2016年12月 1日 (木)

米澤穂信 「氷菓」

 学園推理小説「古典部シリーズ」の第1作。アニメも泣けるが原作も泣けた。失われていたものがよみがえるところがお気に入りだ。テンポも良いし言葉遣いもやや難し気でおもしろい。

 わたしは文体とはテンポの良さや個性的なキャラにあると思う。著者がこれを書いたのは22歳だった。その年齢でしっかりとした文体を持っているのはすごいと思う。文体はその人固有のもので、誰しもが自分固有の文体を予め持っているのではないか。読んでいてそんなことを考えた。第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作。著者のデヴュ―作である。


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