2019年6月12日 (水)

由岐神社拝殿の謎(1)建物の紹介

 鞍馬山の由岐神社拝殿を久しぶりに見た。瀟洒な桃山様式でわたしの大好きな建築だ。ちょっと他所にはない形をしている。そのメッセージをある程度まで読めるのでメモしておく。

 まずは簡単に建物の紹介をしておく。

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 懸造り(かけづくり)と呼ばれる形式で舞台造りともいう。清水寺の舞台と同じ形式だ。その舞台を中央の階段通路がふたつに分けている。懸け造りの拝殿は室生寺奥の院でも見た。また左右ふたつに分けた拝殿は割拝殿といい御香宮にもある。でも懸造りであり、なおかつ割拝殿というのは見たことがない。

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 割拝殿は左右が同じ大きさで中央の通路も含めた大屋根をかけるのが普通だ。しかしここでは左右の大きさが違う。全体は6間あり通路は東から3間目にある。したがって西拝殿が3間、東拝殿が2間となっている。なぜこうなっているのか。

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 舞台の下は太い四角柱を貫で固めたものだ。石垣が3段ありそれぞれに柱が1列づつある。さほど高い舞台ではないが柱が太いのでなかなか迫力がある。上部の拝殿部分をわざと華奢に作って上下のコントラストを際立たせているのだろう。よくできている。

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2019.06.05

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