釣りたぬき 小島漁港(大阪府岬町)
久しぶりに釣りに行ってきた。9ヶ月ぶりだ。小島漁港は水がきれいで海の底まで見通せる。降ろした仕掛けにいろんな魚が集まってくるのが丸見えなのがおもしろい。10時半から2時半までの4時間でスズメダイを中心に23尾の釣果だった。
わたしの場合、釣りはまず飲む。いい感じに酔って釣り糸を垂らす。海釣り公園へ行っていたころは、釣れなくてディレクターチェアーで昼寝をしたりしていたが、ここへ来てからはスズメダイがいくらでも釣れるので休んでいるヒマはない。4時間釣りに集中できるが楽しい。
釣り人フレンドリー説というのがあって、釣り場ではみなフレンドリーになる。メバルを釣り上げたとき「これ、なに?」と独り言を言ったら、すかざず隣のおじさんが「メバルや」と教えてくれた。こういう釣り場の一体感も好きだ。
スズメダイはいわゆるエサ取りの一種で、釣れてもわざわざ持って帰る人は少ない。でも南蛮漬けにするとなかなかうまい。今回は12センチを超える良い型が多かった。
9センチ以下の小さいものはリリースした。リリースは漁場安定のために稚魚は戻すものだと思っていた。しかしスズメダイは誰のために戻すのだろうとも思った。いわゆるエサ取りのリリースは何のためにするのだろうか。生態系を守ることになるのだろうか?
エサ取りと言えばフグが筆頭格だ。スズメダイに混じって大きな魚影が見えると思ったらこいつだった。悠々と泳ぐさまは原潜のようだ。そいつが器用に身をタテにしてエサをかじっていると思ったらかかった。
手のひらからはみ出す大きなサイズで、それが倍ほどに身体をふくらませ鋭い歯をガチガチ言わせて威嚇する。歯がこわくてなかなか針がはずせなかった。フグはいつもしばらくバッカンに入れて愛でることにしている。こいつはしばらく暴れていたが、そのうち静かになった。緑色の目がとてもきれいだった。
釣果の内訳は次のとおり。スズメダイ9.5~12.5センチ18尾、メバル10.5~12センチ2尾、イワシ8.5~9.5センチ3尾、計23尾。イワシは大量に周遊していた。これがもう少し大きくなるころにまた来たい。
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