2015年6月 1日 (月)

銀河鉄道の夜を思う

 田んぼに夜行列車の車窓が映るのは田植えのこの時期しかない。しばらく経つと育った稲に覆われて水面が見なくなってしまうからだ。マンション前のこの場所は、ひっきりなしに通る東海道線の車窓がよく映る。遠くでまず鉄橋が鳴り列車が接近を教えてくれる。そして線路をきしませながら列車が滑り込む。その陰に寄り添うようにして水面の車窓の列が追いかけてくる。その刹那、夜行列車は宙に浮かんだように見えるのだ。水面に映り込んだ夜空と本当の空との間を飛ぶ夜行列車。これが「銀河鉄道の夜」の最初のシーンだ。

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2015.05.23、京都府向日市

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