「カルボナーラ」は炭焼き党のパスタだった
カルボナーラはカーボン(炭素)のことを指す。18世紀末イタリアの自由主義者たちがカルボナリという過激派組織を作った。カルボナリとは炭焼き職人のギルドのことで、そうした山奥にひそむ秘密結社に自らをなぞらえたらしい。そしてカルボナリたちは夜な夜な集会を開いてはカルボナーラを食べたという。
ほんとかよと思うがほんとらしい。たしかにミルクやチーズでこってりさせたカルボナーラは炭焼きたちがたくさんいるだろう山間部の牧畜地域にふさわしかろう。イタリアでは男たちがパスタで会食しながら政治向きの話で盛り上がるという伝統があるのだろうか。
その後カルボナリたちによる自由主義者たちの過激な運動は国際的な広がりをみせフランスではかのナポレオンを苦しめたそうだ。自由主義は帝政をおびやかす存在として18世紀ヨーロッパに芽生えたなんて全然知らなかった。カルボナーラは自由の味なのである。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- わけあって禁酒している(2019.03.13)
- 風邪ひきタヌキ(2019.03.12)
- 京都駅には1番ホームがない(2019.03.10)
- ガルバリウム鋼板には不燃認定番号がある(2019.03.08)
- 「カルボナーラ」は炭焼き党のパスタだった(2019.03.07)
コメント