宝形の家03 屋根のハマグリ
宝形屋根はハマグリになっている。ハマグリとはムクリ(ムクリとは反りの反対語)のついた屋根を横ラインの通る段葺きで仕上げることをいう。見た目が貝のハマグリに似ているのでそういうらしい。わたしはハマグリを知らなかったが奥田さんが教えてくれた。
「えんまんさん、小泉さんに見せたらこれはハマグリやな言うたはりました」
「ハマグリてなに?」
屋根板金は京錺(かざり)職人の小泉義雄さんのところの若手が仕上げた。段葺きでありながらムクリがついているので隅の材料が3次元的な変な形になるという七面倒くさいことになっている。つまり1枚づつ大きさが違うわけだがそれを丁寧に作ってくださった。しかも炎天下で。おかげですっきりとした屋根ができあがった。かっこいい屋根でうれしい。
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