千年家の軸組模型を作った
京都府古民家再生協会の勉強会で千年家と呼ばれる兵庫県の箱木家住宅の軸組模型を作った。最近こんなことばかりしているのでみんな作るのが早い。1時間半ほどで完成させていた。来月はこの建物の移築修理報告書をみんなで読もうと思っている。
民家の短誕生についてはいまだ謎深い。仮に民家を石場建てで土壁と床をもつ茅葺き住宅と定義するならば、そのスタイルをいつだれがどのような状況と目的で作ったのか皆目分かっていないと言ってよい。箱木家住宅は確かな建築年代は不明ながら室町時代のものであろうと推定されている。これは、さらに古い民家も存在したが残っていないというのではなく、この時代に民家スタイルが誕生したのだとわたしは考えている。そうすると箱木家住宅は最初期の民家だということになり、民家の誕生について考える大きな手がかりになるだろうと思っている。なんとなくだが、わたしは何らかの習俗信仰のようなものの要請があって民家スタイルが成立したのではないかと予想しているところだ。
| 固定リンク
「京都府古民家再生協会」カテゴリの記事
- 古民家の断熱改修を試算してみた(2015.02.11)
- 古民家の間取りがどれも似ている理由(2015.01.29)
- 2015〈新春〉古民家交流会 in滋 賀(2015.01.21)
- 滋賀県彦根市の古民家(2015.01.18)
- 京都府の古民家「北船井型」(2015.01.15)
コメント