2016年1月31日 (日)

迫力のある茅葺き民家を見た(兵庫県篠山市福住)

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 思わず車を止めた。迫力は横綱級だ。トタンを被せているので茅葺きなのだろう。これを瓦に葺き変えると福住の一般的な形に近くなるので、そのひとつ前の形式なのかも知れない。福住では漆喰の塗籠めが主流だが、これは真壁造りなのも古い形を残しているからなのだろうか。側面は全て壁で前後に開口部がある。2階は養蚕室だろうから、江戸後期に成立した形だろう。この建物そのものは明治期のものに見える。

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 左側が入り口なのに右側に跳び梁があるのが解せない。福住はざっと見ただけだが、この形式はこれしか無かったのもおかしい。なにか特殊な事情があるのかも知れない。そんな謎めいたところも魅力的だ。伝建地区福住の第一番にあげておきたい古民家である。いいものを見せてもらった。

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 下の写真が福住の一般的な古民家だ。街道筋には茅葺きもいくつか残っていたが、それらは全て入母屋造りだった。茅葺きも瓦葺きも形が似ているので入母屋茅葺きが入母屋瓦葺きに変化したことがよく分かる。ここのように切妻茅葺きそのものが珍しい。

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2016.01.31、兵庫県篠山市福住
 
 ちなみに破風を通りに見せるのは武家の証拠ではないかと個人的には思っている。ここ篠山は丹波勢の本拠地だったから、構えを重んじる気風が残ったように思う。


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