2020年3月
2020年3月31日 (火)
2020年3月30日 (月)
2020年3月29日 (日)
2020年3月28日 (土)
2020年3月27日 (金)
【円満字洋介スケッチ展】白雲館(旧近江八幡小学校)
これも京都建築専門学校の遠足で行ったときのスケッチだ。とても暑い日だったのを覚えている。絵の具を塗ったとたんにシュッと乾く。汗がボタボタ落ちて立っているだけでフラフラになる。もうこうなると対象をよく見てなんかいられない。バババッと描いてシュッと塗って完成だ。でもそんなときのほうがおもしろいスケッチになるのが不思議だ。
「 石橋スケッチ 」円満字洋介スケッチ展
・会期 2020年3月26(木)ー30(月)、2(木
3/31(火)4/1(水)は休廊日です
12時ー午後6時まで(最終日5時)
・会場 ギャラリー173
大阪府池田市石橋1-7-3
阪急宝塚線石橋阪大前駅下車1分
地図 http://www.tukitanu.net/
2016.06.05/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/滋賀県近江八幡市「白雲館」
2020年3月26日 (木)
2020年3月25日 (水)
「石橋スケッチ」明日から4/5まで(火水は休み)
ギャラリー173に搬入した。さっそくギャラリーのご夫妻が見てくださった。おもしろがってくださったのでうれしかった。こんなところあったっけと考える面白さが地元のかたにはあるのだろう。地元のかたもそうでないかたもどうぞお越しください。
「 石橋スケッチ 」円満字洋介スケッチ展
・会期 2020年3月26(木)ー30(月)、2(木)ー5(日)
3/31(火)4/1(水)は休廊日です
12時ー午後6時まで(最終日5時)
・会場 ギャラリー173
大阪府池田市石橋1-7-3
阪急宝塚線石橋阪大前駅下車1分
・地図 http://www.tukitanu.net/2020/03/post-ffb5a0.html
2020年3月24日 (火)
2020年3月22日 (日)
2020年3月21日 (土)
【石橋スケッチ】駅前大通り
西改札から250メートルくらい続いている。幅は10メートルほどある。なぜここだけ道が広いのか分からない。ただ突き当りに大きな倉庫状の建物があり、よく見ると洋館だったりする。おそらくそれは石橋会館とでも呼ぶべき建物で、もしそうなら大通りは駅と石橋会館とをつなぐものだったのかも知れない。そんなことを考えてスケッチした。
石橋はもっと描きたちところがあるが個展準備があるのでいったんスケッチを終える。いつもはハガキサイズで描いていたが、今回は佐野先生のアドバイスで少し大きなA4サイズで描いてみた。最初は1時間ほどかかったが慣れてくると40分ほどで描けるようになった。それにつれて絵も変わってきたように思う。もう少し続ければはっきり変わるのではないか。それが楽しみだ。
2020.03.17/ヴァフアール紙粗目F3、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/大阪府池田市石橋1丁目
2020年3月20日 (金)
2020年3月19日 (木)
2020年3月18日 (水)
【石橋スケッチ】中嶋龍彦設計の集合住宅があった
2020年3月17日 (火)
2020年3月16日 (月)
2020年3月15日 (日)
2020年3月14日 (土)
2020年3月13日 (金)
2020年3月12日 (木)
2020年3月11日 (水)
2020年3月10日 (火)
2020年3月 9日 (月)
2020年3月 8日 (日)
2020年3月 7日 (土)
2020年3月 6日 (金)
「エンジョイ京都」に建築探偵登場!
