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2014年11月

2014年11月29日 (土)

淡路の路地裏(1)ガード下

 淡路駅のまわりは1950年代の風景がそのまま残っていて楽しい。そんな風景を油性ペンで描いてみた。かみさんが阪急電車の「ええはがきコンテスト」に応募を勧めるので出してみたところ審査員賞を頂戴した。ありがたい。入選絵ハガキは次のサイトから無料でダウンロードできる。


第5回ええはがきコンテスト入賞作品
http://www.hankyu.co.jp/eehagaki/eehagaki2014/prize/index.html


 井上正三先生の「絵になる風景は身近に存在する」という評はまさしく私の考えのとおりなのでうれしかった。


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2014.05.28/油性ペン(極細)、ワトソン紙(ハガキサイズ)、透明水彩/大阪市淡路


応募時の添付コメント  
 このガード下は不思議の国へのトンネルだ。低い天井と電車の轟音をくぐれば日常であるはずの風景も少し不思議に見えてくる。ガードを出たところの精肉店のコロッケも魔法のようにおいしい。

  

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2014年11月27日 (木)

但馬路スケッチ(5)竹田の路地

 竹田の町は竹田城のころの城下町の構造をよく残しているように見えた。川との関係がいまいち分からないが、それは河川改修のために何かが無くなっているのだろう。ここは日本海側と瀬戸内側とを結ぶ交通の要衝で、ここで船から馬へ荷を積みかえたのだと思う。こうした港町は水際にそって長く伸びるので、道路と直交した排水路が一定の間隔で並ぶ。そうした排水路は通路も兼ねておりスケッチのような魅力的な路地となることが多い。


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2014.11.08、ミューズ版画用紙(ハガキサイズ)・4Bホルダー・透明水彩

 

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四条烏丸「風景」のサンマ定食

久しぶりに寄ったら季節限定のサンマ定食があった。大きなサンマがうまい。
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寺町通りのテーラー

集合時間より早く着いたのでスケッチした。電線の多いのも雰囲気があって良い。
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2014年11月25日 (火)

但馬路スケッチ(4)オーベルジュ「えん」

 元木村酒造が「えん」という名前のオーベルジュとなっていた。この町で私がワークショップを開いた10年ほど前は空き家になっていて、おかみさんがこれからどうするか考えていると話していた。酒蔵は無くなって中庭になり、母屋がきれいに修理されて宿泊所になっていた。
 オーベルジュというのものをよく知らないが高級料理を提供する少数宿泊施設といったものらしい。レストランが併設されていて、観光客でいっぱいだった。最近の再生事例のひとつだが経営がうまくいってほしい。ここがうまくいってくれれば、関西でも同様の事例が増えると思う。

 補足
 ちなみに私は観光による地域再生を信用していない。近年のEUの経済混乱を見ても、破たんしたのはギリシャ、スペイン、イタリアなど観光業の盛んな国々だった。観光都市である京都は、もともとは浄瑠璃や戯作(げさく=江戸時代のラノベ)で「ご当地」イメージが生まれ、それを共有するために観光客が押し寄せた。今のアニメの聖地めぐりと同じだ。観光はイメージの共有という極めてメディア的な行いなのだ。つまり観光の源泉は「ご当地」には無く、押し寄せる観光客の見ているメディア側にある。だから都市経済がいったん調整期に入れば観光客は激減するわけだ。地域再生を考えるならば、私は観光よりも産業(インダストリー)を重視すべきだと思う。


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2014年11月24日 (月)

炭山の会・脱穀ワークショップ

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足踏み脱穀機


 先日刈り取った稲が乾いたので脱穀した。脱穀用の機械はいずれも地元小学校に保存されていた古いものだ。ひとつは金属製の足踏み脱穀機、もうひとつは稲わらを吹き飛ばす「とうみ」と呼ばれる木製の送風機でどちらも美しい。子供でも使えるほど操作性がよい。この日集まった22名のうち約半数はこどもだったが、彼らも十分に役にたってくれた。


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「とうみ」で稲わらを吹き飛ばす


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人気のあった一人用カマド


 その場で2合ほど玄米にして持参のひとり用カマドで炊いてみた。上手に炊けず水気が多かったが、甘くておいしかった。
 お米は生まれたときかた食べていたが、どんな風に育てているのか知らなかった。今回田植えから脱穀まで手伝わせてもらってそのことが少しは分かったのがうれしい。炭山の会の清水さんは今回収量が少なかったのが悔しそうだったが、わたしはとても楽しかった。それは集まったこどもたちもそうだったろうと思う。ありがとうございました。


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地元で獲れたイノシシ肉のみそ鍋


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炊き上がった新米

 

