金沢めぐり(11)出窓
私は通りとの関係がよく分かる出窓や腰掛窓が大好きだ。これなどもとてもきれいでよくできていると思う。先に見た土蔵の雪囲い(参照)とよく似ている。関西ではあまり見ないこうした外付け窓はやはり雪囲いなのではないか。これなどは最初からこうなっているように見えるが、元々ガラス戸の無かった2階濡れ縁に後からガラス戸を立てるために工夫された形のように見える。また、光を多く取り入れたいという欲求も感じる。これなどは南側なので窓が出た分庇の陰から逃れて光を取り込みやすいだろう。雪と光が金沢独特の美しい建築様式を作っているように感じた。
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