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2014年9月

2014年9月29日 (月)

室生寺へ行った

 初めて室生寺へ行った。モミジのシーズンには観光バスが連なるらしいが、今は観光客も少なく静かな境内をゆっくりお参りすることができた。わたしは大好きな金堂が目当てだったが、行ってみると建物の良さもさりながら堂内の彫刻群のすばらしさに息をのんだ。


 室生寺ホームページに仏像の紹介あり 
 http://www.murouji.or.jp/index.html

 中央はお釈迦さまで、その左に十一面観音と文殊菩薩、右に薬師如来と地蔵菩薩が整列し、その前に運慶作というフィギアのように小さな十二神将が躍るように並んでいた。そのいずれもが見事な仏さまで自然と手が合わせる気持ちになったが、なかでも十一面観音は他では見たことのない神々しさと不思議な美しさがあった。ここへ来て本当に良かった。考えがまとまっているわけではないが感想などをメモしておきたい。

 ここは役行者が開いた霊場とも言われ、その後弘法大師が女性のための道場として整備したという。おそらくここは古代からの聖域でそれを役行者や弘法大師が仏教的に整備したのだろう。元は沖縄のセーファウタキ(斎場御嶽)のような巫女の領域だったと思う。女性は高野山へ入れなかったので、そのかわりここへお参りするそうだ。ここが女人高野と呼ばれる由縁である。今も女性の参詣者を大事にする雰囲気があり信仰が生きているのを感じた。

 境内の主要な堂塔はほぼこけら葺きで、ここが木気の世界であることを示している。ご本尊は如意輪観音さま。わたしは観音は木気だと考えているが、とくに如意輪観音は雨乞いと出産に関係が深い。室生寺はすぐ近くの竜穴神社と神仏習合していたようだ。そこは雨乞いの霊場として有名で、このあたり一帯が龍神の聖域だったのだろう。室生寺の本尊・如意輪観音は龍神の化身だったわけだ。次回は龍穴神社まで行ってみたい。


Img_2748 2014.09.17、室生寺の塔


 塔は基壇に立てば軒先に手が届くほど小さい。普通の塔の縮尺の半分しかないミニチュアだ。なぜこんなに小さいのか説明を聞いたことがない。こけら葺きの木気の塔で小さいのだから木気の陰気側という意味だろう。塔の上の九輪の上に小さなツボが載っている。ツボには龍が封じられているとも言う。ツボの上には天蓋がかかり、ツボがご神体であることを示す。

 八卦では震(しん)と巽(そん)が木気に当たり、陰気なのは巽のほうだ。巽は「タツミ」とも読み十二支の辰(たつ)と巳(み)に相当する。辰は龍のことだから塔が陰気なのは龍神を祀るからではないかと思う。辰月は旧暦の3月(新暦4月)だ。田植えの準備で水のほしい季節なので龍神を祀るのにちょうどよかろう。


Img_2753 奥ノ院へ通じる賽の河原


 塔の脇から賽(さい)の河原へ行ける。薄暗い杉木立のなかの急な石段で、その左右にさまざまな供養の跡があった。今もそうした供養をしているようで、岩陰に新しい供え物が散見された。石段を上り詰めると大きな舞台づくりのお堂の下へ出る。舞台づくりは清水寺や円教寺マニ殿のようにそこが観音信仰の霊場であることを示すことが多い。舞台の後ろに巨岩が露呈し、その脇に木瓦の弘法大師御影堂があった。私は木の瓦を初めて見た。どこまでも木気で統一したいらしい。

 室生寺は「龍神=観音」の領域で、そこでは先祖崇拝と子安信仰が行われたのだろう。古代人は死ぬと命が山へ帰ると考えた。同時に山から命をもらうことで子供が生まれる。人の命が行ったり来たりする境目が坂で、そこには恐ろしい坂神がいる。坂の上にはあの世に通じる大きな穴があって、それを大きな岩が塞いでいる。

 塞がれてはいるが穴が無くなったわけではない。古事記では黄泉の国から逃げてきたイザナギが「よもつひらさか」に大きな岩を置いたという。追いかけてきたイザナミはイザナギをうらんで一日に100人を殺すと言った。イザナギはそれじゃあ一日に1000人産もうと答える。岩をはさんで命のやりとりをするわけだ。そういう古い信仰が今もここには生きている。