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丹波道スケッチ(3)地蔵堂

 田治米酒造前の旧街道を少し行くと橋のたもとに地蔵堂があった。菊花が供えられていてとてもきれいだ。大切にされていることがよく分かって気持ちがよい。そのとなりの愛宕山の灯籠はあまり見たことの無い形でかっこよかった。

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2014.11.08、ミューズ版画用紙(ハガキサイズ)・4Bホルダー・透明水彩

 

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2014年11月22日 (土)

中之島公会堂

なにか描きたい気分だったので中之島公会堂を描いてやった。何度描いてもおもしろい。
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2014.11.22、普通の画用紙(ハガキサイズ).油性サインペン.透明水彩

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牡丹江のスタミナ牛肉丼

甘辛くておいしい。牡丹江のスタミナ牛肉丼。中華と焼肉の中間なのが大阪京橋らしい。
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2014.11.22

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百済王神社の森

今日のスケッチ教室で描いた。ずっとヒヨドリたちが騒いでいた。

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2014.11.22、普通の画用紙(ハガキサイズ).4Bホルダー.透明水彩、大阪府枚方市

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2014年11月19日 (水)

但馬路スケッチ(2) 田治米酒造

 昭和初期の工場(全景写真)は、トラックが往来できる構内道路が完備していた。ボンネット型のトラックが意気揚々と出荷するようすが目に浮かぶようだ。その場所で今回スケッチ旅行の最初の1枚を描いた。わたしは平均1枚20分だが、これは30分ほどかかっている。1枚目はなぜか時間がかかるが、それをていねいにこなせば2枚目以降が楽になる。


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2014.11.08、ミューズ版画用紙(ハガキサイズ)・4Bホルダー・透明水彩

 

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建築探偵の写真帳 田治米酒造

 清酒「竹泉」醸造元の田治米(たじめ)酒造の酒蔵は、木造のほかに昭和初期の鉄筋コンクリート造のインターナショナルスタイルのものもある。「竹泉」のさっぱりした味わいによく似た清楚な美しさだ。こうした工場建築は増改築によって原型をとどめないことが多いが、ここはサッシュが変った程度でほぼそのまま残っているのがうれしい。今は手作りにシフトして生産量を減らしているそうなので、これほどの大工場はいずれ不要となるかもしれない。でもこれが完成したときはお酒をたくさん造ることができるとみんな喜んだろう。そのときの歓声が聞こえるような気がする。そんな人の想いを感じさせてくれる建築だ。末永く再生利用されることを願う。


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2014.11.08、兵庫県朝来市

 

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2014年11月18日 (火)

但馬路スケッチ(1)田治米酒造

 カルチャーハウスのバス旅行で銘酒「竹泉」醸造元へ行った。スケッチ、写真、聴き酒教室の合同ツアーだ。竹泉は甘くさっぱりした味わいでうまかった。最近は昔風の酒造りに回帰しているそうだ。近々手作り用のろ過機が入ると喜んでいた。手作りと言っても材料も道具もままならぬだろう。その心意気に感銘を受けた。このスケッチは田治米酒造前の旧街道風景。10分で描いた。


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2014.11.08、ミューズ版画用紙(ハガキサイズ)・4Bホルダー・透明水彩

 

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2014年11月16日 (日)

木津川アート2014(4)里山系・大里地区

 宮永甲太郎
 思わず笑ってしまった。ありえない風景に出合ったとき人は笑うのだ。池にプカプカと大きな壺や甕が浮かんでいる。良く見ると壺の大きさや浮かべる間隔を工夫している。簡単な手法で風景の意味を変えてしまうやりかたは反則的におもしろい。

 大里資料館の作品は収蔵品収蔵品を使ったインスタだったが、古家具を斜めに設置していて家具が傷むと思った。大里会館詰所の作品はタタミの上に土を盛ったもので、家が傷むと思った。傷つけることは対象を否定する表現になる。そうした表現はアートの重要な役目だが、ここではそういう意味で使っているのではなかろう。どちらも痛ましい気持ちが先に立って作品をよく見ることができなかった。

 渡邊あい
 共同浴室でカラフルなリボンを使った作品。入り口に色のついた洗面器がひとつ置いてあり、リボンが水を表してていることを教えてくれる。男風呂は蛇口から湯船までリボンがつながり、それが湯舟いっぱいになりつつある。女風呂はスプリンクラーの放水のように天井からいっせいにリボンが垂れ下がる。カラフルな水のしぶきが明るい浴室を満たすのは夢のように美しかった。

 加藤史江
 和紙で作られた虹がかかる。厚手の和紙は綿毛のように軽やかで、繊維が植物的にからみあう。アーチの下へもぐれば光にすかされた和紙が美しくマユの中にいるような不思議な気持ちになる。森敦の鳥海山にこういうシーンがあったことを思い出した。

