自分が天然バカであることに気づいたのはいつか
そのころわたしはJR環状線のすぐ横にある製図学校の講師をしていた。朝9時ごろから始まって夕方5時ごろまで授業がある。受講生はみんな社会人なので授業が終わったあとみんなで飲みにいっていた。もちろんわたしが連れていくのではない。同時に3クラス開講していたので、そのチーフ格の林先生が連れていてくれるのに受講生と一緒に着いていくのだ。
それは2007年の10月のことだった。
環状線の高架沿いの道を歩きながらわたしは林先生にギャグをかましていた。
わたし「林先生ってギターしてたんですよね。そういえば今日の授業でギタリストの名前が出てましたね。エリック・クリプトン?」
はやし「それは電球の名前だよ!」
わたし「なんだか微生物の名前のような」
はやし「それはプランクトン!」
打てば響くようなつっこみにわたしはしびれていた。
このあとだった。信号待ちしながらわたしは自分のクラスの受講性のひとりについてぼやいたのだ。
わたし「それにしてもM君の天然ぶりには困ったものです」
わたしは「そうだよな」という同意の言葉をもらえると思っていた。
しかし林先生は苦笑しながら、しかも即材にこう答えたのだ。
はやし「ははは、俺は君のほうがよっぽど天然やと思うで」
わたし(うわっ! なにそれ! 天然ちゃうで!)
信号音(ピッポ―、ピッポ―)
一瞬頭のなかが真っ白になったが、でも図星かも。
自分が天然だと思ったこともなかったが、
言われてみれば確かにそうかも知れない。
(わー、知らなかったー、どうしよー!)
どうしようもなく今も生きている。
わたしは天然バカです。
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