2018年2月22日 (木)

名古屋市役所(2)

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 その不思議の国のホールの正面にあるのがこれだ。わたしなんかは機能主義の子だから、どうしても時計やら照明やら機能のあるものをデザインしようと考える。でもこいつは時計や照明がくっついてはいるがそれはおまけみたいなもので、実際には機能がない。こいつはホールを不思議の国にするためだけに存在している。まずそれがすごい。

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 ともかくディテールがすごい。全体の構成やらバランスやらのデザイン力もただものではないが、それを実体化している細部の職人技に見るべきものがある。特にこの釉薬タイルがすごい。鉛釉タイルだと思うが還元焼成の青がすごみがあって美しい。これほどのタイルをわたしはここで初めて見た。すばらしい。

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