Img_2768 木製の瓦

 

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2014年9月28日 (日)

自家弁当

 学校へ行く日はお弁当を作ってもらっている。後期初日は出汁巻き玉子とハンバーグとコンニャクの豚肉炒めでうまかった。午後の授業に間に合わねぇと焦ったが教室に誰もいない。あれっと思ったら1時間間違えて早く来ていた。おかげでゆっくりお弁当ができた。


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2014.09.19、摂南大学にて

 

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矢久羅食堂「A定食」

 先週久しぶりにやぐら食堂に寄った。揚げ物中心のA定食はごはん大盛りでいつものようにおいしかった。

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矢久羅食堂、京都市左京区元田中駅徒歩5分

 

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パレットの色見本

 私は絵の具の色が覚えられないのでパレットに色見本を取り付けている。だいぶ汚れてきたので新しいのを作った。左が新しい色見本で右が古いもの。

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 古いほうは天王寺散策スケッチ(参照)を描いていたころに作ったものなのでもう5~6年経つ。

 

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「横尾忠則展、枠と水平線と…、グラフィック・ワークを超えて」2014.7.12-9.28

 横尾展に行ってきた。いつも思うのだがなぜこの美術館の解説は即物的なのだろう。画面の分節だとかモチーフの繰り返しとか、それはグラフィックデザインの一般手法であって横尾作品の特徴ではないように思う。横尾作品の特徴はコラージュと和風と夢だろう。今回も考えがまとまっているわけではないがメモしておく。

 バスタブ上にドラゴン退治の騎士の現れる絵は以前も展示されていたが何度見てもおもしろい。静かな浴室とドラゴン退治の戦場とのコントラストが楽しい。そこへレイヤーされた花魁(おいらん)のシルエットは、以前は意味が分からなかったが今はよく分かる。これはドラゴン退治の幻想が美しいということを示すのだろう。何度か見てきて分かってきたが、横尾作品に唐突に現れる女は美の女神を象徴していることが多い。

 わたしが今回もっとも印象的だったのは「四季」という題の4枚の滝の絵だ。四季それぞれの滝に女のふとももと手鏡に映った女の顔がコラージュされている。

 ( 関連展示で横尾のコレクション展のポスターがあった。彼は滝を写した古い絵葉書を集めているらしい。ポスターはその絵葉書を100枚ほど整然と並べた図柄でそれもおもしろかった。コラージュでなく整然と並べたところにコレクターの心情がよく表れている。コレクターは数を重んじる。)

 以前も書いたが横尾作品のなかの水は夢の領域を示すと私は思っている。水面が描かれていなくても画面をコイやタイなどが泳いでおればそこは水中であり夢はもう始まっている。では滝は何なのか。滝は大量の水が落ちてくるものだ。夢はバスタブや洞窟のなかでじっと静かに留まっているだけでなく、時には轟音とともに現れて冷たい水しぶきをまき散らすこともあるわけだ。なんと豪快な夢なのだろう。その滝に女をコラージュしているから、その豪快な夢に美が宿るというわけだ。

 シャワーをあびた男が世界の終末を見るという絵も印象的だった。あのシャワーも滝の一種と考えてよさそうだ。画面が赤いのはそこが赤外線スコープで見えるような異世界であることを強調する。そしてその夢を見ているのは絵の下部に描かれたゆりかごの赤ん坊なのかも知れない。

 今回はポスター中心だったが、こうやって振り返ると印象に残っているのは絵ばかりだ。わたしは文字を全部読んでしまうのでポスターを見るのは時間がかかる。それにポスターに描かれた演劇や演奏会がどんなものか想像してしまうので結果的にポスターに集中できないことが多い。大量のポスターに混じってところどころに絵があったがそこへ来ると正直ホッとした。絵はいくら文字が入っていても安心して集中できる。わたしはポスターは大好きだが絵をもっと見たい。

 

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2014年9月27日 (土)

