2020年6月
2020年6月30日 (火)
2020年6月29日 (月)
【タイル大好き 58】昭和初期の豆タイル
白い床に緑とオレンジの花を散らしている。なかなかかわいらしいデザインだ。島津が医療機器を作っていたから優しいデザインを心掛けたのかもしれない。縁飾りは武田好みのチョコレート色だ。
丸いモザイクタイルを私は豆タイルと呼んでいる。戦後ビルで活躍したタイルだが、これが戦前からあったことはここで知った。普通のモザイクだと思っていたのが豆タイルだと気づいたときの驚きを今も覚えている。
おもしろいのは豆タイルを半割りにして使っていること。これほど細かいタイルをきれいに割って1枚ずつ手で貼っているわけだ。これほどきれいに貼るのはさぞ難しかろう。タイル職人を褒めるべきである。
2016.06.03、旧島津製作所本社(1927)
2020年6月28日 (日)
2020年6月27日 (土)
2020年6月26日 (金)
2020年6月25日 (木)
2020年6月24日 (水)
2020年6月23日 (火)
2020年6月22日 (月)
2020年6月21日 (日)
2020年6月20日 (土)
2020年6月19日 (金)
2020年6月18日 (木)
2020年6月17日 (水)
2020年6月16日 (火)
【タイル大好き 45】まいまいタイル(3)
1960年代はタイルのピークのひとつで種類が爆発的に増えた。京都は当時のタイルの宝庫で寺町通りと新京極通りの商店街にはとくに多い。写真は那智黒のタイルの表面を観察しているところ。ちょうどよい焼きムラがあってとてもよい。
当時のタイルは量産型ではない。ガス窯が普及してある程度まとまった数が定量的に生産できるようになってはいたろうが、それでもアトリエ型の小さな窯元が少量多品種を競い合うように作っていた。今では見ることのできない美しいタイルが流通した時代である。
高度成長期は工業化で人間味のない建築が作られたと漠然と思われているが実は手作り感は今より強い。人間味のないのはむしろ今のほうだろう。
2016.09.04、新京極商店街
2020年6月15日 (月)
2020年6月14日 (日)
2020年6月13日 (土)
2020年6月12日 (金)
2020年6月11日 (木)
2020年6月10日 (水)
2020年6月 9日 (火)
2020年6月 8日 (月)
【タイル大好き 38】ボーダータイルはなんのためにあるのか
布目のあいだから青がにじみ出ている。布目によって固められた粘土の向こう側に微かに青い宇宙がうかがえるようで美しい。
タイルの寸法誤差が大きく手焼き感が強い。寸法誤差は目地でカバーするわけだが、そうすると目地ラインが太くなったり細くなったりしてがたがたする。目地が揃わないことが手作り感を強調して親しみやすいものにしているのだ。タイル工の技をほめるべきだろう。
ボーダータイルをなぜ入れるのか。違う素材を直接ぶつけると輪郭が把握しにくくて馴染みが悪い。そこへボーダーを仕込めば輪郭がはっきりして図と地の関係が明瞭になって見やすくなるわけだ。もちろんこの場合の図はボーダーの属するタイル側になる。
端部の処理は左官さんとタイル工との仕事の境目でもある。ボーダーを入れることで施工上の受け渡しをスムーズにする役目もあるのだ。この場合はタイルを先に貼って後で左官さんがボーダータイルまで塗りこめている。最近は異なる素材を直接ぶつけるのが主流になっているが、わたしはどうしてもボーダーを入れたくなる。
2017.11.27、神戸市、チャータードビル
2020年6月 7日 (日)
2020年6月 6日 (土)
2020年6月 5日 (金)
【タイル大好き 35】京都府庁のクリンカータイル
光沢のある茶色が美しい。色違いがあることで深みのある表情になっている。同一色だと面として強調されてペラッとした見た目になるが、色違いがあると少しデコボコした感じに見えるわけで、それが表情の深みとなっているわけだ。わたしは建設当初のものと思っている。そうだとすれば国産化前の輸入品なのかも知れない。タイルの裏が見たい。
クリンカーとは石灰岩を焼いたものでセメントの原料となる。それを砕いて粘土に混ぜることで凍害に強くなるらしい。屋外用タイルとして考案されたという。表面のパターンは滑り止め。この図柄のものは戦前に国産化され戦後も流通していた。図柄の名前が知りたい。
2017.01.28、京都府庁(松室重光設計、1904)
2020年6月 4日 (木)
タイル連載は100まで続くか
外出自粛期間中だけの限定連載のつもりだったが、書いていて自分でおもしろいので続けている。ネタはたくさんあると思っていたが案外写真に撮っていない。
撮影不可の近代建築が多いこともあるが、あるころからあまりシャッターを切らなくなったせいもある。うつろう陽ざしのなかで静かに輝くタイルの美しさを写真に捉えるだけの力量がないからだ。わたしが撮るとどうしても写真がペラペラになる。それでシャッターを切るのを躊躇する。
それよりも輝いている今をしばらく見つめて楽しんだほうがよいのではないか。あるときからそう思うようになった。それで写真が少ない。さて連載が100まで続くか。
2020年6月 3日 (水)
2020年6月 2日 (火)
コスパ再開めでたし
6月1日(月)よりトレーニングジムのコスパが再開した。最後に行ったのが4月17日だから1ヶ月半ぶりだ。肩こりがひどくなっていたので助かる。さぞ混んでいるかと思いきやさほどでもなかった。6月休会の会員が多いのだろう。空いているあいだにせいぜい利用しておきたい。
最近のコメント