉強会では五行の説明をしたあとグラフを解説した。また鬼門とはなにかということも五行説にもとづいて説明した。
準備に当たってネット上の情報も集めたが、五行説を知らずに解説しているものが多く見受けられた。ここにある問題点はふたつ。ひとつは知識不足のため家相の本当の意味を見誤る可能性があること。もうひとつは最終的には九星にもとづいた気学的判断、つまり占術的判断となるが、神性のないものがそれを軽々に判断してはならぬということだ。
もちろんわたしにも神性はないので判断はできないので、いまのところ研究対象として向き合っている。それでもなかなかおもしろいということが分かった。今までよく分からなかった城郭の計画手法の解析にも応用できると思う。やってみたい。
風水グラフ
2020年8月21日 (金)
勝尾(かつおう)寺へ初参詣した(2)
連載にするつもりはなかったが言い足りないことがあるのでメモしておく。
本堂下を護る石垣がとてもよかった。桃山時代の穴生積みに見える。多少ハラミがあるものの全体としてはしっかりしている。角のラインなどはいまだに健在で力強い美しさを見せている。本堂は秀頼が慶長年間に再建したものなのでそのときの石垣だろう。
本堂は桃山風の装飾がほぼない。最初からこうだったとは思えないので何度かの修理を通じてこうなったのだろう。とくに明治維新後の修験道弾圧のために荒廃したのではなかったか。
ここと聖地の構造の似ている鞍馬寺は戦後天台宗から独立し鞍馬弘教という新興宗教を起こした。終戦により修験道の禁止が解かれたのでもとの神仏混淆の信仰を復興しようとしたのだろう。鞍馬寺はそうやって弾圧の歴史をはねかえした。勝尾寺も同じような歴史を歩んだのではなかったか。
2020.08.09、大阪府箕面市勝尾寺
2020年8月20日 (木)
勝尾(かつおう)寺へ初参詣した
西国札所。境内のスピーカーから太鼓の音が響き祈祷の声が流れる。初めて参詣したがそこは活きた札所だった。にぎやかでとても楽しい。気づいたことをメモしておく。
鞍馬寺とよく似ている。街道に面した立地、観音信仰、水が豊富なこと。おそらく鞍馬寺と同じ「水生木(すいしょうぼく)」による子安信仰の霊地だったのだろう。水生木とは水気が木気を生み出す力のことをいい、湧水地は木気である春、芽生え、妊娠などを祈る霊地であることが多い。その後修験道と結びついて独特の信仰を生みだしたのだろう。明治期の廃仏毀釈で神仏分離が行われ信仰の元の形式が分からなくなっているところも鞍馬寺と似ている。
開成(かいじょう)皇子開基とあった。開成皇子は桓武天皇の兄にあたるお方だそうだ。桓武朝は弟といい兄といい神界に通じる人間が多い。興味深い。
弁天池から本堂方向を望む
2020.08.09、大阪府箕面市、勝尾寺
2020年8月19日 (水)
2020年8月18日 (火)
伊勢の近代建築(3)徴古館
今回の伊勢旅行の目的のひとつがこの徴古館だった。山口県の西岩国駅を思わせる親しみ深いデザインに魅かれて一度見ておきたかった。ところがこのデザインは戦後の改築時のものだったのだ。戦災で外壁を残して燃え抜けたそうだ。
行ってみると軒下に屋上手すりが残っている。正面の三角形の破風も明らかに後補だ。すると特徴的な3連アーチも最初はなかったわけだ。
それじゃあ最初はどんな形だったのか。わたしが思い浮かべたのは中央にドームのある新古典主義建築だった。日銀大阪支店をもう少し派手にしたようなものだったろう。それ以外思い浮かばない。帰りに寄ったサイゼリヤで紙ナプキンに描いた復元案を載せておく。
帰ったあとネット検索したら古い写真はすぐに出てきた。徴古館は日露戦争のために当初案より簡略化されて建てられたそうだ。わたしの復元案は当初案に近かった。
神宮徴古館のHP参照 http://museum.isejingu.or.jp/museum/history.html
2020.08.13、三重県伊勢市、神宮徴古館(1909、片山東熊設計、戦後屋根を改築)
円満字の復元案
2020年8月17日 (月)
2020年8月16日 (日)
伊勢の近代建築(2)神宮農業館
全体を和風でまとめながら蛇足のように方杖がついているのがおもしろい。窓と窓のあいだの柱に丸い金物がついているが、おそらく室内にも同様の方杖がついているのだろう。もし内部にもついているのなら耐震木構造のはしりということになる。片山も洋風木構造の弱点に気づいていたわけだ。
窓下の丸みをおびた下見板がログハウス風で親しみ深い。平等院をモデルにしたというが、鳳凰堂の翼廊のように玄関部分に突き当たる軒先が反りあがっているあたり芸が細かい。宝形屋根を支える方杖の下がバルコニーの欄干のように飾り板を通しているのも類例がない。完璧な和風でまとめることもできたろうに、わざと洋風を混ぜ込んだ理由が知りたい。
2020年8月15日 (土)
2020年8月14日 (金)
2020年8月13日 (木)
2020年8月12日 (水)
知恩院の多宝塔は近代建築だった
スケッチ教室で多宝塔を描きたくなったのでネット検索したら知恩院が近かった。ここに多宝塔があったことも知らなかったが、これが相当秀逸な近代建築だったのでテンションあがった。そんなテンション高めのスケッチである。
どこがすごいのかメモしておく。2層目の組み物が法隆寺風の雲形ヒジキになっており着彩された流水模様が美しい。軒裏を白く板状に作り反射板とすることで雲形ヒジキの彩色をきれいに見せている。1層目上のマンジュウをことさら小さく作り多宝塔にありがちな力強い印象を避けている。鉄筋コンクリート製の近代建築なのだが、様式そのままではなく、かといって規範から逸れることもない。相当できるかたの設計とお見受けした。
「コンクリート造の寺院建築」によれば、共立建築設計、宝建設施工、1959年11月竣工。
2020.08.08/ヴァフアール紙粗目F3、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/京都市、知恩院「七百五十万霊塔」
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