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2016年1月

2016年1月31日 (日)

迫力のある茅葺き民家を見た(兵庫県篠山市福住)

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 思わず車を止めた。迫力は横綱級だ。トタンを被せているので茅葺きなのだろう。これを瓦に葺き変えると福住の一般的な形に近くなるので、そのひとつ前の形式なのかも知れない。福住では漆喰の塗籠めが主流だが、これは真壁造りなのも古い形を残しているからなのだろうか。側面は全て壁で前後に開口部がある。2階は養蚕室だろうから、江戸後期に成立した形だろう。この建物そのものは明治期のものに見える。

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 左側が入り口なのに右側に跳び梁があるのが解せない。福住はざっと見ただけだが、この形式はこれしか無かったのもおかしい。なにか特殊な事情があるのかも知れない。そんな謎めいたところも魅力的だ。伝建地区福住の第一番にあげておきたい古民家である。いいものを見せてもらった。

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 下の写真が福住の一般的な古民家だ。街道筋には茅葺きもいくつか残っていたが、それらは全て入母屋造りだった。茅葺きも瓦葺きも形が似ているので入母屋茅葺きが入母屋瓦葺きに変化したことがよく分かる。ここのように切妻茅葺きそのものが珍しい。

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2016.01.31、兵庫県篠山市福住
 
 ちなみに破風を通りに見せるのは武家の証拠ではないかと個人的には思っている。ここ篠山は丹波勢の本拠地だったから、構えを重んじる気風が残ったように思う。


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2016年1月30日 (土)

自家弁当

 木津川市の農協で買ったガシラ芋がよく炊けていてうまい。このトロッとした食感は和食の原点ではなかろうか。太平洋沿岸には芋食が広く分布するが、穀物食以前に芋食文化があったように思う。だから米もトロッとさせて食べるのではなかろうか。

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2016.01.29、精華大にて

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2016年1月29日 (金)

理想の建築 物置小屋

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 自転車散歩のたびに遠くに見える建物でかっこいいと思っていた。近くに寄ってみたところ反対側はもっとかっこよかった。

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 そもそも長い建築が好きなのだが、それだけではない。素直な構造、板張りの外観、隙間のある意匠、どれをとっても私の理想の建築だ。

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2016.01.11、京都府長岡京市

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2016年1月27日 (水)

建築探偵の写真帳 戦後ビル編 「一栄ビル」

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 台形敷地を手際よく使ったプランニングでおもしろい。通り抜けがあってホテル入り口はそこにあるあたりの工夫がおもしろい。最上階は見晴らしの良さそうなレストランらしいので行ってみたいと思う。背面が大胆にカーブしていてとてもきれいだ。よくもまあこんなに上手にコンクリートを打ったものだと感心する。阪神高速の横なので、高速を走る車からの見え方も考えているのだろう。

 

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 タイルがとてもきれいで、その上の控えめな切り文字の館銘板が上品である。

 

Img_5944 一栄ビル、1969年竣工(不動産情報ネット「ビル図鑑」より)

 

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満月の花「ナスと豚肉の味噌炒め」

 出先からパース教室へ向かうときは会場の町家カフェで夕飯をいただいている。とりあえずメニューにある料理を全部食べてみようと思っている。この日はナスと豚肉の味噌炒め。ナスより豚肉のほうが多く、豚肉の旨みがナスによく染みわたっていた。 しっかりした味付けなので十穀米とよく合ってうまかった。

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2016.01.18、町家カフェ「満月の花」京都四条烏丸周辺

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2016年1月26日 (火)

「町角の動物彫刻」パネル展示を始めた

 学内向けだが今年も展示した。狛犬などの動物彫刻をコメントつきでレポートしてもらう課題で今年で3年目だ。今年は20数点と今までで一番少ないけれどおもしろさは同じだ。みんなよく見つけてきてくれるのでうれしい。清風館地下1階で2月4日まで。精華大関係のかたはご覧あれ。

