2015年2月 1日 (日)

建築探偵の写真帳 戦後ビル編 香里団地ポインテッド型

 D37棟からD40棟までの4棟がポインテッド型、いわゆる星形平面の集合住宅だ。南に突き出した棟と北西、北東に突き出した2棟を階段室で連結している。各階3戸というわけだが、こうすれば各戸南面バルコニーを有するだけではなく3面に窓が採れるので採光通風に優れた理想的な集合住宅と言えよう。

 

 

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 これが長続きしなかったのは四方八方が窓だらけであるためだろう。プライバシー確保のため隣棟間隔を大きくせざるを得ない。したがって敷地当たりの人口密度は低くなる。それは下の案内板を見ればよく分かる。もっとも効率が良いのはD31棟からD36棟のように長方形プランを南面させるものなのだ。これはお天気の良い日にはフトンを干したいという欲求の優先順位が高かったせいだろうと思う。今の集合住宅は高層化しフトン乾燥機も普及しているから再び星形平面が登場してもいいのではないかと私は思う。2方向避難を確保するために連星型になるのかも知れない。

 

 

Img_3528 2015.01.31、大阪府枚方市

 

 

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