大阪駅のぷっくり型タイル
以前にも紹介したが大阪駅の西通路には戦前タイルが残されている。中央が盛り上がっているので「ぷっくり型」とわたしは呼んでいる。ここには2種あって違う時期に施工されたらしい。一方は盛り上がり方が大きいため横から見たとき写真のような立体感が出ておもしろい。どちらも貫入の入った本格的な焼き物で国際駅にふさわしい格調がある。一枚ごとに焼きムラがあるため全体として柔らかい雰囲気を作り出して美しい。
盛り上がりの大きいほうは中央部が空洞になっていると思う。厚みが変わると焼いたときの変形にひずみが出るからだ。わたしの持っている同じタイプのタイルは厚み3ミリくらいに成形された磁器質のもので見かけよりも軽い。表面にだけ釉薬をかけて二度焼きしている。盛り上がりの小さいほうも同じ種類のものを持っているがこれは中まで土が詰まっていて重い。
2019.04.22、大阪駅
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