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2016.01.25、京都精華大学

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満月の花「からあげ」

 うまい唐揚げを見つけた。外はさっくり中はしっとりしている。しゃくしゃくと噛みしめると鶏肉の旨みがじわっと滲み出てうまい。おろし醤油とネギのトッピングがあっさり感を際立たせてくれる。十穀米ともよく合っている。

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2016.01.25、京都四条烏丸周辺「満月の花」

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2016年1月25日 (月)

松殿山荘美術館

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 宇治にこれほど素晴らしい近代建築が残っていたとは知らなかった。松殿山荘の敷地内なので外からは見えない。今はお使いになっていないようだが、よく管理されていて古いものもほぼ残っている。

 玄関屋根をわずかに反らせて和風を主張している。おもしろいのは床下が大胆に開いていることで、これは武田の法隆寺宝物殿そっくりだ。およそ武田グループの誰かが関与しているのだろう。誰だろう。

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自家製ブドウパン

 かみさんがパン焼き器でブドウパンを作った。いつも固焼きパンが多いのだが、今回は柔らかめのレシピにしたそうだ。ふんわりフカフカに生地にブドウの香りが行き渡ってほんのり甘くてうまい。

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2016.01.25

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2016年1月24日 (日)

松殿山荘の赤を考えた

 宇治の松殿山荘を見学させてもらった。とても興味深かったので気づいたことをメモしておく。

 もっとも印象的だったのは赤がよく出てくることだ。大書院の折り上げ天井、中玄関の壁と天井、茶室九垓盧の壁など。赤はもちろん五行のうちの火気を示す。火気は土気を生む。だから、この場合の赤はまず茶を示すと考えられる。茶は苦いので火気とされる。一方、人体は土気だ。火気は土気を生むので茶は人体を強めると考えられていた。長岡京跡から出てくる茶器がほとんど赤い素焼きであることも赤という色が茶を表すからだろうと思う。

 次に松も土気であること。これは吉野裕子の「五行循環」に詳しい。松という漢字のつくりは八にムだが、八に白とも書く。したがって松は八白土星の呪物となる。土星は土気もしくは土用という意味だ。土用は年に4回あり各季節をまわす。吉野によれば正月の門松なども土用を視覚化した呪物となる。松殿山荘でたびたび現れる赤は山荘そのものを強めるているように見える。

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2016年1月23日 (土)

御所の木を推理してみた

 歩道いっぱいに張り出していて、ものすごい根が露出している。ムクノキかと思うが確かめてはいない。木の力強さを感じる。

 さて、木は狭苦しいところでかわいそうだし、歩道は狭くなって危ない。なにかの事情でこうなったのだろう。どういう事情があったのか考えてみた。

1883年 大内保存事業完工(外周石垣土塁など)
1912年 京都三大事業完工、丸太町通り拡幅

 これを見れば丸太町通りが広がりムクノキが歩道上に残ったと考えるのが普通だろう。しかしこの推理には欠点がある。第1に拡幅時に京都御苑側の敷地を削らないだろうということ。もうひとつは拡幅が関係しているのなら、丸太町側の石垣は1912年に積みなおしているということ。同じように積むことは可能だが、見た印象では御苑四周の石垣は同時に見える。ではどうしてこうなったのか。この場所は閑宮院で今も庭園を公開している。この木が閑宮院庭園のものだとすればどうなるか。

・閑宮院庭園の造園(江戸時代)
・1868年 明治維新
・1883年 大内保存事業完工(京都御苑の完成)、このとき閑宮院庭園の一部が丸太町通り敷地となる。宮家の木を切るわけにもいかずここだけ石垣が変則的になった。

 まあ、こうだろうな。

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2016.01.22、京都御苑丸太町通り側

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2016年1月22日 (金)

自家弁当

 時間が余ったので講師控え室で原稿を書いていた。誰もいないのではかどった。自家弁当は茹でキャベツのマヨネーズ和えが相変わらずうまい。豚肉とネギの炒め物はネギの中身がトロトロでうまかった。

