吉田酒造(福井県永平寺町)「旭泉(あさいずみ)」
冷酒をお願いしたら円満字先生にぴったりのお酒があると言いながら出してきた。
甘くない。酸味があってさっぱりとした辛口だ。「そこらにあるような、わざとらしい辛口とは違う」と言ったら「そのとおり。うまいこと言うなぁ」と褒められた。お酒の味の半分は言葉でできている。「肉料理に合うのではないか」と言ったら「そうかも知れない」と言いながら自分も一口飲んでいた。おもしろい店だ。
吉田酒造は「白龍」で知られた蔵元だ。この酒は昔風のうまい酒を造ったのだそうだ。そのために精米歩合を85%に落としている。そのことと特徴的な酸味とは関係があるのだろうか。少なくともきりっとした辛口でありながら、ふんわりと優し気なコクがあるのはそのせいだろう。不思議な酒「あさいずみ」。
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