泉ゆたか「髪結百花」
久しぶりに良い本を読んだ。吉原に出入りする髪結いの話。見習いだった若い髪結いが師匠の病気から突然吉原担当となる。髪から分かることは多いようだ。健康状態から心の機微に至るまで細やかに読み取りながら次第に相手と深くつながっていく。髪を結うこと自体がコミュニケーションであることを教えてくれた。
KADOKAWA 2018年刊、2019年2月14日読了
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