 三浦さんの展示はよく分からなかった。樹木をテーマにした活動のようで興味があるのだが、写されるスライドは木津川とは関係なさそうに見えた。瀧さんの作品はどこにあるのか分からなかった。
 
 古屋崇久
 手作りのアースオーガは見ごたえがあっておもしろかった。それを器用に操縦する様子も見飽きない。説明はさっぱり理解できなかった。髪の毛を取られそうだったので早々に退散した。

 谷川夏樹
 小さなキャラバントラックが里山を走る。映写される風景は今見てきた集落内であることが分かる。犬目線くらいで風景が過ぎていくのがおもしろい。トラックもよくできていた。これが走るというパフォーマンスが作品なのだろう。それにしても「歌姫」とは何なのか。それは木津川と関係があるのだろうか。

 楠本衣里佳
 カラフルな絵が土蔵の壁にはまりこんでいる。くずれた土壁とよくなじんで何の違和感も無い。土壁は世界的に見ても珍しい発酵建材で、仕上がった後も微生物の棲家となる。つまり土壁は生きているのだ。古い土蔵の息遣いと絵は同期しているように見えた。

 小林正樹
 船上の宴会を再現している。船の上にいっせいに伸びた真鍮製のよつ葉のクローバーが、水上にきらめく光とさざなみの音を象徴している。なんと楽しそうな宴会だろうか。不思議の国のアリスに出てきそうだ。

 ヤマモト+ワダ
 大きな額縁。ここで観客自らが記念写真を撮るとことで完成する絵だ。おもしろいと思う。

 木俵元樹
 古民家で作戦遂行中の小さなコンバットたち。何の作戦なのか想像するのが楽しい。よく見るとよほど混乱しているようすで、歩哨の位置や狙撃手の配置がちぐはぐだ。ある程度の陣地構築を優先したほうが良かろう。写真はどこにあるのか気づかなかった。

 井上隆夫・浅山美由紀
 神社境内のキノコ系造形。境内の白い菌類と屋内の赤い浮遊キノコ。別々の作品だとは思わなかった。井上さんが白菌で浅山さんが赤キノコだ。どちらも大地から湧き出た生命体のように見えておもしろい。平日の夕暮れ時、誰もいない境内で風も無いのにふらふら揺れる赤いキノコをただひとり見ていると別の世界にまぎれこんだような不安感が湧いてきて少し怖かった。

 小杉俊吾
 町角に人形が立っている。遠目には本当の人に見える。近づいてみると実物よりわずかに小さいので人形だと分かる。現実だと思っていたものが人形だと気づく瞬間がスリリングだ。現実と虚像とがひっくりかえる気持ちがする。作品は人形のほうではではなく、それを実物だと思い込んでいた観客のほうにあるのかも知れない。おもしろくて楽しい。

 NTTは時間切れだった。とりあえず入ったが5分しか無かったので残念ながら感想を書けるほど見ていない。こっちからまわれば良かったとこのとき気づいた。

 林直
 100年前のカメラで日常風景を撮りそれを100年後の世界に残す試みだ。古い納屋がその上映館となる。壁に写された不鮮明な画像はまるで100年前の写真を見るようだ。つまりわたしはいつのまにか100年後の人となって100年前の写真を見ているわけだ。今回のテーマが100年の邂逅(かいこう)であったことをここでようやく思い出した。林さんの写真は前回も良かった。若いころに撮った木津川周辺の写真で、そのころから彼の写真は人の笑顔であふれて暖かい。


 思えば木津川アートもよくここまで続けてこられたものだ。いくつもの困難を潜り抜け、そのあいだに得たものはとても大きい。とくに運営を支えるボランティアの広がりは当初では考えられないほどだ。ボランティアのみなさんありがとう。

 わたしが場所性にこだわるのは自分が建築探偵だからかも知れない。昔の人の記憶に想いをはせずともアートを楽しむことはできる。しかし木津川アートは企画の段階から人の記憶と結びついていた。当初案のひとつに木造校舎を舞台にアートを使った模擬学校を開くというのがあった。それは校舎に対する地域の人たちの記憶をベースにアートを組み立てるという試みだ(その企画は前回の旧当尾小学校で実現した)。わたしはその話を聞いたときとてもワクワクした。
 こうした試みはイギリスのグラウンドワークに似ている。知られているようにグラウンドワークは失業にあえぐ地方再生のためのNPO運動で、地域史調査や風景復元のワークショップを通して地域像を再構成する教育プログラムも含まれている。木津川アートが合併した3町の住民交流を進めるためにアートを使おうとしたこととよく似ている。わたしの感想が場所性に偏るのは木津川アートの目的のひとつが地域像の再構成にあったからかも知れない。

