2014年1月20日 (月)

大倉崇裕著「福家警部補の挨拶」(創元推理文庫)

 福家警部補シリーズはおもしろい。女刑事が主人公のミステリーで最初に犯行現場を見せるタイプ。密室トリックやアリバイくずしより、犯人を追い詰めていく心理劇に主体がある。でも本当に明らかになるのは主人公の素性のほうなのだ。

 主人公の素性は完全に伏せてあって、今3冊目を読んでいるが、いまだに下の名前さえ分からない。それでも1話ごとに少しづつ分かってくる。けっこうヲタクで、めっぽう酒に強い、とか。この小出しにするところが反則的におもしろい。たぶん最後にはいろんなことがばれるのだろう。追い詰められていくのは実は推理マニアの主人公のほうなのだ。目が離せないおもしろさである。
 

 

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