サンゲタン風の鶏スープ
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聴竹居の保存に尽力なさった松隈章さんにお願いして講演会を開いた。ゆくりとした落ち着いたお話しぶりで分かりやすくかった。100分を短く感じたほど楽しかった。松隈さんありがとうございます。
住宅は「愉快なもの」であるべきだという藤井の考えがおもしろかった。藤焼きという窯を開いて食器を自分で作ったり、自宅にテニスコートやプールを作ったりと、貪欲に暮らしを楽しもうとする。心がけ次第で暮らしは「愉快」になるし、建築はそうした愉快な暮らしを裏支えするものだという考え方にわたしは共感する。聴竹居は謎めいた魅力的な建物だ。久しぶりに訪れて建物を見ながら彼の考えをたどってみたい誘惑に駆られた。
2017.01.28、京都府庁旧館2階正庁、「和の住まい推進リレーシンポジウムinきょうと、藤井厚二と和のすまい」京都府住まいづくり協議会主催
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摂南大の同僚である田所(たしょ)克庸さんと、兄弟で建築事務所をなさっている中村重陽・中村紀章さんの二組が発表した。おもしろかったので感想をメモしておく。
中村兄弟は「リサーチ」と名付けた街路調査をなさっているのがおもしろかった。歩いてはいけないところに道のできる「都市のけもの道」がおもしろかった。
彼らは徹頭徹尾「はみ出し行為」への関心が高く、「どんつき」では自転車や植木のはみだしが路地の居心地の良さを作ると考えて住宅を設計したり、屋台の暖簾や店舗のテント庇がはみ出し行為を誘発していることに注目して包焼きのピザ屋を設計したりと八面六臂の活躍だ。
「リサーチ」は街のさまざまな行為のコレクションだ。街を見る楽しさが建築を作るモチベーションに直結している。それは一昔前のパターンランゲージのような胡散臭いものではなく、人が暮らす活き活きとした「場所」を発見する楽しさだろう。彼らが見ているのはデザインではなく、人と人との関係性なのだ。そこのところにわたしは激しく同意するし、それを理解できなかったコメンテータに失望もした。
このトークショーがおもしろかったのは、中村兄弟の建築術が田所さんの発表と響き合っていたことだ。田所さんは最初に泉州のタマネギ小屋を取りあげる。わたしはタマネギ小屋の造形美を愛するが、彼はもっと別のところを見ていた。小屋そのものはスカスカのがらんどうだが、秋になってそこにタマネギがぎっしり詰まったときに小屋は建築として完成するという。彼は建築は構造単体では完成せず、そこにタマネギのような「人のいとなみ」が加わって初めて完成すると主張する。これは結構、建築の現在に対する鋭い批判なのだ。
彼と中村兄弟の共通点は、建築は建築家の思ったとおりに使ってもらえるわけではない、という自覚だ。それはマイナス要因ではなく、むしろそこにこそ建築の意外性やおもしろさがあるという前向きな主張である。建築家という祭り上げられた立場を捨ててこそ、ようやく建築を楽しめるのではないか。今をときめく祭り上げられた建築に対する力強い反骨を私は感じて心地よかった。
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パース教室が終わったあと1階の町家カフェで利き酒セットをいただいた。ぐい飲みで1杯づつだが、それぞれ味が違っておもしろい。右は滋賀県高島町の蔵元で私も飲んだことがある。生真面目で真っ当な酒で、優しく甘く深いコクがあってうまい。中央は花麹を使ったという九州の地酒で、確かに麹が違うと分かる。強いクセがあるが、さわやかな飲み心地でうまい。左は横山大観が自分の名前を付けたという関東の酒だ。新酒らしくフルーティで、水のようにさらりとした味わいでうまかった。それぞれが上質のうまさだが、それを飲み比べるのが楽しくてしかたがない。今ならちょうど新酒の季節で、店に置いている種類が多いので、日本酒好きならぜひ試してほしい。
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2月放映分のロケをした。あいにくの雪空で収録は度々中断したが、それでも午後4時には完了できた。写真は撮影クルー。左からディレクター、音響、カメラ。女性ばかりで明るく陽気なクルーなので、私も楽しく参加している。
放送はKBSの毎週木曜午後6時55分から7時まで。
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学食のロビーでいただいた。噂話の飛び交う講師室よりよっぽどいい。ロビーには200名くらいがいて弁当を広げたりカップ麺をすすったりしている。レポートを書いたり本を読んだりしている学生さんもあってえらいなぁと思った。米沢穂信のミステリー「氷菓」の「きっと十年後、この日のことを惜しまない」というセリフを思い出した。