 今回もとても楽しかった。作家のみなさん、地域のみなさんありがとう。


< 木津川アート感想まとめ >

第4回(2014) (1)(2)(3)(4)

第3回(2012) (1)(2)(3)

第2回(2011) 出展していて見てまわれず感想なし

第1回(2010) 出典していて全部を見ていないが多少感想が含まれている。http://tanuki.la.coocan.jp/kizugawa-art.html

 

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2014年11月14日 (金)

木津川アート(3)里山系・西宮神社と漁協

 今回わたしがもっとも気に入ったのは西宮神社と漁業組合だった。このあたりで何人か私を知っているかたに声をかけていただいた。口べたなのでちゃんとあいさつもできなかったが、覚えてくださる方があることがとてもうれしかった。ありがとうございました。

 松尾謙
 神社の参道に音の仕掛けがあって、そこで手を叩いたり声を出すと木霊(こだま)が発生する。きれいに木霊するようすは神秘的だった。あまりに神秘的で本当に神様を呼んでしまうのではないかと思い私は手を打つことができなかった。音は場所そのものかも知れない。不思議な体験をした。ありがとう。

 志村陽子
 拝殿いっぱいに白いの菌類のようなものが生えている。これも神秘的な感じがした。神社が山の中腹の木立のなかにあるため、深い森のなかにいるような気持ちになる。流れる空気のにおいも冷たさも集落のものとは違う。そうしたこの場所の特性をよくつかんだ作品だと思った。

 西宮神社はエビス様をお祀りするそうだ。ここでは毎年コイを奉納するという。エビス様は鯛を持っているからそのかわりなのだろう。きっちりとお参りをしておいた。

 城戸みゆき
 プラスチック製の散りレンゲでハスの花、つまり蓮華(レンゲ)を作っている。とても器用だ。それが宙に浮いたようすは本当に蓮池が出現したように見える。古い漁協の薄暗がりの中からハスの花に覆われた極楽浄土が立ち上がるようすがおもしろい。わたしは作品は場所と作家との共同作業だと思う。力のある作家はポンプのように場所のエネルギーを組み上げることができる。これはそんな作品だと思った。

 堀川すなお
 ここに落ちていたスチロール製のウキを青エンピツでスケッチしている。部屋中に繊細なスケッチを貼っている。これには驚いた。部屋中が青いウキのイメージで埋め尽くされると、かつてこのまわりに広がっていたというコイ養殖場のまぼろしが見えるようだった。
 堀川さんがモデルとなったウキを見せてくれた。そしてここが元は養殖場であったことや西宮神社のコイの奉納のことなど聞かせてもらった。30年前にここに住んでいたかたが訪ねてきてとても懐かしがっていたそうだ。聞いているうちに次第に当時のようすが目に浮かんできた。彼女の作品はウキのスケッチではなく、この暗い部屋でスケッチをしながら訪問者と会話し、そのことを通して古い記憶をよみがえらせることだと思う。彼女の作品こそ今回の木津川アートのテーマである「百年の邂逅(かいこう)」にふさわしいだろう。

(つづく)

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2014年11月13日 (木)

木津川アート2014(2)ニュータウン・研究所系

 研究所系はさらに場所を創り出すのが難しそうだった。研究所と言っても実際は企業のショールームを兼ねており、元から展示目的のものが多い。ショールームにアートが置かれているだけに見えて、場所の意味がくつがえるとか、新しい場所が生まれるといった効果は薄かったように思う。

 藤本梨奈
 研究所ホールに置かれた藤本さんの白くて大きい牛乳パックは「欠片」という名前だったと思う。あちこち傾いたようすが動きがあっておもしろい。ここはホールが小さくて引きがなく狭苦しい感じがした。里山の棚田の中に置いてやればもっと伸び伸びするだろうと思った。

 中村岳
 岳さんまでたどりついてようやくホッとした。ニュータウンとアートとの格闘を見てきて変に緊張していたのだ。岳さんの作品には安心感がある。今回はいつもの構築系の中に実物のような木の船がはさまっていた。とてもきれいだ。船が見事に復元されていて驚いた。よくこれほど木を曲げることができるものだと感心した。帆柱が天井を突き破りそうになっている。突き破ってしまえばいいのにと思った。

 白神タカヲ
 反復と連続はわたしも好きだ。こういう延々とつづくもののおもしろさは格別だ。絵も楽しいしバナナのエピソードもいかしている。惜しむらくは木津川との関連が無いことだ。ここはギャラリーなので、ギャラリーにアートが掛けているようにしか見えない。もし里山のどこか細長い場所を会場とすれば、新しい場所を生み出したろう。それだけの力がこの作品にはあったと思う。

