2015年5月23日 (土)

旧日銀京都支店

 それなりに自分の線になっておれば、少々パースが狂っていても、わざとそう描いているように見える。まあ、わざとじゃないんだが、そんなに気にしなくてもよくなるということだ。

 日銀のなかで唯一赤レンガなのは町衆に配慮した結果だろうと思っている。よく見ると1階と2階でデザインが全然違う。この建物は辰野金吾と長野宇平治の共作だが、1階の「ピクチャレスクな」というか扁平のっぺり感は長野なりのセセッションなのだろう。葛西にしても片岡にしても伊東にしても辰野の弟子たちの新しいデザインへの意欲は共通しているようだ。そんな若手の先走りを辰野は笑って許したのだろう。そこが宮内省や文部省などの官庁系営繕と大きく違うところだった。


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2015.05.21/ワトソン紙ハガキサイズ、油性マジック、透明水彩/京都市三条通り

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