2019年6月23日 (日)

由岐神社拝殿の謎(9)参篭する意味について

 拝殿が檜皮葺なのは木気を示したいからだろう。水気を表す6を使った拝殿を3本のご神木の前に建て「水生木」の相生の関係を示したことは説明した。だから金気である瓦は木気を克すから使えないのだ。

 さて、木気を示す数字には3と8があるといった。3は生まれたての木気を示し8は成長した木気を表す。成長して初めて木気が発動する。3のままではなにも起こらないのだ。8と3の差である5は土気であり、木気は土気の作用(土用)によってはじめて成長した木気となる。だからこの場合6と3を揃えただけでは「水生木」の関係は完結しない。5が足りないのだ。では5はどこにあるか。

 わたしはお参りする女体が5なのだと思う。人体は男女にかかわらず土気を表す。人体は最大の呪具であるともいえる。3と8を揃えて5が無いのは、参詣者自身が「水生木」の関係に加わってはじめて子安の祈りの形式が完結するよう用意されているからだろう。数日にわたって参篭すれば5がよく利くと考えたのではないか。参篭にはそうした意味があるように思う。

 ちなみに唐破風は神の通る道を示す。拝殿の階段通路に唐破風がかけられているのは参詣者の肉体が神性を帯びることを示すのかも知れない。

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2019.06.05、由岐神社(京都市)

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