 松前美保
 ホールの床にノリで描いた地図の上を人が歩くと次第に砂がついて地図が浮かび上がるという作品でおもしろかった。けっこう大きい地図で見ごたえがあった。描かれているのは木津川市の街路で鉄道は除かれていた。地図を歩くことで実際の街路を歩くことを模倣することになり、そのこと自体が作品なのだろう。
 葉脈のように広がった街路のほぼ半分がニュータウンだ。この会場のURはニュータウンを造成した住宅公団の後身だから、ニュータウンの威容を誇っているように見えた。それは作者の意図ではないだろうが。

 宝塚大学新宿キャンパス学外連携室
 水路の音と映像の作品。壁面にモニターが30台ほどあって水路のようすが映し出されている。音がすると画面が動くという仕掛けがおもしろくて、しばらく集中して見ていた。楽しい。水路の音がどれも美しい。今回の里山会場は水路の多い場所だ。ちゃんと地域とアートとがコラボしている。

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 大きくて楽しい壁画なのに橋の下なのでよく見えない。遊歩道沿いにも同じような壁面があったが、そっちはスプレー落書きがあった。今回最大規模の作品なのに気づかない人も多かったのではないか。もったいないと思う。

 こうやって見てくると、ニュータウン系はロケハンで苦労したようすがよく分かる。野外のアートフェスはたくさんあるが、ニュータウンを会場にしたのは日本でこれが初めてではなかろうか。地域とアートとの関係を考えるならば当然ニュータウンにもアートフェスがあってしかるべきだ。そしてそれはたぶん里山系とは違うものになるのだろう。
(つづく)
 
 

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2014年11月12日 (水)

木津川アート2014(1)ニュータウン・公園系

 木津川アート2014を見てきた。楽しかったので感想をメモしておきたい。作品名リストが手許に無いのでタイトル無しをお許し願いたい。

 今回は今までと違ってニュータウンと里山の合同会場だった。ニュータウン系は都市公園と企業の研究施設が使われていた。わたしは木津川アートの持ち味は場所を創ることだと思っている。その場所でしかできないこと、アートを置くことでその場所が生き返ること、こうした場所とアートのコラボがわたしは好きだ。その点からいえば今回のニュータウン系はけっこう難しかったろうと思う。

 その理由はニュータウンと里山とのスケール感の違いにあると思う。アートを都市計画に取り入れる試みは早くから行われていて、ハルプリンの噴水モニュメントやカルダーのフラミンゴの現代彫刻など有名だ。いずれもけっこう大きい。噴水はおそらく300㎡はあり、フラミンゴも高さ15メートルはある。おそらくニュータウンのスケール感は自動車のものだろう。前々回の木津川アートで中島さんが市役所前広場に大クワを置いたが、あれくらいの大きさが無いと場所に負けてしまう。彼はそのことをよく知っていたようで、今回のニュータウン系でもっとも印象深かったのは彼の巨大なピンクボックスだった。

 中島和俊
 この作品はでかいティッシュケースのようなもので、大きさは高さが3.5メートルほど、長さが10メートルほどあった。ピンクに塗られた合板製で、線路に面した広場に据えられていた。おもしろいと思ったのは、線路の向い側にあるショッピングモールも同じようなかたちをしていることだ。広場の端へ行ってかがんで作品を見ると、ちょうどショッピングモールとピンクボックスとが重なって見える。クリストの包装芸術と同じようなもので、ショッピングモールをピンクに塗りつぶしたように見えるのだ。
 実を言うとわたしはショッピングモールが苦手だ。今回は会場のひとつだったので仕方なく入ったが、早く出たいと思うほど迷いに迷ってけっこう歩かされてしまった。もう途中で帰ろうかと思ったほどだ。いまいましいと思っていたところだったのでピンクに塗りつぶされるのを目の当たりにして痛快だった。これはたぶんワザとやっている。こういう意味の籠め方が彼らしいと思った。

 植松美早、小山和則
 植松さんの「柔らかい彫刻」はミノムシのようなかわいいものだった。巣箱のような穴が開いていて、本当になにかの巣のようだ。おりよくシジューガラの群れが遊んでいた。これはニュータウンの遊歩道に並べるより里山の雑木林のなかに吊ってやったほうがもっと楽しかろうと思う。
 小山さんの竹づくりの天の川は公園の木立のあいだを軽々とわたる爽快な作品だった。木や竹で作った昔の海図のようにも見える。ていねいに編み込んだものにテンションをかけてピンと張っている。クモの巣のような軽やかさが見ていて気持ちが良い。この作品も里山の竹藪の中のほうがよほど似合うだろう。
 いずれも数倍の大きさにすれば場所と釣り合うと思うが、それだと別の作品になってしまう。手作りのスケール感はニュータウンに置くと小さく見えてしまうのがくやしい。