景山医院、神戸市灘区

何度も来ている場所なのに、こんなのあるの知らなかった。スパニッシュの現役医院。かっこいい。
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公園飯店のスブタ定食

スケッチ教室のあとはいつもの通りスブタ定食。優しい甘さがうまい。
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大阪府枚方市

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枚方大橋

絶好のスケッチ日和となった。今日のスケッチ教室は大きな風景のハガキスケッチをしてみる。多少戦略が必要だ。
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2014年9月23日 (火)

水没戦車「ガールズアンドパンツァー」第11話

何度もフラッシュバックする水没戦車のイメージ。

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2014年9月18日 (木)

同志社啓明館

朝からバタバタしているので少しは落ち着こうとヴォーリズをスケッチした。啓明館かっこいい。
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室生寺金堂

 室生寺へ行った。とても静かで良いところだった。大好きな金堂を初めて見た。

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2014年9月14日 (日)

タイを釣った。

タイを釣った。リリースサイズのチャリコだけど。
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2014年9月13日 (土)

洋館さがし

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 高いところへ登るとつい洋館を探すクセがある。このあたりは昭和の初めころに開発されたと思うので、いずれもそのころのものだろう。見た感じも昭和5年くらいに見える。上はかなり大きなものでデザインも斬新だ。アメリカ屋っぽい。


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2014.09.03、京都市左京区

 

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家ごはん 鶏肉のチーズ焼き

 鶏ささみ肉のチーズ焼き。サクサクした玄米フレークの衣つき。薄味に仕上がっていてチーズの塩味と鶏肉の旨みとがよく調和してうまい。


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2014.09.12

 

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2014年9月12日 (金)

彩雲(さいうん)

 彩雲を初めて見た。雲の端が虹のように変色している。見ているうちに消えていった。とても不思議で天女が現れるのではないかと思った。虹の出る原理と同じで雲まわりの水滴が彩雲を作るらしい。奈良時代の称徳天皇のとき大規模な彩雲が現れたというが、これが大規模だとさぞかし凄みがあるだろう。こわいような風景だが吉兆だそうだ。


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2014.08.20、京都府向日市

 

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2014年9月11日 (木)

「こうちゃん」の親子丼

今日は親子丼と決めていた。生姜が効いてうまい。京都西院の折鶴会館「こうちゃん」
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ゴシック塔のようなもの

また会議中に落書きしていた。ほぼ完成している。アニメ「ゴシック」に登場する塔状の図書館。図書館大好き。
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でっかい仕事続報

 10月に中国杭州で開かれる「アジアの建築交流国際シンポジウム」への参加が決まった。わたしは日本古代都城に応用された風水理論について15分間の英語プレゼンをする。英語で話したことが皆無なので事前に練習をしておかねばならないのが億劫だ。杭州という町を自由に歩き回る時間はあまり無いと思うが、多少ともスケッチする時間はあるだろうと楽しみにしている。外国へ行ったことがほとんど無いので飛行機の乗り方も知らない。きょうは旅行社へチケットを予約に行こうと思う。

 

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2014年9月 8日 (月)

月見団子の意味

 今宵は仲秋の名月が見事だ。満月を眺めながら月見団子の意味を少し考えたのでメモしておく。

 名月は白く透き通るように輝く。団子がこれを模していることは明らかだろう。仲秋とは秋の真ん中という意味だ。秋は旧暦7,8,9月だが8月の15夜はちょうど3か月の真ん中だ。秋は金気の季節なので仲秋の名月は一年でもっとも金気が満ちる時となる。これが謎解きのための最初の条件だ。

 形や色は五行それぞれに配当されているが、丸い形や白い色はどちらも金気を表す。金気の満ちる8月15夜の真ん丸で真っ白な月は金気を象徴する。だから月見団子は満ちた金気を象徴する呪具となる。これがふたつめの条件となる。

 ここからは私の推理だ。結論から言えば、お月見は豊作を祈るための祭りだと思う。春夏秋冬はそれぞれ発芽、開花、実り、種が割り当てられるので秋は実りの季節となる。すなわち実りは金気の作用と考えられていたわけだ。この場合の実りとは稲を指すと思う。お月見の元々の形は金気の満ちる8月15夜に金気の呪具たる団子を稲穂にささげるものだったのではないか。金気の作用が十分に稲穂に伝わって豊作になるよう祈るのである。

