2015年9月 8日 (火)

京大文学部陳列館

 立川流の後継者にして文部省技師である山本治兵衛の作品だ。様式としてはバロックだろうが、全体のきっちりとした立面構成と細部のあっさりとした装飾はアメリカのシカゴ派だろうと思う。わたしは山本の辻褄の合ったきっちりとした美しさが好きだ。わたしはたぶんこんな風には作れないだろう。

 彼のような大学を出ていない建築家の評価はまだまだ低い。わたしは山本のような江戸の建築技術を受け継いだものこそ明治建築の主役だと思っている。


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2015.09.05/ワトソン紙ハガキサイズ、グラフィックペン0.3、透明水彩/京大

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