 楢木野俶子
 公園の展望広場にとてもきれいな陶板製の柱が幾本も並んでいた。よく見ると貝殻の模様がある。小さなパーツを一面に貼り付けているようだ。モザイクタイルのような繊細で優しい作品だった。これも里山の農業倉庫の前なんかに唐突に立っていればもっと楽しいだろうと思った。

 梅原育子
 梅原さんの素焼のオブジェが芝生に転がっているのもおもしろかった。まるで丸いキノコのようだ(わたしは熊倉順吉を思い出した)。キノコがポウポウと生えてくるだけで場所は変質してしまう。それが野放図に大きくなったおもしろさがこの作品にある。やはり里山のジメッとした薄暗いところに置いてやりたいと思った。

 内山泰儀
 研究所の芝生の中に並んだカラフルな風車も良かった。まるで風の谷のナウシカのようだ。じっと見ていると矢車が回転しながら上下する機構になっている。風にあおられてなかなかうなく上がらない。最上までいつ昇るかとしばらく見とれていた。その場所にしか吹かない風をうまく視覚化した木津川アートらしい楽しい作品だと思う。これも無粋な研究所の建物をバックにするより、広々とした里山の風景のなかに置きたい。

 この研究所の中庭には高さ10メートルほどの石のオブジェがあった。これは見ごたえがあった。ニュータウンのスケール感だと、これくらいの大きさになってしまう。木津川アートの目的のひとつは新旧の住民交流だから、ニュータウンを会場に選ぶのは間違っていない。よく探せばニュータウンの中にも里山スケールの場所がきっとあるだろう。

 豊島舞
 URの車寄せの植え込みに見え隠れしているカラフルな鳥はかわいらしかった。わたしは鳥が好きだが、鳥好きの目から見てもこの鳥たちはよくできている。植え込みのなかを本当に動きまわっているように見える。変なものが突然現れることで場所の意味は変ってしまう。それがテレビの中の出来事でなく、今自分が生きている延長上に現れるのが楽しい。手作り感も植え込みの大きさによく釣り合っていた。

 Melting Pot
 公園の木立のなかに巨大なアリがいた。わたしは気味が悪かったので近づけなかった。ドキドキさせる異次元を創り出している。こういう気味の悪い場所は子供たちが大好きだ。子供は場所性に敏感なのだろう。この作品は里山ではなく取り澄ました都市公園のほうがよく似合う。

 向井潔
 これは場所のスケール感に違和感なく合致していた。おもしろかったのは子供たちがよく遊んでいたことだ。子供は居心地の良い場所に敏感に反応する。場所を創り出すことに成功している証拠だと思う。音の出るものもあって、叩くとボワンボワンと木がよく響いた。わたしはしばらくのあいだ木を叩いて遊んでいた。それを聴いてまた子供たちが集まってくるのだろう。
 
(つづく)

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2014年11月 7日 (金)

堅田スケッチ(4) 東洋紡

 前から気になっていた建物を描いてやった。設計者などの詳細は知らないが、ヴォーリズ風のとてもきれいな木造建物だ。今は高い塀があって見えにくいが近々フェンスに変えると看板が出ていた。そうなればもう一度描いてやってもいいな。


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2014.11.03、ワトソン紙〈ハガキサイズ)/4Bホルダー/透明水彩

 

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2014年11月 6日 (木)

堅田スケッチ(3) 古民家

 琵琶湖の水軍拠点だった堅田の古民家は、こんなかんじの妻入りタイプが多かった。元は茅葺きだったのを瓦葺きに改めたのだろう。通りに面してベンガラ塗りの見事な格子を構え、屋根裏部屋には小庇をかけた窓がある。煙突があるので今もカマドが残っているようだ。シンプルな形がとてもかっこいい。


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2014.11.03、ワトソン紙/4Bホルダー/透明水彩

 

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2014年11月 5日 (水)

堅田スケッチ(2) 岡本医院

 浮御堂から少し歩くと見事な洋館があった。修理しながら丁寧にお使いになっているようすがうれしい。スケッチしているあいだに門前にクリスマスツリー型の大きな菊の鉢植えが据えつけられた。きっと小児科へ来院するこどもたちのためのツリーなのだろう。毎年恒例なのかも知れない。ツリーと洋館とがよく似合っていた。


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2014.11.03、ワトソン紙/4Bホルダー/透明水彩

 

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2014年11月 4日 (火)

