2020年6月 8日 (月)

【タイル大好き 38】ボーダータイルはなんのためにあるのか

布目のあいだから青がにじみ出ている。布目によって固められた粘土の向こう側に微かに青い宇宙がうかがえるようで美しい。

タイルの寸法誤差が大きく手焼き感が強い。寸法誤差は目地でカバーするわけだが、そうすると目地ラインが太くなったり細くなったりしてがたがたする。目地が揃わないことが手作り感を強調して親しみやすいものにしているのだ。タイル工の技をほめるべきだろう。

ボーダータイルをなぜ入れるのか。違う素材を直接ぶつけると輪郭が把握しにくくて馴染みが悪い。そこへボーダーを仕込めば輪郭がはっきりして図と地の関係が明瞭になって見やすくなるわけだ。もちろんこの場合の図はボーダーの属するタイル側になる。

端部の処理は左官さんとタイル工との仕事の境目でもある。ボーダーを入れることで施工上の受け渡しをスムーズにする役目もあるのだ。この場合はタイルを先に貼って後で左官さんがボーダータイルまで塗りこめている。最近は異なる素材を直接ぶつけるのが主流になっているが、わたしはどうしてもボーダーを入れたくなる。

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2017.11.27、神戸市、チャータードビル

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