3階以上の壁面に取り付けられた横ルーバーが和風を感じさせる。校倉造りのように建物の角でルーバーが交差するところがデザイン上よく利いていて和風に見えるのだ。ルーバーを上下に区切るコンクリート床端部の中央に溝が入っているのもおもしろい。このおかげで建物が段重ねの重箱に見える。ここは和菓子屋さんだから、菓子を入れる重箱をイメージしたのだろう。
2階窓のテントは後付けだろう。これは無いほうがよい。陽を避けるなら店内側にすだれをかけるのがよい。1969年開店なのでそのときの竣工だろう。小さいながら戦後ビルの佳品である。
2015.10.25、京都市
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