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2016.01.22、精華大にて

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2016年1月21日 (木)

粕汁

 かみさんが月桂冠の酒粕で粕汁を作ってくれた。野菜の甘味が行き渡ってうまい。たくさんあったので3日ほど食べたが飽きない。

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2016.01.18

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だし茶漬け

 ごはんに日野菜漬とジャコを載せて熱いかつお出汁をかける。ホクホクしてとても温まる。

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2016.01.18

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2016年1月20日 (水)

ジェームズ館の廊下を描いた

 設計演習の最終日はハガキスケッチをした。ジェームズ館の2階へ上がるのは初めてだ。外は雪が降り続け廊下が変に明るかった。受講生3名とともに寒い寒いと言いながら描いた。建物の内部を描くのもおもしろい。

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2016.01.20/ワトソン紙(ハガキサイズ)、グラフィックペン0.3、透明水彩/同志社女子大

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自家弁当

 なによりキャベツがうまさが際立つ。とても甘い。誰もいない講師控え室でシャクシャクとキャベツを食べ続けた。外は雪が降り変に明るい。キャベツを噛みしめるたびにあたりが明るくなっていくような気がした。

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2016.01.20、同女にて

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ひょうたん「うのはな」

 京都駅前のヨドバシで買い物をした後、立ち呑み「ひょうたん」で生ビールをいただいた。あては「うのはな」だ(品書きには「おから」とあった)。温めてくれた。ホカホカの「うのはな」もなかなかうまい。

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2016.01.20、京都駅前立ち呑み「ひょうたん」

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2016年1月19日 (火)

自家弁当

 講師控室も定位置ができたので少し落ち着いてごはんが食べられるようになった。きょうはジャガイモのチーズ挟み焼きと茹でた鶏肉がメインだった。新キャベツが何気に甘くてうまい。赤い日野菜漬もパリパリしてうまかった。

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2016.01.19、関大にて

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2016年1月18日 (月)

心斎橋大丸を見てきた

 昨年末で閉店した心斎橋大丸南館の見学会があったの行ってきた。驚いたのは多数が詰めかけていたこと。建築マニアのほかに老婦人とその家族という取り合わせも多かった。階段室で記念写真を撮ったりしていて、ああいいなぁと思った。こんな風に最期をみとってもらえる建築は幸せだ。建築は色や形に注目しがちだが、本当は記憶の器であることがもっとも大事な特性なのだと思う。わたしもホールに立ち、しばし昔のことを思い出すことができた。さようなら、そしてありがとう。

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2016.01.17、針穴写真家大場さん撮影、大理石をうまく切り抜いているなぁと感心しているところ

 天井をボゥーと見上げているところを針穴写真家の大場さんに見つかったようで知らないあいだに写真を撮られていた。目を降ろすと見慣れた顔がいたづらっぽく笑っているので驚いた。たしか彼女は昨日も来ていたはずだが。
「あれ、きのうもいたんじゃないの?」
「てへ、また来ちゃった」
 何度来ても楽しいということか。色や形をめでるのも良いものだ。

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2016年1月17日 (日)

カブラのソテー

 近所の農家でちょっと変わったカブラを見つけた。外は白い普通のカブラだが、白い中身に赤みがさしている。さっそくかみさんがソテーにしてくれた。思いのほか柔らかくてうまい。

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2016.01.16

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2016年1月16日 (土)

彫刻と建築 小田信夫「夢難波」1987

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 前から気になっていて写真に撮ったりしていた。彫刻家の小田信夫氏は大阪を中心にさまざまな建築とのコラボをなさっていて、彼のホームページにそのマップがあった(参照)。1975年から99年までの24年間に52作品もある。太陽の塔のような建築家と彫刻家のコラボはもう無くなったと思っていたが大きな間違いだった。これから気をつけて少しづつ見ていきたい。

 

