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2019年7月

2019年7月31日 (水)

大庄屋記念館をA5大で描いた

 養父大庄屋記念館の土蔵をA4で描くとこうなる。1405-1440とメモがあるので描くのに35分かかっている。これを描く前にハガキスケッチをしたのだが絵から受ける印象がほとんど同じだ。A4サイズは内観が描きやすいのだから、ある程度の広がりを描くのに向いているのではないか。モノだけを描くならはがきサイズでも十分だということではなかろうか。わたしとしては広がりもモノも両方描きたい。

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2019.07.20/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/兵庫県養父市、大庄屋記念館

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2019.07.20/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/兵庫県養父市、大庄屋記念館

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2019年7月30日 (火)

檜皮葺きの職人さんに実測製図を教えている

 先週から檜皮葺きの職人さんの研修会で実測製図を教えている。研修所に唐破風の1/4模型があってそれを測る。測り方は唐破風の標準設計を参考にした。唐破風ってこうやってできているのかと新鮮な驚きがあった。ただし檜皮の複雑な葺き方についてはまったく分からない。これは生徒の職人さんに教えてもらっている。勉強になる。

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2019年7月29日 (月)

コウモリを描いた

 夜の動物コーナーは真っ暗で描きにくい。コウモリはせわしなく動くので描きにくい。描きにくいときは描きにくいときにしか描けないスケッチになる。それがおもしろいところ。

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2019.07.21/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/天王寺動物園(大阪市)

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2019年7月28日 (日)

クロサイは描きやすい

 こいつはモサモサ草を喰っていてあまり動かないので描きやすかった。怖い顔をしているがモサモサしているだけなので案外おとなしいやつなのかも知れない。こいつがどんなやつなのかはスケッチしても分からない。


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2019.07.21/ワトソン紙はがきサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/天王寺動物園(大阪市)

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2019年7月27日 (土)

シマウマを描いた

 サバンナコーナーの「ヒデヨシ」。シマウマは描きたいと思っていた。ゼブラ模様がおもしろい。


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2019.07.21/マルマンスケッチブックA4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/天王寺動物園(大阪市)

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2019年7月26日 (金)

動物園で夏休みスケッチ大会を開いた

 大阪パース教室のメンバーと夏休みスケッチ大会と称して天王寺動物園へ行った。サバンナコーナーが広々としていて中のキリンやシマウマが気持ちよさげだった。動物を描くのはほぼ初めてだったがなかなか楽しかった。

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2019.07.21/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/天王寺動物園(大阪市)

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2019年7月25日 (木)

アサガオが咲いたよ

 今年は自庭でアサガオを育てている。2種類あるうちの花が小さいほうが先に咲いた。青が濃くてきれいだ。花びらの端がベラベラしているのはなぜだろう。こういう種類なのか、それとも元気がないのか。花の大きいほうはグリーンネットにからませているんだけれどまだ咲かない。葉の一部が枯れてきたので咲かないつもりかも。育て方について調べてみるか。

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2019年7月24日 (水)

東華菜館の内観を描いた

 月間「茶の間」での取材の最後は東華菜館だった。4階の一般席を描いたが東山が一望できる気持ちのよい部屋だった。ここはもともと西洋料理店として建てられたが、こうして中華風の照明が飾られても違和感ないのがおもしろい。ここは建物を大事になさっていることをいつも感じられるのもうれしい。

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2019.06.20/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/京都四条大橋「東華菜館」

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2019年7月23日 (火)

武田五一の五龍閣を描いた

 武田の設計した五龍閣は和風と洋風のミックスされた不思議な洋館だ。月間茶の間の取材時間より早くついたので描いた。建築家鈴木喜一さんのスケッチに描いた時刻が書き込んであったのを思い出したのでマネをしてみた。10:10-10:45なので35分だ。描いているあいだは夢中なので時間の流れが分からない。というより自分だけの時間が流れているのが楽しい。

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2019.06.16/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/順正清水坂店五龍閣(旧松風嘉定邸)

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2019年7月22日 (月)

五龍閣の夢二カフェを描いた

 月間「茶の間」用の2枚目。気持ちをふわっと落ち着かせて心を楽しませながら描く。30分くらい。


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2019.06.16/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5.固形透明水彩/順正清水坂店五龍閣「夢二カフェ」

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2019年7月21日 (日)

養父大庄屋記念館でスケッチ教室した

 養父公民館のスケッチ教室で大庄屋記念館へ行った。昨年も同時期に行ったのだが今年は比昨年より涼しくて助かった。台風接近のため湿気が多く絵の具がにじんで雨の日のスケッチのようになった。それはそれでおもしろい。