ニンジンのグラッセがいつもより甘くで驚いた。噛んでいるうちに旨みが出てうまい。黄色いのは玉子焼きではなくポテトサラダだ。サツマイモだったっけ、ちゃんと説明を聞いていなかった。ケチャップのがチーズ載せハンバーグで、本日のメイン。なぜか最後にいただいた。なぜだろう。多分チーズが載っているので箸で割るのがめんどくさかったからだ。食べる順番でものぐさ度が測れるかも。
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篠山を1時間ほど歩いてみた。一番おもしろかったのが写真上で木造3階建ての楼閣風建築なのだが、なぜか1階だけがインターナショナルスタイルになっている。その1階の真ん中に松の木が割り込んでいる。この松の木は何だろう。仕方なくこうなったというにはあまりにも不自然だし、わざとこうしたというにも不自然だ。なんだかよく分からないが不思議な魅力を放っている。
その向いが写真下だ。サッシュを入れ替えたときに窓回りを改造している。残っている窓庇から考えると1階はもっと大きな窓だったようだ。玄関部分は増築に見える。もとは庇が出ている程度ではなかったか。そんな風にあちこち変りながらも全体としては元の雰囲気をよく残している。2階の窓が不ぞろいになったことで、かえってファサードに動きが出ておもしろくなった。
写真下は木造の看板建築なのだが、これもなかなかおもしろい。窓の幅が微妙に違っている。たぶん2階の間取りに合わせて自由に決めたのだろう。タテ線を上下に通すというルールがあるようで、せっかく2階で自由に決めた間取りに1階が制約されるという事態に陥っている。それでも全体的にプロポーションがよくて、ある種の風格さえ感じる。よくできていると思う。
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元旦は両親を訪問した。両親とも健在でありがたい。父は視野狭窄が進み好きな読書もままならぬようだ。しかしプロテスタントのネット説教はかかさず聴いているようで、キリスト教の話をするときは昔に返ったようなしっかりとした口調になるので驚いた。目のせいで食事も不便そうだ。絹ごし豆腐が箸でつかめずスプーンを使ったらと母が勧めたが、これは指の訓練になるからこれでよいと断っていた。週一でデーサービスに通っているが、介添えが多いと退化が進むとも言っていた。しっかりしたものである。明日はかみさんのご両親を訪問する。
年頭の所感を毎年書いている。昨年の抱負は「ダイエット」「オープンアトリエのセルフビルド」「第2回即売会」「本を出す準備」の4つだった。
進んだのは「オープンアトリエ」だけだったので達成率は25%だ。セルフビルドのウッドデッキは好評で、わたしも外で酒を飲んだり短波放送を聴いたりと愛用している。
個展は2年に一度でよいかと思い早々に先送りした。今年も開くかどうか決めていない。
今年の抱負を思いついた順に書いてみる。
ダイエット
年中行事化している。秋に76キロ台になったが今はまた78キロ台に戻している。昨年は建康保険組合の特定保健指導の対象となったのでフィットネスクラブの利用券を6枚頂戴した。目的を減量から筋力増強に切り替えて通い始めている。慢性的な腰痛からの脱却を目指したい。
ライターの仕事を増やす
昨年は版元からの依頼で近代建築のガイドブックの第2版を書いた(参照)。マイナーチェンジだったので解体された建築を差し替えるだけだったが、4年間のあいだに1割程度が失われており思いのほか作業に手間取った。
この本の反響として別冊太陽から原稿依頼(参照)とKBS京都から番組出演依頼(参照)がきた。反応の良さに驚いている。何の営業努力もしていないのにこれである。タナボタ主義は今年も健在である。版元との橋渡しをしてくれた編集さんから歴史地理についての新書の依頼も頂戴した。ありがたいことだ。まずはこの原稿を無事に仕上げるのが目標である。
旅行に行きたい
昨年の伊予旅行はおもしろかった(参照)。砥部焼の伊予ボールはとても形といい由来といいお気に入りだ。ぜひ手に入れたい。ただ伊予旅行は暑すぎた。かみさんが熱中症になりかけた。やはり季節を選ばないといけないな。国内に限っても行ってみたいところはたくさんある。手近なところで良いので今年も旅に出たい。
オープンカフェ
建築家の矢部君の主催している出座何酒店(参照)がうらやましくて仕方がない。1日限りのオープンアトリエだが、ただのパーティではなく酒に対する本気がある。もちろんその本気の半分以上は「酌み交わす」というコミュにある。友人の魔人さんに話を持ち掛けているところだ。お楽しみに。
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