【タイル大好き 09】名古屋市役所の窯変タイル
これほど複雑で美しい窯変タイルは見たことがなかった。あまりの驚きと喜びに目を見開いたまま立ち尽くしていた。
1枚に赤と青が混じっているのは窯変だろう。そうした釉薬があるのか知らないがなにか特殊な工夫をこらしているようにみえる。もうひとつ不思議なのは泡だ。どうやって作ったのだろう。この泡が独特の表情を作り出している。こうした工夫のかいあって美しいタイル壁となった。
ちなみにインテリアは見事なアールデコなんだが、どこか第一次大戦前のウイーン分離派の匂いがする。アドルフ・ロースのアメリカンバーやホフマン先生のウイーン工房を思い出した。質のよいインテリアデザインの主役に窯変タイルをもってくるあたりがえらい。
2018.02.19、名古屋市役所
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