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 こうした壁面作品は装飾としては今でもよく作られる。でもこれほど力のあるものはめったにない。力があるとはどういうことか。まず動いているように見えること。そして枠からはみ出しそうな力があること。さらに巻き込まれそうな怖い感じがすること。今回は久しぶりに前を通ったのでゆっくり見た。これは打ち出し鉄板に真鍮メッキを施したものに見える。もしそうなら大阪のメッキ技術に支えられた表現である。

 

Img_5948 2016.01.12、大阪地下鉄難波駅

 

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自家弁当

 「最近弁当の写真ばっかりやな」と言われた。「弁当を食べるほかは何もやってないからですよ」と答えておいた。修理現場があらかた終わったので結構ヒマにしている。さて弁当の大きな里芋のようなものは「がしら芋」だ。頭芋と書くのだろう。子供の頭ぐらいある大きな芋で先日洛西ニュータウンの朝市で買った。これが予想外にトロトロに炊けて、味もよく染み込んでうまい。形を崩さずゆっくり炊き込むのが難しいそうだ。

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2016.01.15、摂南大にて

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2016年1月15日 (金)

朝焼け 160113

 燃えるような赤に染まって終末的な光景だった。まだ日の出前の7時だ。地平線が晴れていてそこに光が満ちている。あのあたりは信楽高原から鈴鹿山脈にかけてだ。東のほうは晴れていて、そこに満ちた光が京都盆地の雲海を下から照らしているわけだ。この光景は数分で終わった。

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2016.01.13、京都府向日市

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2016年1月14日 (木)

窓の外(2)

 いつも通る階段だが、お化けのような大イチョウがこっちを見ていることに初めて気づいた。

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2016.01.13、同女

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窓の外(1)

 部屋内はもっと明るいのだが、窓外に露出を合わせるとコントラストがついてこんな写真になる。切り取られた外がどこか別の世界のように見えておもしろい。

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2016.01.13、同女

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2016年1月13日 (水)

自家弁当

 豚肉の塩ゆでがうまい。ごはんの上の日野菜漬けは良い色に染まってきた。パリパリとした歯ごたえで酸味がさわやかだ。これがあるとごはんが進むな。

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2016.01.13、同女にて

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自家弁当

 業務スーパーで買った鶏肝をかみさんに醤油煮にしてもらった。血抜きをするのがコツだと言う。臭みもなくてうまい。

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2016.01.12、関大にて

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2016年1月12日 (火)

関大木造演習 柿渋を3回塗って完成した

 完成した床組みに柿渋を塗った。3度塗りにした。みんな愛着が湧いたようで丁寧に塗っていた。これまでの木造演習で最大の作品が完成した。今年は8名しか受講者が無かったが、なかなかよい演習だった。とても楽しかった、みんなありがとう。

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2016,01.12

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2016年1月11日 (月)

パン焼き器で作ったクルミパン

 かみさんがパン焼き器でクルミパンを作った。パン生地がクルミ色に染まっている。クルミの香りも良い。クルミが入ると舌の上で感じるパンのきめが際立つように思う。クルミの歯ごたえが加わるからだろうか。

 かみさんはネットで見つけたレシピを二人用に変換するために0.1gフラム単位の秤を買った。パンは計量次第で仕上がりが変わるそうだ。その秤は緯度によって調整するらしい。緯度で重さが変わるなら北へ行けばそれだけでダイエットになるのではないか。そんなことを話ながらクルミパンを食べた。

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2016.01.10

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炊き込みカキごはん

 正月に親元からもらってきたカキを炊き込みごはんにしてもらった。大粒な室津カキはホカホカで身がよく詰まっている。わずかに苦味を含んだ味はさわやかだ。ごはんにもカキの旨みが染み込んでうまい。

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2016.01.10

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2016年1月10日 (日)

