2019年2月22日 (金)

トリの道

 トリの道を考えている。トリの道を人工的に作れるのだろうか。まだまとまらないが考えたことをメモしておく。

 トリとひとくくりにはできないのは確かだ。いくつかに分類して考える必要がある。問題はその分け方だ。

< 渡り鳥と留鳥 >
 渡り鳥はツバメやサギ類、カモ類など。シロハラやキレンジャクもくる。タシギやジョウビタキなども渡ってくる。渡り鳥が減るのはエサが減るのが原因だと思う。ツバメが減ったのはエサを採る水田が減ったからだろう。

< 都会、山、里山、水田、町、淡水、海辺 >
 ヒヨドリは元は山鳥だったらしいが、今は町のほうが多い。もとは山というより里山に住んでいたのだと思う。里山が荒れて町へ降りてきたのだろう。
 カラスはどこにでも棲んでいるが、ハシブトカラスは主に山のほう、ハシボソカラスは人間に近い場所にいることが多い。なぜ棲み分けているのか理由は分からない。
 水辺でしか見ない鳥もいる。淡水系と海浜系の2種ある。これはエサの種類で分かれるのだろう。カモ類、サギ類は淡水系。シギ類は両方ある。カワセミやセキレイ類も淡水系。淡水系のうち水田へ来るものと来ないものにも分かれる。カワウやカワセミは水田では見ない。サギ類は両方にいる。結局これもエサの違いなのだろう。

 棲む場所分類はトリの道を考えるうえで重要だろう。エサで分けたほうが正しいかもしれない。里山や水田が無くなると生存領域が変化したり無くなったりする。人間の営みと大きく関わっていそうだ。

< 営巣期とそれ以外 >
 営巣期に縄張りをする鳥と群れのまま営巣する鳥に分かれる。モズやヒバリは縄張りをする。ヒヨドリやカラスも縄張りをするが、つがいにならない鳥は群れですごす。同じ鳥種でも二手に分かれるわけだ。モズやヒバリのように営巣期に山から町へ降りてくる鳥もいる。町は都会というより田んぼのある地域だ。田植えが始まるとエサとなる虫やカエルが増えるから降りてくるのだろう。
 ツバメは田の土で巣を作るから水田が少なくなるにつれて個体数も減った。カラスは電線で営巣していたが最近は一掃された。

 縄張りして子育てする鳥は営巣場所が無くなると個体数も減る。これも人間の営みと深く関わっているようだ。トリの道を作るためには失われた水田や里山に代わるなにかを見つけなければならないのではないか。

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