夏休みの古民家キャンプ
8月に京都府古民家再生協会でこどものための古民家キャンプを開いた。会員の森番匠と北部支部が中心になって企画し、会場は京都府京丹後市大宮町五十河(いかが)の古民家集落の1棟を借り受けた。11名参加でその内こどもは3名だった。楽しかったので感想をメモしておきたい。
このキャンプはこどもたちに古民家の楽しさを知ってもらうのが目的だったが、到着するなり屋根裏や周辺の探検を楽しんでいた。今回は摩擦式発火法を試したが、1時間ねばっても火がつかなかった。これはこどもより大人が道具を独占して楽しんだ。わたしは星座速水盤づくりのワークショップをして暗くなってから星座を探したが、少し曇っていたのとすっかり酔っていたのでよく分からなかった。夜中に肝試しが始まるとこどもたちはキャーキャー言いながら楽しんでいた。
北部支部の安井さんがホタテやサザエを差し入れてくださったので夕方から縁側で酒盛りが始まった。大きな古民家の広い縁側はとても気持ちがよい。セミの声に混じって遠い雷が聞こえてくる。丹後半島の山並みの向こうから大きな積乱雲が湧き上がるのをぼんやり見ている時間はとてもよい。
わたしが今回一番印象に残っているのは蚊帳だ。森番匠が借り受けてきてくれた本物の蚊帳だ。暑い一日だったがこどもたちが寝静まると座敷に風が吹き抜けて夜が静かに過ぎていった。
古民家キャンプを続けるいって、こどものなかからリーダーが育ち、こどもだけで運営できるようになるのが夢だ。古民家の使いかたはまだ分からないことが多い。火の起こし方、水の調達方法、流しや水屋の使いかたなど知らないことが多すぎる。そうしたことを少しでも知ることができる古民家キャンプになればいいなと思っている。
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