神明造りを見てきた
神明づくりを初めてじっくり見ることができた。正殿は囲いのなかでほぼ見えない。しかし周辺施設は見放題であり形式は正殿と同一だ。いくつか謎があるのでメモしておく。
なぜカツヲ木が偶数なのか
この倉庫はてっぺんにカツヲ木が6本ある。端部に金物が施されてとてもきれいだ。このカツヲ木が正殿では10本になる。外宮が9本なので数で内外を区別したことが分かる。偶数は陰数、奇数は陽数なので内宮が陰気、外宮が陽気となる。なぜ主神たる内宮が陰気で随神たる外宮が陽気なのか。
千木の内削ぎ
千木の先端が内宮は水平、外宮は垂直だ。水平は陰気、垂直は陽気なのでここでも内宮は陰気であることを示している。ご祭神はアマテラス大御神なので日神、つまり火気であり最高の陽気であるはずだが、なぜそれと対応していないのか。
このふたつの謎については少し考えたことがある。内宮の10は土気の成数で、ここが世界の中心で不動であることを示しているのではないか。外宮はそれを輔弼する星神で内宮のまわりをくるくる回るので陽気なのだ。
使い方の分からないムチ掛け
破風の上部に8本の棒が刺さっている。使い方も意味も不明である。これはいったい何だろう。これはまったく想像がつかない。
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