2015年2月28日 (土)

神戸散歩(6)旧神戸パナソニックビル

 改修によって歴史的建造物であることが分からなくなることがある。とりあえずそれを「覆面ビル」と名付けよう。これは比較的分かりやすい覆面ビルの事例だと思う。見た感じでは1960年代の形であることがすぐ分かるからだ。ガルバリューム鋼板(アルミ入りのカラー鉄板)の外装材の下には古い壁面がそのまま残っているだろう。こういうものを見ると私は外装材を剥がしたくてウズウズする。

 この建物は阪神大震災に耐えた建物だ。こういう建物を「グレートサバイバー」と言う。グレートサバイバーとは偉大な生き残りという意味だ。元々は激戦地からの帰還兵のことを言ったのではなかろうか。大震災の激震地での生き残りだからこの称号はふさわしいと思う。震災直後に元のまま建っている建物を見ることは、どれだけ被災者を励ますことか。だから改修するときは元の姿をできるだけ残すべきだと私は思う。

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三宮京町ビル(旧神戸パナソニックビル)、1961年竣工(不動産情報より)

 

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