近代建築特集のお手伝いをした英字フリーペーパー「エンジョイ京都」が送られてきた。写真がきれいなのでびっくり。これほどきれいだったのかと再発見。これを見てやってくる人も多いだろうと思う。写真は大事だ。
エンジョイ京都HP http://enjoy-kyoto.net/
「EBJOY KYOTO」第39号、2020年3,4月号
2020年3月 5日 (木)
2020年3月 4日 (水)
2019年度京都建築専門学校卒業設計展 感想メモ
講評会でも言ったが卆計は失敗することのほうが多い。その失敗は卒業したあと一生かけてやりなおすことになる。それもまた楽しいではないか。だから失敗したほうがよいとわたしは思っている。今年も失敗や成功の豊富な楽しい卆計展だった。ありがとう、そして卒業おめでとう。
< 全体として >
問題提起型の場合
ある種の社会改善をテーマとする場合、問題提起と解決策のあいだの乖離が目立つ。これは他大学の卆計展も含めて今年強く思ったことだ。中山村や古い町並み、シャッター商店街などを敷地としてそこへ介護施設や医療施設、児童福祉施設などを計画するものが卆計には多い。そうすることで何が変わるのか、そうすることで何を残せるのかをもう一度問い直してほしい。
敷地の力
なぜその敷地を選んだのか分からない作品も多い。なぜそこでないとならないのかを問い直すべきだろう。敷地の意味は地勢的なものから歴史的なものまでいろいろある。敷地のかたちや向きも敷地の重要な特性だ。そうしたもののひとつでも計画にとってなくてはならない条件であれば敷地の力が発揮される。敷地の力は強力だ。その力を十二分に引き出してほしい。
< 個別に >
[ 建築科 ]
1.集落を共有する【円満字賞】
日本海に面した限界集落に新規定住希望者のための待機施設をつくる計画。住民との交流のほか教育医療などの小施設を配置し地域再生の核とした。綿密な現場調査を重ね移住問題を洗い直した調査分析能を評価すべき。洗濯物をどこに干すかなど考現学的な独特の調査視点がおもしろい。
2.旧花街を活用した週末住宅街、五条楽園【円満字賞】
京都五条楽園の元遊郭建築を老人介護施設としてリペアする計画。複数の木造建物の各階を水平移動できるよう接続し十分な床面積を確保する手法がおもしろい。各部屋に残る床の間など数寄屋の見せ場をそのまま残すきめの細かい設計だ。
3.新亀岡駅
店舗付き集合住宅にまるく囲まれた駅舎。改札も待合もなく舞台のような8つのプラットフォームに車が直接アプローチできる構成が演劇的で魅力的だ。駅前に新築されたスタジアムのメインアプローチとなることをねらった。
4.葬送列車
葬儀場の駅と火葬場の駅を葬送列車がつなぐ計画。将来的に廃線になることを見越して葬儀のための施設として存続をねらう。葬送列車というアイデアが秀逸だ。
5.廃線上のまち【円満字賞】
愛宕山ケーブルカー廃線跡に小さな町を計画した。線路上に組まれた舞台づくりの傾斜路の上に住宅そのほかの都市機能をもりこむ。斜行型木造ユニテ・ダビタシオンともいえるイメージアビリティに富む作品だ。
6.田辺朔朗博物館
三条通りから疎水船着き場までの登り斜面に博物館機能を併設した待合所を計画した。3段にセットバックした建物の中央に斜めの吹き抜けを設け施設を一体化する平面計画がよくできている。ガラスを多用し周辺環境に溶け込むことを企図したデザインも手堅くてよい。6人の共同作品は本学初。実施設計を体験できるよう面積表や建具図などを作図したプログラムがユニークだ。
[ 建築科2部 ]
7.てくてく歩くおやまのアトリエ幼稚園
京都市北白川の斜面敷地に芸術教育を旨とする幼稚園を計画した。大きな部屋は半地下として姿を隠し、円形住宅に似た保育室を集落のように配置するバナキュラーなスタイルがおもしろい。ビオトープや自然のなかでの遊び場など自然とのつながりを前提として芸術教育をとらえる視点に確かなものを感じる。
8.つなぐ命
宇治田原の中山村地域にドクターヘリ用の救命救急センターを計画した。医療系独特の複数動線をシンプルにまとめた設計手腕を認めるべきだろう。
9.四条山鉾ギャラリー
四条通りを歩行者専用とし地下、地上、空中歩廊の3層構造のプロムナードとする計画。山鉾をモニュメンタルに配置し不思議な世界観を表現することに成功している。
10.梅のCOMMUNITY CENTER
鳥取市内の敷地に自分との対話の場を中心にすえた施設の計画。梅林を取り囲んだ木造回廊がよくできている。随所でふくらみ狭まりながら蛇行し、そのどこでも座れば梅と対話できる自分だけの場所となる。詩的で落ち着いた設計だ。