パン焼き器で作ったレーズンパン

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 かみさんがパン焼き器でレーズンパンを作った。正確に言うとパン焼き器で1次発酵をさせた生地を今度はオーブンで2次発酵させ、バターを塗ってオーブンで焼いたものだ。手間がかかっている。バターの香りがよく外はパリッと中はふんわりと焼き上がった。甘酸っぱいレーズンの味がさわやかでうまい。

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2016.01.09

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門寿司「箱寿司詰め合わせ」

 授業の後で立ち呑みの門寿司へ寄るのが恒例だ。いつもおいしくて珍しいものを食べさせてもらっている。かみさんが「あんたばっかりいい目をして」と言うので箱寿司を土産にした。エビとサバとウナギだ。エビにはデンブ、ウナギにはカンピョウがご飯の中央に挟み込まれている。こういう芸の細かいところはさすが門寿司だ。しめサバは大振りで酸味と甘みで調えられたサバの旨みを楽しめた。

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2016.01.09、門寿司は大阪府寝屋川市、阪急寝屋川市前大利(おおとし)商店街内

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2016年1月 9日 (土)

指示プレートの膠着化現象

 とある駅の表示だ。同じことが何度も書かれている。とりあえず「膠着化(こうちゃくか)現象」と名付けた。以前から関心のある現象で、駅、郵便局、銀行、医院など主に客だまりと呼ばれる待機スペースで発生する。なぜこうなるのか非常に興味がある。デザイン的に好ましくないという倫理的もしくは技術論に興味があるわけではなく、現象の示す意味に関心があることを断っておく。

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2016.01.08

 この写真から分かることがひとつある。過去ログを消していないということだ。つまりここへ至るプロセスが全て保存されている。従ってこれを読み取ることですべてのプロセスをほぼ完全に復元できる。驚くことにここまで5段階を経ている。

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1.インターホンと非常ボタンが並列し、その上部にそれぞれのネームプレートが取り付けられる。
2.非常ボタンの表示を大きなものと取り換え、そのスペース確保のために非常ボタンの位置を下へずらす。
3.さらに大きな非常ボタン用の表示が取り付けられる。
4.インターホンの横にインフォメーション用であることを示す「?」マークの表示が付く。
5.さらにインターホン用に詳しい表示が付く。

 この過程は次の3つを原則として推移している。
1.次第に文字表記の多いものへ変化する。
2.詳しくなった一方とバランスをとるために本来説明不要であったもう一方も詳しくなる。
3.古い表示は基本的に残す。

 この現象は日本語の特徴と関係しているように思う。日本語は助詞を使っていくらでも長くできる膠着語だ。より精緻により複雑になっていく表示プレートの増殖は日本語の特徴と一致している。日本語が言いなおしや付け加えで長くなっても決して前の言葉が消えるわけではないことと、表示を更新しておきながら不要となったはず古い表示も残す方法と似ている。この現象は増殖しながら膠着していることが特徴なのだ。

 同じような現象は他でも見ることがでる。看板に覆われた雑多な都市景観やミニ開発が地域を覆い尽くすスプロール化なども根をたどれば同じ現象なのではないか。それを美的な見地から糾弾するよりは、その現象の仕組みを明らかにしコントロール下に置く方が有益であるように思う。案外新しい日本文化の萌芽は、こんなところにあるのではないかとも思っている。

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パン焼き器で作ったヨーグルト

 かみさんがパン焼き器でヨーグルトを作った。既製品のヨーグルトを種に牛乳で仕込むとできあがる。これでもう一生ヨーグルトは買わなくてよいのではないか。パン焼き器は万能だな。ちなみに添えられている柚子マーマレードも自家製だ。年末に燐家から頂戴したものを砂糖漬けにしたもの。頂き物と自家製で暮らす幸せ。

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2016.01.09

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2016年1月 8日 (金)

自家弁当

 朝からうっかりしている。投函するはずの年賀状を持ってでるのを忘れた。午前中の授業で教室にプリントを忘れた。そう言えば火曜日の初日もうっかりしていた。0.5ミリだと思って買ったシャーペンが2本とも0,3だった。そう言えば(後略)。

