タイル貼りの門扉を初めてみた。こんなことができると考えたこともなかった。塀と似た色合いなのでよくなじんで美しい。おそらく庭園管理用の門扉なのだろう。後補に見えるので最初からこうだったのか分からないが、それにしてもよく考えられている。
植木屋さん用の門扉は隠し扉にすることが多い。手入れはあくまで裏方なので人には見せないという考えがあるのだと思う。この門扉もそうした奥ゆかしいの作法に従ったのだろう。デザインの発想に伝統的なものへのリスペクトがある。そこが美しい。
2017.05.19、神戸市、旧乾邸(渡辺節設計、1936)
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