2019年12月29日 (日)

宝形の家07 ほんものの京座敷

 座敷とそれに続く居間はご高齢のご家族のためにほぼ旧状に復元した。壁の聚楽土については先に述べたが、この青みがかったグレーの壁はほんとうにいい。旧状はもうすこしホコリがかぶって白っぽかったが、塗り直すと深みのある表情が戻ってきた。この座敷の出来栄えは左官の加藤正幸さんの功だと言っても過言ではない。

 壁のほかに建具と天井と欄間を復元した。

 天井は屋久杉だったが、やはりホコリで白っぽくなっていた。洗われてると年月を経て濃くなった杉の表情が取り戻されてなかなか美しい。わたしは天井まで復元できるとは思っていなかったが、これは奥田さんがぜひやりましょうと言って実現した。おかげで聚楽壁とあいまって落ち着いた京座敷となった。

 京座敷の良さはもっと見直されてよいと思う。お施主さんはここに座ると前の家のいるようだとおっしゃっていた。とてもうれしい。

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復元した京座敷
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再利用した屋久杉の天井
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再利用した雪見障子
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再利用した宝物柄の欄間 

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