 お弁当は自家製日野菜漬けだ。きれいな紫色に付け込まれている。パリパリと歯ごたえがよく酸味のある塩味でごはんが進む。

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2016.01.08、摂南大にて

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2016年1月 7日 (木)

天に伸びる根のよう

 落葉したようすがまるで天に伸びる根のように見えた。この大樹を引き抜いてさかさまにしてもほぼ同じ形なのではないか。こずえの先が毛細血管のように細かいところも根の先とよく似ている。養分を行き渡らせる枝の形は養分を吸い取る根の形に似るのか。それとも天の養分を吸い取ろうとしているのか。

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2016.01.06、京都御苑、今出川通り側のケヤキ

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自家弁当

 仕事に行きたくないとゴネていたら、さっさと行ってかせいで来いとかみさんに叩きだされた。持たされたのが今年初めての自家弁当。豚肉の塩ゆでがことの他うまかった。ごはんの上は近隣農家の大根葉だ。柴漬けとの相性もよくシャキシャキしてごはんが進む。ごちそうさまでした。

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2016.01.06、同女にて

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かまぼこチャーハン

 おせちの残りのカマボコを使ってかみさんがチャーハンを作ってくれた。いずれ上等なカマボコたちなので、その旨みがご飯に染みわたってうまかった。ネギの香りがよく利い全体の調子を整えてくれる。チリメンジャコの食感も変化があっておもしろい。彩りもよくて新春らしいチャーハンになった。

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2016.01.04

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自家製肉まんができた

 かみさんがパン焼き器で肉まん(関西では豚まんと呼称)を作った。正確に言えば肉まんの皮の生地をパン焼き器で作り、それに自家製のアンを籠めて蒸したものだ。滲み出るスープで底が破れるので底だけ分厚くするかヘギが必要だと言っていた。ヘギにかそういう役割があるのだと初めて知った。皮はホカホカで柔らかくツルリとした食感だ。タマネギの甘みと豚ミンチの旨みの利いたアンが小麦粉の甘さが上品に香る皮によく馴染んでうまい。

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2016.01.06

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2016年1月 6日 (水)

描き初めをした

同志社クラーク館をエンピツで描いた。寒さで手がかじかむ。クラーク館はクラーク夫妻が亡くなった息子の記念として寄付された資金で建てられた。息子さんは齢23才だったらしい。どんな人だったのだろう。

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2016.01.06/ワトソン紙〈ハガキサイズ)、4Bホルダー、透明水彩/京都市

 クラーク夫妻の息子さんバイロン・ストーン・クラークの略歴がネットにあった。

 本井康博著「B・S・クラークとは誰か、クラーク記念館の新資料紹介」

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2016年1月 5日 (火)

自家製うどんができた

 パン焼き器を調整するとウドン生地もできるらしい。さっそくかみさんが試してくれた。讃岐うどん風の腰のあるウドンができた。パンのときと同じように小麦の香りがしてうまい。

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2015.01.04

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2016年1月 4日 (月)

自家製パンを焼いてみた

 帰省中の娘がプレゼントしてくれたパン焼き器を使ってかみさんが食パンを作った。固焼き風なので、外側は固く中はスポンジケーキのように柔らかい。スコーンのようなパサッとした食感で小麦の味がよく分かってうまい。

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2016.01.04

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おせち

 親元からもらってきたおせち料理を食べている。2尾のエビのうち色の濃いほうが既製品で薄い方が義母のお手製だ。もちろんお手製のほうが味に深みがあってうまい。左下の焼きタイの切り身は尾頭付きのものを私がばらした。タイの焼き物は冷めたほうが味がよく分かってうまいと思う。その上のコロッとしたのはブリのから揚げでこれも義母のお手製だ。薄味だが塩加減が絶妙でブリの淡白な味わいを引きたててうまい。

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2016.01.03

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2016年1月 3日 (日)

