2018年7月13日 (金)

グリーンその2‐礼拝堂

 グリーンがあまり評価されないのはその素っ気なさに原因があろう。でもわたしはそれこそ彼の魅力だと思う。それはこの礼拝堂にも如実に表れている。彼のデザインは建物を飾り立てることの真反対を行く。無骨といえるほどの質実剛健さは、必要なものを必要なだけ与え給えという信仰の発露ではないのか。

 この建物の魅力は側面に並ぶ控え壁だ。それが心地よいリズムを作ってくれる。正面ポーチも控え壁によって複雑な陰影が生まれる。構造的に必要な控え壁を積極的に利用してデザインの要としているのだ。彼のデザインは「用」と「美」が一致することにある。それはラスキン流の中世主義そのものだろう。

 わたしはグリーンは中世主義者だと思う。グリーンは建築家である前に同志社を指導する宣教師であった。わたしは同志社の中世風のキャンパス計画は初期の同志社が中世主義的な世界観を有していたからではないかと考えている。


180710
2018.07.10/ワトソン紙ハガキサイズ、グラフィックペン0.5、固形透明水彩/同志社礼拝堂背面

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