建築探偵の写真帳 神戸レガッタ・アンド・アスレチック倶楽部
とてもいい。久しぶりにワクワクした。私好みのかわいらしい建築だ。運動場側から見た構成が決まっていてかっこいい。
正面のそっけなさは狙ったものだろうか。玄関ポーチの上の館名を書いた壁が上部の体育館連窓の高さに食い込んでいる。これはデザイン処理としてははなはだイレギュラーだ。このために建物の横長のプロポーションが分断されて寸詰まりに見える。でもそこがかえっておもしろい。じっと見ているとコブタの顔に見えてかわいらしいぞ。玄関ポーチを受ける梁が外へいくほど反り上がっているところなどもよくできている。
ウイッキによれば、このスポーツ倶楽部は居留地時代からの由緒あるものだそうだ。元は東遊園にあったそうで、さまざまな会合や文化行事が開かれたとある。戦前は演劇で有名だったらしい。そんなことも知らなかった。
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