2019年7月
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2019年7月19日 (金)
2019年7月18日 (木)
さて景観的にどこがおかしいでしょうか
電線が地中化されたおかげで街並みがよく見えるようになった。こうしたゴチャゴチャした感じが欧米人の思い浮かべる日本のイメージだ。統制がなく個別のデザインが群れている。それはアジア諸都市の特徴だが、その延長線上に日本文化があることをまず自覚せねばならないだろう。
2019.06.13、京都市左京区下鴨
さて、いま京都で行われている景観規制は屋根の形状に関する規制と外装材の色と素材の規制の二本立てだ。ここは沿道美観地区なので形状規制はなく色彩規制だけだ。今の条例に基づいてこれを修正すれば下のようになる。
単に彩度(色の鮮やかさ)を落としただけである。これでいいのか。
さらに過激な景観論者は沿道美観地区といえども高さを揃えさせることは当然だと主張するだろう(しかも声高に)。高さがそろっていないことが都市景観の混乱の根源であり、個々のデザインをわざわざ規制しなくともスカイラインを揃えるだけで最低限良好な景観を手に入れることができると。
するとこうなる。
これはこれでおもしろいが、景観論者を納得させるほど統制がとれているわけではない。むしろ個性が並列化されたがゆえの混乱がある。これは「九龍城現象」と名付けてもよいかも知れない。
長くなったので続きはいずれ(ニーズはないと思うが)。
2019年7月17日 (水)
芸術配管 190614
2019.06.14、京都市
久しぶりの芸術配管シリーズ。複雑に見えておもしろい。親メーターがふたつ、小メーターがひとつある(左上の色の違うのが小メーターだ)。それらを繋ぐとなぜこうなるのか。
普通に考えると上図のようになるだろう。親子のヒエラルキーがはっきりしていて無駄な配管もない。そうしなかったのはこれが増設の結果だからだ。ではどれが増設されたのか。おそらく左下の親メーターだろう。そのために元あった親メーターを下へずらして配管スペースを確保した。同時に元あった親メーターも新しいものに取り換えたので左上に古いメーターが残った。
ちなみのこの改造は建物の利用形態の変化が原因だろう。たとえば最初の親メーターは住宅用で子メーターは店舗用というような使い分けをしていたところ二世帯住宅に変わったので親メーターを増設した、というような事情だったかもそれない。複雑なものは見かけもおもしろいが、その理由を考えるのも楽しい。
2019年7月16日 (火)
2019年7月15日 (月)
2019年7月14日 (日)
2019年7月13日 (土)
2019年7月12日 (金)
2019年7月11日 (木)
2019年7月10日 (水)
法金剛院には植物園があった
早朝開門と聞いたので行ってみたのだがその前日だった。駅前で時間をつぶして9時に入った。池のハスはまだほとんど咲いていなかった。開花済みのハス鉢がたくさん並べられていて珍しいものもあって楽しませてもらった。
ハスの咲いていない葉っぱだけのハス池も圧巻だった。大きなハスの葉が太陽光で半透明に輝くようすはまるで緑の魔境のようだ。ハスは葉っぱと花とが別々に出てくるので同じ植物には見えない不思議な植物だ。さわさわと風に揺らぐ葉の波の上に数百個の打ち上げ花火のようにつぼみが首を出しているようすは生まれたての銀河を見るようである。
法金剛院は平安時代の学者にして政治家の清原夏野の別邸だった。彼は植物学の研究をしていたようで別邸に植物園を作った。それが花園という地名の由来だという。わたしは植物に魅入られた人物に興味がある。大山崎山荘でランを作り続けた加賀正太郎のようにどこか人間界から超越したところを持っているように見える。清原夏野も政界で成功しながらも実際はそんな人物だったのではないか。
いったい「花園」とはどんなものだったのか。今ある庭はそれから300年後に造られた浄土庭園の名残だ。池は今の何倍も大きかったようだ。その浄土式庭園と清原の植物園との関係は分かっていない。わたしは清原の花園は寝殿造り庭園の池のまわりに季節の花や珍しい木を植えたものではないかと思う。今ある浄土式庭園を造るときまだその池は残っていたのではないか。ならばこの池は清原の花園の名残ということになる。
池の土壌を調べれば大唐帝国わたりの珍しい植物の花粉がひょっとしたら残っているかも知れない。まあそんなことせずとも、このハス葉の圧倒的な迫力を前にすれば清原の見ていた花園もおのずから想像がつくというものかも知れない。
2019.07.05、京都市花園「法金剛院」
2019年7月 9日 (火)
2019年7月 8日 (月)
植物園でスケッチ教室2回目
建物より植物のほうが個性的になるように思う。前回参加できなかった方のためにもう一度植物園へやってきた。入園料200円でゆったりした気持ちにさせてくれる。次回は京都御苑でもういちど木を描く予定。
次回スケッチ教室 8月10日(土)10:00-12:00、町家カフェ満月の花集合
初心者歓迎、体験無料、道具もあるので手ぶらで参加できます
http://tanuki.la.coocan.jp/tanteitop.html
テラスを借りてスケッチ
2019年7月 7日 (日)
2019年7月 6日 (土)
2019年7月 5日 (金)
2019年7月 4日 (木)
2019年7月 3日 (水)
2019年7月 2日 (火)
滋賀院で波乗りウサギを見つけた
波乗りウサギを発見してテンションがあがる。下にはトリの彫刻もある。どちらもふっくらとして愛らしくしかも動きの感じられるよい作品だ。暗くてよく見えないが目が赤いのは分かる。赤色だけ退色せず残るのは珍しいのでガラス玉でもはめ込んでいるのかも知れない。
写真を拡大して分かったが2匹とも振り向きだ。ウサギは追っかけ(陽気)と振り向き(陰気)でセットが基本だが、わざわざ振り向きで揃えたのはここが霊廟だからかも知れない。
下のトリは鳳凰かと思ったが写真で見るとトサカがあるのでニワトリだ。ニワトリの欄間も珍しい。ニワトリが方角の酉を表すとすれば金気の象徴となりやはり陰気である。
いま気づいたが、ウサギが方角の卯を示すのならニワトリの酉と合わせて東西の陰陽がそろう。よくできている。
2019年7月 1日 (月)
日吉(ひえ)造りを始めて見た
日吉大社には本宮がふたつある。これは西本宮だ。
屋根の後ろが写真のようにめくれあがっているのが日吉造りだ。3間×2間の祭壇部分の正面左右に側廊下を付けたプランで、それに屋根をかければ後ろに廊下部分がないためにこうなる。流造りの正面左右に側廊下を付けたタイプとも言える。なぜこのような形式ができたのかは不明だ。日吉信仰は慈眼大師のひろめた山王神道の本拠地だから宗旨に応じた理由があるのだろう。
ここは本殿だけではなく鳥居も特殊なかたちをしている。日吉(ひえ)鳥居とか山王鳥居とかいうらしい。これもなぜこのような形なのかは分かっていない。単に山という字をかたどったようにも見えるし、王の字のように天地人の三才を示すようにも見える。本殿といい鳥居といい謎めいていて素敵だ。
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