堅田スケッチ(1) 浮御堂

 油性ペンの具合が悪いのでエンピツで描いた。寒くて調子が出なかったけれど、なじんだ道具は自分を助けてくれる。浮御堂は1982年に下部が改修されてすっきりした。お堂そのものは室戸台風で大破し1937年に西崎辰之助設計で復元されたという。細部の優しいお堂である。手本としたい。


参照 建築探偵の写真帳 浮御堂 http://www.tukitanu.net/2012/05/post-39f4.html


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2014.11.03、ワトソン紙〈ハガキサイズ)/4Bホルダー/透明水彩

 

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友人の家

 友人の家が取り壊されることになり記念にスケッチしてほしいと頼まれたので描いてみた。改めて案内してもらったがなかなか良い家だった。

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2014.10.25、大阪市内

 

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2014年11月 2日 (日)

ワークワークファンタジア〈51〉

「ワイ族か。俺はあいつらは苦手だな。なんだか堅苦しくってよ」

 そう言いながら市司はオリを連れ出した。東市にはワイ族のキャラバンが到着したばかりだった。
 もともと市は川の彎曲した内側に立つ。船のつけやすい河原は内側にあるからだ。王険のように大型船のための港湾になると外側のほうが良い。そのほうが喫水の深い船でも接岸できるからだ。王険の市はテドン川の彎曲の外側にあった。西側は国庫や軍庫が多かったが東側は昔ながらの市場の風景が残っていた。川沿いの通りの両側にむしろ掛けの仮設店舗が並び陸側にキャラバンを収容する宿泊用の大型家屋がいくつも並んでいた。

 市は毎日立つわけではなく、交易物品ごとに年間数十日が割り当てられている。春は馬市、初夏には魚醤や海産物、秋は農産物、染織品は初冬だった。店舗は共用だったが宿泊所は各地方部族の持ち物だった。東市の役所は市のほぼ中央にあり、その裏にすでに使われなくなった巨大な神殿の廃墟があった。まるで打ち上げられたクジラがろっ骨をさらしているような姿だった。

 役所から出てすぐに市場で騒ぎが起こっていることに気づいた。人だかりがして騒いでいる。人垣をくぐってみるとワイ族のキャバン隊とダエトン族の仲買人たちが敷物の上で向かい合って言い争っていた。ワイ族の中央にキャラバンを率いてきた族長が座っていた。ワイ国はいくつかの部族連合だから、彼もワイの部族長のひとりなのだろう。

 彼は古武士然とした年齢不詳の髭面で片目が無かった。戦場で失ったのかも知れない。髪は結って青い布を巻き不思議な文様の染められた獣皮のコートをはおっていた。ワイ族の正装だが軍装に見えないこともない。族長の前には見たこともないような長い鉾が置かれていた。

 革袋に納まっている鉾先は肘の長さほどしか無かった。人の丈ほどある柄は八角形断面をした太い棒で極彩色に彩られていた。組みひものように彩り鮮やかな肩紐が取り付けられており、その取り付け金物と装飾された柄尻とが磨かれた青銅の金色に鈍く光っていた。この鉾はキャラバンがワイ族の正式な使いであることを示しているのだろう。公式の場でその武具を相手の前に置くことがワイ族の慣わしだった。

 言い争いと言っても商人たちが一方的にまくしたてるだけで、族長は言葉が通じているのかどうかさえ分からない。表情は見えず時折短く拒否する声が低く響いた。それぞれの後ろに手下たちが控えておりどちらも殺気だっていたが、もっとも殺気が強いのは押し黙っている族長であることを市司は瞬時に見て取った。市司が飛び出したのと族長が片膝をついて鉾の柄をつかむのが同時だった。市司は柄をつかんだ族長の手をとっさに抑えた。仲買商人たちはわっと座をくずして逃げようとした。回転を始めた鉾の先が市司のクツに当たり、コツンと乾いた音が響いた。

「ご無礼は平にご容赦願いたい」

 市司はワイ族の言葉で言った。言葉が通ったように鉾をつかむ族長の手がゆるみ、相手を確かめようと顔を上げた。市司は族長を見たまま後ろの商人たちに早口で尋ねた。

「なにが折り合わないのか」
「いや、獣皮一端につき塩8顆では不服だと」

 市司はそれを聴くとワイ語で尋ねた。

「そうか。では布5疋ではいかがか」
「確かに了承した」

 族長は言下に答えると鉾から手を離し座りなおした。さきほどまで緊張していた双方ともホッとして顔を見合わせた。平和的に交換が成立したのでそのまま酒宴となった。市司も座りなおして族長に名乗った。座を連ねたオリが市司に尋ねた。