11.風が吹いている
縄文土器をモチーフとした巨大な風の神殿を琵琶湖上の空中に浮かべた作品。超越的な存在を生命力の噴出するような火焔型土器に仮託した想像力が秀逸だ。紙粘土の模型に迫力がある。
12.Kaerntner KYOTO
ウイーンの音楽通りを鴨川河畔に構想する作品。屋外ステージ、ライブハウスのほか練習場やそのほか支援施設を配置する細やかで楽し気な設計がよくできている。
13.Sculptural Museum
嵐山の竹林の道に彫刻美術館を計画した。竹林を通り抜ける行為が鑑賞のための前奏となる。スロープで地下水面へ降りる屋外展示場がよくできている。平面立面ともバランスがよく設計力は高い。
14.にじのもり幼稚園
山科の敷地に楕円形プランの幼稚園を計画した。中央の吹き抜けを共用部として使うシンプルなプランがおもしろい。
15.京都の憩いの場×ART
鴨川大橋西詰に展示施設とアトリエを計画した作品。利用者、アーチスト、管理の各部門を明確にゾーニングした使いやすそうな手堅い設計である。
16.斜面集合住宅 ART VILLAGE
京都修学院の斜面地を敷地とした芸術家住宅。6メートル正方形グリッドを用いた立体的雁行プランがよくできている。デザインは中国の古民家のものをよく写しており、かまぼこ天井やベンチ付き暖炉などわくわくするディテールに満ち溢れている。
2020年3月 3日 (火)
風景の継承者
この季節は卆計を見ることが多い。中山村の限界集落や都市部の戦前までの街並みなどをテーマにした作品が毎年出てくる。そうしたものを見ながら考えたことをメモしておく。
最初に事例を出しておいたほうが分かりやすいかも知れない。30才のころ富山和子にはまったことがある。「水と緑と土、伝統を捨てた社会の行方」(中公新書1974)や「日本の米、環境と文化はかく作られた」(中公新書1993)なんかは今でも名著だと思う。そこには日本の農業や林業そして漁業まで人の営みが密接にからみあいながら風景を作り上げ維持してきたことが書かれている。それが崩れたのは人の営みが文明によって変化したからだ。大切ななにかを失いつつあるという危機感を私も共有することができた。わたしはそれに触発されて鉱山跡の山村ネットワークを探したりや棚田や溜池の観察研究をしてきた。基本的には今でもわたしは富山派だ。
さて京都縦貫道や中国縦貫道を走っているとそこに見える風景はほぼ手作りであることが分かる。山のピークまで植林されたり雑木のままだったり、いずれも人の手が加えられていないところはない。富山のいうとおりではないか。裾野の集落はほぼ建て替わりながらも明治時代以前の風景を色濃く残している。農地は縦貫道建設と同時に田ぽ整理されて水田風景としては変化したが、それでも稲を育てている。田んぼのあぜ道から山のてっぺんまで見える風景パノラマのすべてが手作りなのだ。これをどうやって維持せよというのか。そう思うと途方に暮れる。
建築も同じことで、伝統木構造で新築しようとするとまず天然乾燥材の確保が大変だ。壁土も国内では不足し輸入に頼りつつある。土にまぜるスサも純国産というのは難しいのではないか。畳も減農薬の畳表がせいいっぱいだ。畳床も減農薬のものを探すのにも苦労する。色や形を似せるだけならたやすいだろうが、それを成り立たせていた農業や林業の営みが分断されているので素材や工法をすべて昔のままというわけにはいかない。それでもなんとかしたいともがいているのが実情だ。
さて、ここまでが現状分析である。富山が警鐘を鳴らした1970年代のオイルショックのころとなんら変わっていない。ではどうすればいいのかだが、まず落ち着いて問題を整理する必要がある。昔のとおりに戻すのは難しいというより無理だ。ならばなにを残すのかを考えるべきだろう。もちろん残すものは色や形ではなく人の営みとしての一部である。
たとえば里山をテーマとしよう。残すものは里山で行われていた営み、たとえば薪を集めることでもよい。昔のように大量の薪を使うことはないだろうが、薪ストーブの普及を見込めばある程度の復活は狙えるかも知れない。たとえば炭焼きでもよい。高級な炭は茶道に不可欠だ。炭焼きという営みを残すことで地域の茶道文化と連携することも可能かも知れない。ようするに人の営みのうち何を残すのかをまずはっきりさせる必要がある。それが明確になれば現代文明で使えるものは使ってもかまわない。そうやって残された人の営みが風景を再生させる。それは昔のままではないだろうが、それでも風景を継承したことにはなるのではないか。
最近のコメント