 月見団子にススキを添えるのは稲穂の代わりだろう。ススキが選ばれたのは第1に白いこと、第2にホウキの形をしていることだと思う。ホウキは埃を集める道具、つまり土気を集める呪具と考えられていた。金気は土気から生まれるから、団子にススキを添えることで団子の金気はさらに強力となる。実りの季節に金気を精一杯強化しておいて祈ることと言えば豊作以外にはなかろう。

 ちなみに年末の大掃除は土気を集めて春を呼ぶためだと民俗学者の吉野裕子は言っている。大掃除をススハライと言うが、このススとはかまどのススのことで土気を象徴する。ススキはスス掃き、つまりホウキを意味するのかも知れない。西洋でもホウキは魔女の使う呪具だった。魔女についてよく知らないが、「魔女の宅急便」で見習い魔女のキキがとっさにデッキブラシをホウキの代わりに使うところは、呪具の意味をよく捉えていて好きなシーンだ。

 もうひとつ。月見団子にあんこを入れるのは甘さが土気の作用だからだろう。土気を団子に仕込むことで金気を強化するわけだ。

 もうひとつ。団子は三方に盛られるが、この場合の数は金気を象徴する4、9、13もしくは土気の5、10、15がふさわしい。1段目が3X3の9個、2段目が2X2の4個だとちょうど良いが、3段目に1個を置かないと形が悪い。そうすると合計が14個になって意味が無くなる。

 もうひとつ。月見団子とヘビの卵との類似が気になる。ホウキは古語でハハキだが、ハハはヘビの古語でもある。意味は分からない。

 

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現場たぬき 建具図

現場で建具屋さんに渡す指示書を描いていた。現場もだいぶ涼しくなっていた。

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2014年9月 6日 (土)

シャーマン軍団「ガールズアンドパンツァー」第5話

ひとつの意思を持ったようなシャーマン軍団が怖いけどかっこいい。

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2014年9月 2日 (火)

ゴシックのアーチ

 ゴシックリバイバルの塔を考えるために、リブヴォールトの組み方をおさらいしてみた。ゴシック聖堂の天井は大樹が枝を広げるようにリブ(筋)が天へ伸びるのが特徴だ。描いてみて気づいたが、わたしは今日までリブヴォールトがどんな形をしているのか全然分かっていなかった。知っているつもりで実は知らないことがここにある。


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 これが基本形だ。ようするにラッパ型の天井が並んでいる。ライトのジョンソンワックス社とよく似た構造だ。これは交差ヴォールトと呼ぶよりシェル構造に近い。このリブヴォールトがさらに複雑になったのが次だ。


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 とてもおもしろい。基本形の柱を切って吊るしたような形になっている。切断された柱の柱頭部が鍾乳石のようにぶらさがる。基本形ではラッパ型が半分しか見えなかったが、こうすると4分の3ほど見える。ラッパ型をよく見せるために考え付かれたスタイルだろう。

 この形は数式で表現できると思う。ゴシックは思っていたよりずっと理知的で明るいものではないか。今までゴシックは中世的な暗闇だと思い込んでいたようだ。ここにも知っているつもりで実は知らない世界がある。

 おそらくラッパ型は世界の形の象徴なのだろう。東洋ではこれを「天鼓(てんこ)」と呼んで世界の形と考えていた。鼓(つづみ)の両端のラッパ型の部分がそれだ。鼓の片方を打てば、もう片方は打っていないのに振動する。この現象を天と地の関係になぞらえたわけだ。ゴシックのラッパ柱も同様の世界観の表れなのだろう。

 世界を鼓で象徴させたのは音楽と関係がある。音楽こそ世界の秘密を解き明かす方法だと古代東洋人は考えた。そこから「律」という法則を導き出し、それを応用して暦を作った。ゴシックも同じことをしていたのではないか。世界の秘密を音楽を通して解き明かし、その成果を聖堂建築のラッパ柱として表現した。ゴシックとはそういうものなのではないか。

 

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