2015年12月18日 (金)

新世界より

 夕方6時になると隣町の市役所の防災スピーカーが聞き覚えのある曲を流す。相当な出力で数キロ先でもよく聞える。その曲とはキャンプファイヤーで決まって歌う「遠き山に日は落ちて」という歌詞のやつだ。帰宅途中にこれを聴きながら、これってドボルザークの「新世界より」だと気付いた。ドボルザークはチェコ人で新世界とはアメリカのことだ。隣町はチェコとも新世界とも関係ないのに、なぜこの選曲なのだろう。そう思って検索するとこの曲は「遠き山に」の歌詞をつけたときに「家路」と名付けられていた。帰宅時刻だからこの選曲だったわけだ。
 それにしても「夕焼けこやけ」でも何でも良かったわけなのに、なぜわざわざ「家路」を選んだのだろう。夕空にとどろく曲がわたしの頭のなかにもグワングワンと鳴り響く。19世紀のチェコ人がアメリカをイメージして作ったこの曲は、今のわたしとは関係ないよなぁと思わずにいられない。それとも自分の知らないところですでに深い関係が結ばれているのだろうか。それも嫌だなぁと思いながら家路を急ぐ。

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