 水車の歯車をエッチング風に細密にスケッチしている方があっておもしろかった。歯車ではない「なにか」になっている。「なにか」が見えるというのは大切なことではなかろうか。

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2019.07.20

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2019年7月20日 (土)

1928ビルのアンデパンダンを描いた

 月間「茶の間」8月号の近代建築特集のために描いた。着彩内観はほぼ初めて描いたような気がする。リクエストされたときなぜか描ける気がしたので描いてみると普通に描けたので自分でも驚いた。スケッチは描く前に描けると思う時とそうでないときがある。描けると思ったときはこんな絵になるというのがおぼろげに見えていて、それを手がかかりに描き進めればよいので楽だ(思ったとおりになるとは限らないが)。

 ちなみに月間「茶の間」は市販されていません。ネット版にもまだ記事未掲載です。

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2019.06.14/マルマンスケッチブックA5大、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/1928ビル地下カフェ「アンデパンダン」

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2019年7月19日 (金)

ゴーヤを収穫した

 グリーンカーテンのゴーヤが大きくなったので食べてみた。ちゃんとゴーヤの味がしてうまかった。次のゴーヤもでき始めている。この夏はゴーヤをたくさん食えるのが楽しみだ。

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2019.07.18

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2019年7月18日 (木)

さて景観的にどこがおかしいでしょうか

 電線が地中化されたおかげで街並みがよく見えるようになった。こうしたゴチャゴチャした感じが欧米人の思い浮かべる日本のイメージだ。統制がなく個別のデザインが群れている。それはアジア諸都市の特徴だが、その延長線上に日本文化があることをまず自覚せねばならないだろう。

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2019.06.13、京都市左京区下鴨

 さて、いま京都で行われている景観規制は屋根の形状に関する規制と外装材の色と素材の規制の二本立てだ。ここは沿道美観地区なので形状規制はなく色彩規制だけだ。今の条例に基づいてこれを修正すれば下のようになる。

 単に彩度(色の鮮やかさ)を落としただけである。これでいいのか。

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 さらに過激な景観論者は沿道美観地区といえども高さを揃えさせることは当然だと主張するだろう(しかも声高に)。高さがそろっていないことが都市景観の混乱の根源であり、個々のデザインをわざわざ規制しなくともスカイラインを揃えるだけで最低限良好な景観を手に入れることができると。

 するとこうなる。

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 これはこれでおもしろいが、景観論者を納得させるほど統制がとれているわけではない。むしろ個性が並列化されたがゆえの混乱がある。これは「九龍城現象」と名付けてもよいかも知れない。

 長くなったので続きはいずれ(ニーズはないと思うが)。

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2019年7月17日 (水)

芸術配管 190614

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2019.06.14、京都市

 久しぶりの芸術配管シリーズ。複雑に見えておもしろい。親メーターがふたつ、小メーターがひとつある(左上の色の違うのが小メーターだ)。それらを繋ぐとなぜこうなるのか。

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 普通に考えると上図のようになるだろう。親子のヒエラルキーがはっきりしていて無駄な配管もない。そうしなかったのはこれが増設の結果だからだ。ではどれが増設されたのか。おそらく左下の親メーターだろう。そのために元あった親メーターを下へずらして配管スペースを確保した。同時に元あった親メーターも新しいものに取り換えたので左上に古いメーターが残った。

 ちなみのこの改造は建物の利用形態の変化が原因だろう。たとえば最初の親メーターは住宅用で子メーターは店舗用というような使い分けをしていたところ二世帯住宅に変わったので親メーターを増設した、というような事情だったかもそれない。複雑なものは見かけもおもしろいが、その理由を考えるのも楽しい。

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2019年7月16日 (火)

自作縁台にスダレをかけた

 今年もスダレをかけた。竹で継いで支柱にした。縁台に座ると涼やかで楽しい。縁側生活を復活させたい。

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2019.07.15

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2019年7月15日 (月)

「つぼつぼ」という模様を見つけた

 現場の近くによさげな和館があって、その2階の腰掛窓のパネルに「つぼつぼ」の透かし彫りがある。現場の行き帰りにいつも見ている。とてもかわいい。ちなみにつぼつぼは茶壷をイメージ化したもので茶道を象徴するという。和館の主が茶人であることを表しているのだろう。

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2019.07.09、京都市

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2019年7月14日 (日)

お地蔵さんをスケッチした

 路地の奥に立派なお地蔵さんがあった。いまも大事にお祀りされていて清々しい。これで5分くらい。

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2019.07.13/クロッキー帳A4、0.5シャーペン2B/京都市

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2019年7月13日 (土)

