2018年3月12日 (月)

中橋(名古屋市)

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 大正6年だそうだ。コンクリート基礎の上にラチス(はしご状)柱を立て橋桁は溝形鋼([ 型)を溶接してボックスにしている。その上の川と直交方向の路面を支える橋桁は今のもののように見える。

 ブレースの丸鋼を中央の輪っかで留めているところがおもしろい。後補のように見えるが付け根のガセットプレート(柱への取り付け部分)もリベット打ちなので最初からこうだったようだ。手すりを復元してやればもっとかわいくなると思う。できれば橋灯もほしい。


Img_2050

 橋のたもとに伊勢湾台風の潮位が記録されている。中橋から東側は河岸段丘で上がっていて名古屋城となる。西側は土地が下がっていて旧街道沿いの下町だ。ここまで潮位が来るのなら名古屋駅前も含めて相当広い範囲が水没したことが分かる。中橋西は古い町家がいくつも残っているが被災を乗り越えた街並みだったことがよく分かる。

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