【閑谷学校の風水】 02.蔵風得水の地
風水という言葉は「蔵風得水」の略だ。これは風を蓄えて水に遮られた場所という意味で、気が溜まりやすい場所のことをいう。上図のように山に囲まれて川で画されたところが気が溜まりやすい。
気が豊富だということは穀物の育成にも人体の健康にも良好な環境だと考えられてきた。占地とはこうした場所を探すことで、そのための知識のことを「風水」と呼んだ。
そんな場所に泉があれば、それは気の出入りする龍穴だと考えられた。古来より都はそんな泉を起点として設計されてきた。平安京の神泉苑などはその代表格である。
この蔵風得水の地に閑谷学校はぴったり当てはまる。校地選定にあたり念入りに占地した証拠だろう。受付近くに井戸があったが、それが龍穴なのかも知れない。
山の懐深く抱かれるという表現は、気持ちが安らぎ落ち着く地形を言う。そうした場所は蔵風得水の地であり、気が豊富であることから人体も精神にもよい影響があると考えられた。閑谷学校の良さはそうした自然の綿密な観察による占地のおかげだと言えるだろう。
| 固定リンク
「陰陽五行説」カテゴリの記事
- でっかい仕事続報(2014.09.11)
- でっかい仕事続報(2014.07.26)
- 私のでっかい仕事(2014.07.14)
- 4月28日より京都で風水講座を始める(2018.04.16)
- 神明舎風水講座はじめます(2018.02.05)
コメント