旧鉄橋橋脚(大阪桜ノ宮)
今の鉄橋は昭和7年(1932)とプレートにあったので、この橋脚はそれ以前のものだ。ウイッキによれば玉造ー梅田間が1895とあるので、そのときのものだろう。当時は大阪鉄道なので民営だった。
謎がいくつかある。ひとつは橋脚がふたつあること。手前が単線で奥が2線だ。対岸には2線のほうしか残っていない。もうひとつはレンガの積み方がふたつで違うこと。手前がイギリス積みで奥がフランス積みだ。
フランス積みのほうは、焼き過ぎレンガと混ぜ積みにしているようできれいな模様になっている。この橋脚が人から見られることを前提に作られているわけだ。当時、レンガを積んだひと達の誇らしげなようすが目に浮かぶ。
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