サラオ「大人のチキンライス(とろゆばアラビアータソース)」

 表面がパリパリの鶏肉のなかにチキンライスが入っている。この店オリジナルの料理だ。ソースが6種類ほどあってそのなかから自由に選べる。これはクリーム状の湯葉を混ぜ込んだトマトソース。ゆるい酸味が薄味のチキンライスとよく馴染んで鶏肉の旨みを引き立てる。とてもおいしい。

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2019.07.05、地下鉄京都市役所前駅最寄り「サラオ」

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2019年7月12日 (金)

雨のなかで祇園祭スケッチ演習をした

 今年も鉾建てのスケッチに出た。30名の学生が2時間ほど鉾町に散らばって描いた。雨の日には雨の日にしか描けないスケッチがある。それはそれで貴重なスケッチとなるのだ。集まった30枚のスケッチはどれも個性的で楽しい。

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2019.07.11、京都建築専門学校「意匠演習」

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2019年7月11日 (木)

雨の月鉾をスケッチした

 雨のなかでスケッチした。傘で前がよく見えないしスケッチブックは濡れてきて鉛筆がのらない。もどかし気で濡れた絵ができあがった。雨の日には雨の日にしか描けない絵があるのだ。そこがおもしろいところ。

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2019.07.11/スケッチブックA5大、4Bホルダー/月鉾

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2019年7月10日 (水)

法金剛院には植物園があった

 早朝開門と聞いたので行ってみたのだがその前日だった。駅前で時間をつぶして9時に入った。池のハスはまだほとんど咲いていなかった。開花済みのハス鉢がたくさん並べられていて珍しいものもあって楽しませてもらった。

 ハスの咲いていない葉っぱだけのハス池も圧巻だった。大きなハスの葉が太陽光で半透明に輝くようすはまるで緑の魔境のようだ。ハスは葉っぱと花とが別々に出てくるので同じ植物には見えない不思議な植物だ。さわさわと風に揺らぐ葉の波の上に数百個の打ち上げ花火のようにつぼみが首を出しているようすは生まれたての銀河を見るようである。

 法金剛院は平安時代の学者にして政治家の清原夏野の別邸だった。彼は植物学の研究をしていたようで別邸に植物園を作った。それが花園という地名の由来だという。わたしは植物に魅入られた人物に興味がある。大山崎山荘でランを作り続けた加賀正太郎のようにどこか人間界から超越したところを持っているように見える。清原夏野も政界で成功しながらも実際はそんな人物だったのではないか。

 いったい「花園」とはどんなものだったのか。今ある庭はそれから300年後に造られた浄土庭園の名残だ。池は今の何倍も大きかったようだ。その浄土式庭園と清原の植物園との関係は分かっていない。わたしは清原の花園は寝殿造り庭園の池のまわりに季節の花や珍しい木を植えたものではないかと思う。今ある浄土式庭園を造るときまだその池は残っていたのではないか。ならばこの池は清原の花園の名残ということになる。

 池の土壌を調べれば大唐帝国わたりの珍しい植物の花粉がひょっとしたら残っているかも知れない。まあそんなことせずとも、このハス葉の圧倒的な迫力を前にすれば清原の見ていた花園もおのずから想像がつくというものかも知れない。


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2019.07.05、京都市花園「法金剛院」

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2019年7月 9日 (火)

ハス池を描いた

 植物園でスケッチ教室をした帰りハス池に寄った。大量の白蓮が咲き誇っていて、これってどう描くかと受講生が訪ねるので描いてみた。絵の具はしまっていたので色鉛筆で彩色した。これで8分。

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2019.07.06/マルマンスケッチブックA3、グラフィックペン0.5、色鉛筆/京都植物園

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2019年7月 8日 (月)

植物園でスケッチ教室2回目

 建物より植物のほうが個性的になるように思う。前回参加できなかった方のためにもう一度植物園へやってきた。入園料200円でゆったりした気持ちにさせてくれる。次回は京都御苑でもういちど木を描く予定。

次回スケッチ教室 8月10日(土)10:00-12:00、町家カフェ満月の花集合
初心者歓迎、体験無料、道具もあるので手ぶらで参加できます
http://tanuki.la.coocan.jp/tanteitop.html


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テラスを借りてスケッチ

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お茶タイム

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受講生作品、それぞれ個性化しはじめていておもしろい

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2019.07.06/マルマンスケッチブックA3、グラフィックペン0.5、透明水彩/京都府植物園

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ゴーヤができた

 夏至のころに実がついた。少しずつ大きくなっている。今年のグリーンカーテンは琉球スズメウリをやめてゴーヤとアサガオにした。どんなグリーンカーテンになるのか楽しみである。