「今のは何だったのですか」
「いやなにワイ族は相場というものが理解できないんだよ。ものの値段が変わることをいまだに知らない。今年は塩価が上がっていてな。布価はあまり変わらんのそれで決済したのさ」
「それにしてもよく寸前で止めることができましたね。驚きました」
「おまえさんはワイ族の堅苦しさを知らないんだよ。だから嫌なんだよな」

 そう市司は小声で言って笑った。

 

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中国旅行記(6)小河直街

 もう書くことはあまりないのだが、最終日に行った小河直街(ショウカチョクガイ)のことなどメモしておきたい。

 小河直街は観光パンフレットには必ず出てくる歴史地区のひとつでぜひ見てきたいと思っていた。誤算だったのはキャリーバックが重かったこと。700ページ以上ある分厚い論文集が2冊と記念品の青磁皿が重い。チェックアウトした後なのでそれをゴロゴロ引いて出かけることにした。


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2014.10.18


 ホテル前でタクシーを拾った。地図を見せるとすぐに分かってくれた。小河直街は大運河に通じる小さな川沿いの村だった。古い町は100メートルほどで、河坊街と同じように壁の中に木造でできている。1階は漆喰塗りで2階は木造のバルコニーとなっていてとても美しい。まるでスイスの古民家のようだ。ここは今も人が住んでいるので生活感が残っているのがおもしろかった。


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手前が醤屋、その奥が一番古いところ


 元は平屋建てだったものを2階建てに改造したように見える。修理中の建物があったが隅柱は通し柱だったので、平屋に2階を継ぎ足したのではなく作り直したようだった。2階建ての旧胡雪巌邸が19世紀後半のものだったから、そのころ杭州が栄えた時期があって町の風景も2階建てに変ったのだろう。


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 通りの真ん中に醤(ひしお)屋があった。醤とは醤油の一種だが穀醤ではないかと思う。この店の前は船着場になっていた。醤屋は酒場も兼ねていたそうだ。わたしは杭州は塩の産地だったのではないかと思っている。大運河が北京から杭州まで通じたのは塩の流通のためだったのではないか。村の真ん中に醤屋があるのもそのことと関係しているのかも知れない。


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船着場の向こうに見える平屋が醤屋


 川との関係がおもしろいと思って観察してみると護岸に違和感がある。船着場も護岸も今回の歴史遺産登録のために整備したもののようだ。そういえば船着場は水面の上下に追随できるよう川へ向かって下りていく階段が一般的だが、ここはそうでないのが不思議だと思っていた。歴史的な復元ではなく観光用の展望テラスとして設計されているのかも知れない。もしそうだとすれば少し残念だ。


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瓦はこんな感じで日本とは少し違う


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現代版町家、RCで3階建て、デザインはとてもよい、木造だったらなお良かったと思う


 スケッチ(参照)した広場には共同井戸があった。村はこんなふうに井戸のある広場を中心に作られるのだと思う。そこはレンガ造りの旧役場前の広場で、このあたりは100年ほど前に開発された比較的新しい街区だそうだ。ずっと新聞を読んでいるじいさんがいて、時折顔見知りが声をかけていく。お年寄の居場所がここには残っていると感じた。お昼前になると次第に観光客が増えてきた。そのほとんどが国内の家族連れで必ずお年寄りが加わっていた。彼らはたいてい何か果物を食べていた。歩きながらお年寄りも子供も果物を楽しそうに食べていた。


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赤い洗面器の下のタルのようなものが共同井戸


 このあと大運河沿いに南へ進んで大兜路歴史街区という運河の関所のあった町を通った。この街区は復元率が高いように思った。もちろん伝統木構造によるものなのだが、最初からレストランとして設計されているようで、ここも歴史的な復元というわけではないようだった。ちょうどイベントの最中であまりの人出だったので早々に退散した。歴史街区の裏側は古い団地だった。1960年ごろの4~5階建くらいの団地だが空き家が多く、残っているのは高齢者が多いように見えた。おばあさんが団地の中庭にシートを敷いて座り野菜を切っていた。やせた犬が寝そべり、大きな鳥の鳴く声がずっと聞こえていた。ここもいずれ超高層用地となるのだろう。

 もしわたしが現代杭州の建築的研究をするなら住環境の変遷をテーマにするだろう。ここほど過去から現代まであらゆる住宅形式の揃っている場所は少ないと思う。町の風景は急激に変わりながら、生活スタイルはそれほど変わったようには見えない。これから大家族から核家族に家族形態が変わるにつれて本当の変化が現れるはずだ。それは日本が経験してきたことと似ているが、多分まったく違う変遷をたどるのだろう。そのことに今とても興味がある。楽しい旅をありがとう。


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