2015年2月23日 (月)

神戸散歩(1)神戸税関

 初めて中へ入った。中に税関の展示室があって受付で記帳すればいつでも入れるようだ。写真は撮ってよいと言われた。

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1927年竣工

 設計者の大熊喜邦(おおくまきほう)は、建築学生の時代に武田五一に教わっている。それで武田の一番弟子みたいなものになっている。だからデザインも武田に通じるものが多い。

 玄関ホールの吹き抜けがとてもいい。手すりは復元だろうが分離派風でとてもきれいだ。柱頭もあっさりしたもので、このへんのセンスは武田ゆずりと言うか武田好みとだ。床は本物のモザイクタイルで、うっとりするほど美しい。

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 ロの字に配置された建物の中央は天井の高い執務室になっていたが、今そこは中庭になっている。おもしろい設計だと思うが、もう少し古いところを残してほしかった。

 多少残っている内部装飾を見ると、相当に装飾分解が進んでいることが分かる。これも分離派風の手法だ。武田好みというより、当時の若い人はみんなこんな感じだ。今から見ると分けわからないが、当時はこれがかっこよかったと感じられたのだろう。風変りだけどドイツロマン主義的なおとぎの世界に通じる装飾でわたしはおもしろいと思う。

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2015.02.16

 

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