2019年6月29日 (土)

旧竹林院の庭を見てきた

 滋賀県坂本の旧竹林院の庭を見てきた。ネットにした写真のような反転像があがっており見たくなったのだ。磨き込まれた床に緑が映えることはあるが、これは大型の座卓の上面に庭がに映りこんでいた。さっそく自分も撮ってみる。鏡の国のアリスの気分だ。

 もとは比叡山の里坊(さとぼう)のひとつだったのが明治期に人手に渡ったという。現在の2階建ての座敷は明治以後に建てられたものだそうだ。写真は2階の座敷で撮った。

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 植治のような回遊式庭園だが年代不詳。中央に赤松と黒松を配して陰陽を整えている。植治はこんなことしないだろう。しかし江戸時代の庭かと言えばそうでもない。紅葉と枝垂れ桜を対にしながら位置が東西逆転している。江戸時代にこんなことはしないだろう。ある程度江戸時代の庭が残っていたのを明治になって改造したのではないか。

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 雨上がりのためコケが一面輝いていた。濡れた土の匂いと湿った緑の香りが風にのって庭を吹き渡る。とても気持ちがよい。

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 庭に茶室がふたつあるため露地あり待合ありと茶庭の趣が深い。点在する石灯籠もおもしろいものが多かった。歩いて楽しい庭である。

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 庭を東の端から見ると梢越しに八王子山が見える。山頂にある日吉神社奥の院の舞台づくりがよく見える。画面左側の滝組もよく見える。現在この眺めを楽しむ座敷はないが本来ここがこの庭の正面だったのだろう。ここから見ると奥の院が桃源郷のように見える。やはり不思議の国のアリスの庭である。

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