2014年1月17日 (金)

建築探偵の写真帳 戦後ビル編 京都平安教会

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友達が山口文象の作品だと教えてくれた。1973年、彼の最晩年の作品だ。昔から気になっていたが、何度も見るたびに、しみじみとした味わいがあることに気づいた。思い切りの良いモダニズムでありながら古民家を思わせる大屋根をかぶせる。普通この二つは相容れない。なぜなら、モダニズムは基本的に国際主義であって、地域の歴史や風土を超えることを目指しているからだ。それが何の違和感もなく納まっている。よほどの手練れの仕業だと最近になって見直した。


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地下と1階を幼稚園に使い、2階を天井の高い会堂としたのもうまい。地下にしたのは高さをおさえたかったのとエレベータを設置したくなかったからだろう。おかげで、大屋根がきれいに見えるプロポーションを手に入れた。また、会堂を西向きにして、外部階段を上がった玄関テラスから比叡山を正面に眺められるようにしたのも細やかで優しい設計だと思う。


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銅板葺きの掲示板もかわいい。


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