謹賀新年

 年頭所感

 元旦から親元をまわったが両家とも両親が健在だったのはなによりだった。80の坂を越えようとする老人初心者たちはそれぞれ身体の異変にとまどっている。目や耳が悪くなったり歩きにくくなったりするような変化だ。日常動作が不自由になることはなかなか受け入れがたいようで愚痴っぽくもなる。

 これまで両親をまじまじ見つめることは無かった。親の顔を見るのはどこか気恥ずかしかったのだが、そんな気持ちが次第に薄れてきた。親はこんな顔をしてこんな話し方をする人間だったのかとようやく気付き始めている。繰り返される同じ話も民話や昔話の域に達しているようだ。よくもまあ60年も70年も前のことをよく覚えているなと感心する。

 そんな親たちもそれぞれ老いの楽しみを見つけるのに懸命なのは喜ばしい。男親はふたりとも読書に凝っている。読書の楽しみは老いを受け入れることと直結しているのかも知れない。女親たちは子や孫の面倒をみることが楽しみであるらしい。それは若いころとあまり変わらないから自分が老いることはとうに織り込み済みのようにも見える。いずれにしても末永く夫婦仲良く暮らしてほしい。

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2014.12.27、大阪府枚方市の納屋

 今年の年賀状はスケッチ教室で描いた納屋にした。窓のあるところは牛小屋だったようで、納屋横に牛用のスキが置いてあった。牛とともに暮らした時代は案外今から近い。

 昨年の抱負は「ダイエット」「オープンアトリエの自作キッチン」「風水研究」「スケッチ個展」の4つだった。実現したのはスケッチ個展だけなので達成率25%だ。今年は「ダイエット」「オープンアトリエのセルフビルド続行」「第2回即売個展」「本を出す」あたりか。

 ダイエット
 毎年ダイエットを抱負に上げながら達成された試しがない。昨夏76キロ台まで下がったが、現在は78キロ台に戻している。もう少し自転車に乗るべきなのだろう。とりあえず当面の目標は75キロ台としておく。

 オープンアトリエ
 昨春に初めてのオープンアトリエを開くことができたが、アトリエのセルフビルドは進まなかった。まずはウッドデッキを完成させたい。その次にできれば壁面棚に取り掛かりたい。設備がらみの自作キッチンは最後になるだろう。

 第2回即売個展
 昨年はミンナノコミンカをお借りして絵を売るための個展を初めて開くことができた。今年も開催したい。そのためにスケッチを描き溜めておかねばなるまい。評判の良かった近代建築系を中心に描いてみたい。

 本を出す準備
 これまで「名建築ガイドマップ」(2011)、「まち遺産探偵」(2013)と2年おきに出版してきた。このペースだと昨年出版できて良さそうなのだがオファーが無かった。しばらくタイミングを見計らっておきたい。これまで建築、講師、水彩画家の3本立てだったところへ文筆を加えたいと思っている。文章の練習のためにもこのブログは書き継いでいきたい。今年もよろしくお付き合いくださるよう願う。

 


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2016年1月 2日 (土)

殻付きカキをセイロで蒸した

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 親元に年始に行ったところ室津の殻付きカキを頂戴した。さっそくセイロで蒸して食べた。蒸すと殻が浮くのでフタを取りやすいし、滲み出た旨みが殻に溜まるので旨さの一滴まで楽しむことができる。大粒で身がよく詰まっている。熱々のところをツルッと一飲みにいただく。わずかな苦味を含んだカキ独特の旨みが口のなかに広がっていく。年初からとても幸せだ。

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2016.01.01

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2016年1月 1日 (金)

食卓で初日の出を拝んだ

 自宅を改造したおかげで今年からは食卓で初日の出を拝むとができるようになった。写真は窓越しに見た初日の出である。江戸時代には日の出をもって一日の始まりとすることが多かったらしい。だからこれが1月1日の始まりであり、ひいては1年の始まりなのだ。年が明けましておめでとう。

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2016.01.01

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