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2019.07.08

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2019年7月 7日 (日)

三条大橋を描いた

 川べりで昼寝をして目が覚めたところ、目前の三条大橋が描けるような気がした。最近大きめのスケッチブックを持っているので横長のものでも画面に入るような気がした。描き始めてみると特に困ったこともなくするすると描けた。天気がよくなってきて気温が上がったが川風がとても気持ちがよい。これで30分。A3スケッチブックはおもしろい。

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2019.07.06/悪マンスケッチブックA3、グラフィックペン0.1、透明水彩/京都市三条大橋

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2019年7月 6日 (土)

ナマズの欄間を見つけた

 ナマズの欄間を初めて見た。なかなかかわいい。中根金作の作庭した余香苑の門にあった。ここ退蔵院には「瓢鮎図(ひょうねんず、鮎=鯰)」という如拙の描いた有名な絵があるのでそれにちなんだものだ。よく見てほしい、鯰の背後にはちゃんとヒョウタンがある。よくできている。

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2019.07.05、建仁寺退蔵院余香苑

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2019年7月 5日 (金)

白蓮が咲いたよ

 今年最初の白蓮が咲いた。「瑞光蓮」という品種で直径が20センチもある。これ一輪で自庭が別世界になったようだ。昨年より10日ほど早い。やはり今年は暑いのだろうか。これだけ開いているのに夕方にはつぼんでしまう。なぜ閉じるのかは分からないが、つぼんだほうが雨に強いのでそのためかも知れない。開閉を繰り返して3日間咲き続ける。

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2019年7月 4日 (木)

瓦の継ぎ目がおもしろい

 のし瓦を3段積んでいる。その継ぎ目を漆喰で固めているが、それが模様になっているのを初めてみた。ひとつは丸型でもうひとつは扇型だった。坂本の左官さんは遊び心があって楽しい。

 ちなみに円は金気なので水気を呼んで防火となる。扇は末広がりでおめでたい。

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2019.06.28、滋賀県大津市坂本

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2019年7月 3日 (水)

ノーゼンカツラは1日にいくつ咲くか

 マンション自庭のノーゼンカツラが6月中旬から爆発的に咲き始めた。華が道路側にボタボタ落ちるので毎朝の花拾いが日課となった。拾うときいくつ落ちているか数えている。落花は毎朝100個ある。それが10日ほど続いたから1000個だ。これほど咲いていたとは知らなかった。今朝は30個に減っていた。夏至あたりがピークだったようだ。これで一旦策終わり、夏の終わりにもう一度咲く。いったい1年でいくつ咲くのだろうか。

 

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2019年7月 2日 (火)

滋賀院で波乗りウサギを見つけた

 波乗りウサギを発見してテンションがあがる。下にはトリの彫刻もある。どちらもふっくらとして愛らしくしかも動きの感じられるよい作品だ。暗くてよく見えないが目が赤いのは分かる。赤色だけ退色せず残るのは珍しいのでガラス玉でもはめ込んでいるのかも知れない。

 写真を拡大して分かったが2匹とも振り向きだ。ウサギは追っかけ(陽気)と振り向き(陰気)でセットが基本だが、わざわざ振り向きで揃えたのはここが霊廟だからかも知れない。

 下のトリは鳳凰かと思ったが写真で見るとトサカがあるのでニワトリだ。ニワトリの欄間も珍しい。ニワトリが方角の酉を表すとすれば金気の象徴となりやはり陰気である。

 いま気づいたが、ウサギが方角の卯を示すのならニワトリの酉と合わせて東西の陰陽がそろう。よくできている。

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2019年7月 1日 (月)

日吉(ひえ)造りを始めて見た

 日吉大社には本宮がふたつある。これは西本宮だ。

 屋根の後ろが写真のようにめくれあがっているのが日吉造りだ。3間×2間の祭壇部分の正面左右に側廊下を付けたプランで、それに屋根をかければ後ろに廊下部分がないためにこうなる。流造りの正面左右に側廊下を付けたタイプとも言える。なぜこのような形式ができたのかは不明だ。日吉信仰は慈眼大師のひろめた山王神道の本拠地だから宗旨に応じた理由があるのだろう。

 ここは本殿だけではなく鳥居も特殊なかたちをしている。日吉(ひえ)鳥居とか山王鳥居とかいうらしい。これもなぜこのような形なのかは分かっていない。単に山という字をかたどったようにも見えるし、王の字のように天地人の三才を示すようにも見える。本殿といい鳥居といい謎めいていて素敵だ。

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2019.06.28、滋賀県大津市坂本

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